太田がJ2・ファジアーノ岡山へ来季加入内定!

サッカー
2023.05.28

 FW太田龍之介(政経4=ファジアーノ岡山U―18)のファジアーノ岡山への来季加入内定が発表された。ファジアーノ岡山では、大学生からユースに復帰する選手は初。地元の期待を背負い即戦力となるべく、絶対的なFWを目指していく。

 

 小さい頃から「プロを意識していた」。中学時はセレッソ大阪U―12に所属。しかし、度重なるケガの影響で満足にプレーすることができず、U―18への昇格はかなわなかった。それでも「Jクラブがプロに1番近いと思ったので、Jクラブに行きたかった」とファジアーノ岡山U―18に入団。2年次からスタメンに定着すると「自分的にも自信がついてきて、純粋にサッカーが楽しかった」と成長を実感した。そして3年次には、中学時代から目指していた関東の強豪・明大サッカー部へ入部するため自ら練習参加を志願。「(明大は)自分が手に届くような存在ではないと思っていたため、合格の通知が来た時はサッカーをやってきた中で一番うれしかった」。努力が実を結び、次なる舞台を八幡山へと移した。

 

(写真:得点後に喜ぶ1年次の太田(左))


 晴れて憧れの明大に入部したが「入寮当時は本当に毎日毎日打ちのめされた」。毎日の練習では実力が通用しないことを痛感。フィジカル面に弱さを感じた太田は新型コロナウイルス感染症による自粛期間中、体づくりに注力した。そのかいあって7月にはトップチームに合流。8月に行われた関東大学1部リーグ(以下、リーグ戦)の開幕戦でベンチ入りをすると、同期内で最も早いデビューを飾った。さらに、リーグ戦第2節には初ゴールを決めて幸先のいいスタートに。2年次も序盤は好調だったがどんどん相手の厳しくなるマークに苦しみ、3年次はリーグ戦を優勝するも自身は納得いく活躍ができなかった。そして4年生となる今年度。「育ててもらったクラブに恩返ししたい」と古巣・ファジアーノ岡山への復帰を選択。見事、長年の夢をかなえプロへの切符をつかみ取った。

 

(写真:今季リーグ戦対筑波大に出場した太田)


 今後、太田が目指していくのは大学ナンバーワンのFWだ。また、大学最後の年を有終の美で締めくくるためにも「チームとして4冠を全力で取りにいく。それを達成できるように日々みんなで切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っていきたい」。ファジアーノ岡山が理念とする「子どもたちに夢を」。プロサッカー選手として今度は太田が夢を与える番だ。

[石田聖]

 

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