
(17)箱根直前特集⑤ 富田峻平インタビュー
72年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。
今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします!
第5回は富田峻平(営2=八千代松陰)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです)
――現在の調子はいかがですか。
「コンディションは調子のいい状態を比較的ずっと維持できているのでかなりいい状態だと自信を持って言うことができます」
――箱根まで残り1カ月の現在の心境はいかがですか。
「体調管理やけがに十分に気を付けて落ち着いて日々の練習の方に臨めたらなと思っています」
――11月4日の早大競技会では自己ベスト更新、また5000メートルでチーム内トップのタイムとなりました。
「明大が全日本で3位という成績を収めた中、自分自身昨年度走った大会にも関わらず、走ることができなかったという悔しさをばねに大会の方には臨みました。早大競技会のおかげでかなりいいレースを進めることができたと思っています。また、自分自身の弱点であった苦しいところで離れてしまうという癖というか弱いところを克服できた大会だったと思います」
――日本選手権の参加標準記録を突破しましたがそのことについてはどう思いますか。
「正直日本選手権というのはレース前は全然考えていなくて、結果として出てとても嬉しかったのです。しかし、やはりまだ今の自分ではそういったところで戦っていける力がないなと思っています。これからの大学生活を通してそういったところでも戦えるような選手になるためにも日々の練習を頑張っていきたいと思っています」
――箱根で走りたい区間はありますか。
「箱根で走りたい区間は10区を考えています。10区を走りたい理由としてはやはり一番平坦な区間であるということが大きくて。正直アップダウンのあるコースが苦手な分、平坦なコースに関してはかなり自分自身自信を持っています。そういった自分の強みを生かせるのが10区の平坦なコースなんじゃないかなと考えています」
――走るとなった場合、タイムと区間順位はどのくらいを狙いたいですか。
「10区を走る時には区間新のタイムでできれば走りたいなと考えています。誰が走るかによって区間順位は大きく変わると思うんですがタイムとしては区間新で走れたらなと考えてはいます」
――大学駅伝は昨年度の全日本以来となりますが実戦に向け準備していることはありますか。
「実戦に向けて意識して特別何かをしているということはありませんが、やはり佑樹さん(山本佑樹駅伝監督)から与えられた練習はしっかりとこなし、何か特別なことをするのではなく当たり前をしっかりするということを意識してやっています」
――2 年生の雰囲気はいかがですか。
「櫛田(佳希・政経2=学校法人石川)をはじめかなり良いタイムの人がそろっていて。13分台のチームの半分が2年生であったりと、かなりお互いに高め合っているようなそういったイメージを抱きます」
――箱根へ向けて意気込みをお願いします。
「箱根では山本駅伝監督の采配でどうなるかわかりませんが与えられた役割以上の走りをし、チームに貢献できるよう全力で頑張りたいと思います」
――ありがとうございました。
[出口千乃]
第97回箱根駅伝まで、あと8日。
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