ルーキー特集⑥三上晋弥、富田峻平
古豪復活の看板を背負う。今年度も多くの新星が加入した明大競走部。長距離、短距離、競歩の各部門、新戦力として大きな期待がかかる。今特集は全7回に分けて19人のルーキーを紹介する。
第6回は、三上晋弥(理工1=立命館)、富田峻平(営1=八千代松陰)の2人です。(この取材は6月15日に行われたものです)
三上
ーー明治大学に入った理由は何でしょうか。
「一度練習に参加したことがあって、その時に先輩方の雰囲気や練習の雰囲気が良くて、過ごしやすそうな感じで。4年間やっていくというのを考えるとストレスとかも少なく生活できるし、良い練習もできるかなと思いました」
ーー他の大学の選択肢は。
「あったんですけど、やっぱり雰囲気がよかったのと、あと理系のキャンパスが寮から遠い学校が多いんですけど、明治は通える距離なので。理系の先輩も数名いらっしゃるので、お話も聞けるかなと思いました」
ーー刺激を受けている選手はいますか。
「僕が一番下というか、チームの中でも下の方なので、特定の人はいないですけど。下だとあとは上を抜かすだけなので、気持ち的には結構フレッシュな状態で挑んでいます。周りの走ってる人に食らいつくという感じです」
ーー今年度の目標は何でしょうか。
「持ちタイムがあまり良くないので、5000メートルでは14分20秒を切るぐらいまで持っていって、10000メートルでも29分台出せるようにして、2年生や3年生になった時に、全日本や箱根に出場できるようにしていきたいと思います」
ーー自分の持ち味は。
「結構高校時代から一人で練習することが多くて、一人でも自分を追い込んで練習できるところが長所だと思います。長距離のペースを守って走れるという点では自信があります」
ーー4年間の目標と意気込みをお願いします。
「箱根出るために東京に来たので、必ず箱根に出場して、チームの入賞に貢献したい気持ちが強いです」
富田
――明大競走部を選んだ理由は。
「父が明大競走部のOBで、箱根駅伝の時の話とかも聞いたりしたのですごく興味を持って、入部を決めました」
――先輩方とはどうですか。
「優しく接してくれて、話しかけやすい人達ばかりなのでそういう意味ではすごく優しい人達です」
――ライバル意識を持つ同期はいますか。
「基本的にはほとんどの人が、5000mでは自分よりタイムが良いので全員がライバルですね」
――記録会での自己ベスト更新が続いていますね。
「練習は大学入ってから順調にできているので、大学でやってきた練習に自信を持って記録会に臨んでいるので、そういうのがタイムとかに少しずつ出てきているのだと思います」
――専門が3000メートル障害の理由は。
「父が少しやっていたのを聞いたのもそうですが、高校の時から特殊な種目に興味を持っていたので選びました」
――今年の目標は。
「出られる大会には積極的に出場して、持ちタイム自体もそんなに高くはないのでどんどん上の人を追い抜いて更新していきたいです」
[競走部担当一同]
関連記事 RELATED ENTRIES
-
勢いなく15位 序盤でシード争いから振り落とされる/全日本大学駅伝対校選手権
競走 2019.11.03前回のリベンジとはならなかった。学生三大駅伝の一つとされる全日本大学駅伝。昨年度は、8位までに与えられるシード権を最終区間で逃し9位。その借りを返すべく挑んだが、順位変動の激しい上位争いに絡めず。8位とは4分近く離され、15位でのゴールとなった。◆11・3 第51回全日本大学駅伝対校選手権(熱田神宮西門前~伊勢神宮内宮宇治橋前)15位 明大 5時間23分51秒 終始苦しい展開だった。1区を任された小袖英人(政経3=八戸学院光星)。約8.5キロ地点で荻久保寛也(城西大)が集団から抜け出すも、小袖の持ち前のスピードでスパートをかける。トップと15秒差の5位で襷を託した。しかし、2区手嶋杏丞(情コミ2=宮崎日大)は「最初、浦野(雄平・国学院大)さんに付いてしまいハイペースになった」。ラスト4キロで失速し、順位を14位まで落とす結果に。その後も区間15位前後の走りが続き、関東の大学勢に追い付けない。シード権のボーダーラインからも徐々に離され、15位でのフィニッシュとなった。 「2から5区にかけてゲームチェンジャーの役割を期待した」(山本佑樹駅伝監督)。前半区間に抜てきされたのは、8日前に行われた箱根駅伝予選会で上位に入った選手たち。疲労はなかったが、冷静な状況判断、ペース配分など駅伝に求められる力が足りず。東京国際大、早大は同じく箱根予選を経て今大会で入賞した。このチームのように、前半から上位で襷をつなげなければ、後半での逆転は難しいことを思い知らされた。駅伝で競り勝てる強さを身につけ、箱根こそシード権を奪取したい。[西山はる菜]※レース後のコメントは、後日「紫子奮迅」にて掲載いたします。READ MORE -
手嶋が日本人4位の力走 主力を欠く中2年連続で箱根路へ/東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
競走 2019.10.26まさにシンデレラボーイの登場だ。絶対的エース阿部弘輝主将(政経4=学校法人石川)をはじめとする4年生が欠場し厳しい状況が予想される中、手嶋杏丞(情コミ2=宮崎日大)が攻めの走りで9位でゴール。下級生の奮闘で、見事4位で箱根駅伝出場を決めた。 ◆10・26 第96回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会 (陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園) 4位 明大 10時間51分42秒 チームのピンチを下級生が救った。「後輩が頑張ってくれた」(阿部)。阿部や、調子が上がり切らない三輪軌道(理工4=愛知県私立愛知)などの4年生が欠場。また出走者のうちハーフの持ちタイムトップの小袖英人(政経3=八戸学院光星)が脱水症状で本来の走りができず。しかし、手嶋は、「思ったより体が動いた」と序盤から日本人トップを走り全体9位でゴール。「自信を持って僕も本人もいけた」(山本佑樹駅伝監督)。監督の期待に応えチームに貯金をもたらす。すると、櫛田佳希(政経1=学校法人石川)、小澤大輝(政経1=韮山)がそれぞれチーム内2、4位と続く。「大体予定通り」(小澤)と初ハーフながらも今後に期待を持たせる走りを見せる。最上級生、河村一輝(政経4=大垣日大)も意地の走りでチームに勢いをもたせ、メンバーがそろわない中で昨年度を上回る4位で箱根駅伝出場を決めた。 今年度は、箱根予選会の1週間後に全日本大学駅伝が控える。手嶋をはじめとする中間層の活躍で「メンバー争いがしれつになった」(阿部)。しかし、シード権獲得には上級生の奮起が必要だ。今回実力を発揮できなかった小袖や村上純大(政経3=専大松戸)、メンバーから漏れた三輪らが復調すれば、上位入賞が期待できる。箱根予選の自信を胸に、まずは次週に控える全日本大学駅伝でシードを取りに行く。 [入野祐太] ※試合後のコメントは、後日「紫子奮迅」にて掲載いたします。READ MORE -
藤森 ラストを飾る笑顔の2位/第88回日本学生対校選手権
競走 2019.09.153日目の注目は女子100メートルH決勝。関西インカレ3連覇中の田中佑美(立命大)ら多くの実力者が集結した。スタートから全8選手一歩も引かない混戦に。藤森菜那(情コミ4=浜松市立)は13秒41の好タイムで見事2位に輝いた。 ◆9・12~15 第88回日本学生対校選手権(岐阜メモリアルセンター長良川競技場)[3日目]▼女子100メートルH準決勝2組 藤森 1着 13秒71※着順で決勝進出▼女子100メートルH決勝2位 藤森 13秒41▼男子4×400メートルR予選4組 明大 5着 3分10秒54 目標は「学生最後のインカレを楽しむこと」(藤森)。迎えた決勝は、最強ライバルたちとの大熱戦となった。スタートの合図とともに前に出たのは隣レーンの田中。今季学生最高記録を持つ絶好調の相手に「付いていって抜かす作戦だった」。必死に追いかけ、両者ほぼ同時にゴールラインに身を投げ出す。その差は100分の1秒、田中が優勝で藤森は2位だった。学生3冠の快挙まであと一歩、しかし悔いはない。だって今日のレースは楽しかったから。そう話す藤森は、集大成を飾るにふさわしい晴れやかな笑顔だった。 激動のトラックシーズンが終わる。関東インカレ2部降格から始まった今季。どん底からのスタートだったからこそ、各個人が必死にはい上がってきた。今大会優勝した古賀を筆頭に、フォームを徹底的に見直してきた競歩部門。藤森の活躍に刺激を受け、下級生中心に台頭してきた短距離部門。今大会の結果も手応え十分だ。 一方今大会の出場を見送った長距離部門は、菅平での夏合宿に本腰を入れている。「この夏をしっかり切磋琢磨(せっさたくま)して上がってこないといけない」(山本佑樹駅伝監督)。明大競走部が掲げる〝令和で起こす明治維新〟。それを成し遂げるバトンを受け取り、駅伝シーズンへまい進する。 [仁科せい] 試合後のコメント藤森――今日のレースを振り返っていかがでしたか。 「楽しくやるということを目標にしていました。予選と準決勝は緊張していてあまり楽しく走れなかったんですけど、決勝は最後ということもあって、楽しく走れたので良かったです」 ――予選、準決勝のコンディションはいかがでしたか。 「緊張してしまうと、硬くなってしまって思うように走れないんですけど、あまり自分のレースができなかったです」 ――予選や準決勝と決勝では、走りに違いはありましたか。 「全然違いました。決勝の時は、もう決勝しかないので思いっきりいけました」 ――隣レーンの田中選手をレース中意識しましたか。 「田中選手は最初から(前に)出る子で、自分は最初あまり出ないのですが。付いていって抜かすという作戦を立てていたので、意識はしていました」 ――今後の課題を一つ挙げるとしたらどこですか。 「緊張している中でも、練習でやってきたことや技術を本番で出すことです」READ MORE