後半3発の逆転劇 立正大を破り開幕連勝!/関東大学1部リーグ戦

サッカー
2020.07.13

 リーグ戦第2節は立正大とのカード。開始早々に先制点を許す苦しい展開となったが、後半に3点を奪い返し逆転に成功。開幕2連勝を飾った。



 幕開けは波乱の様相を呈した。キックオフとともに、小柏が駆け出しPA内へ。得点とはならなかったものの、開幕節で勝利を挙げた勢いは衰えていないように見えた。しかしその直後、相手GKのロングフィードから右サイドを割られると、DF陣のマークが合わずにまさかのゴールイン。「あってはいけないプレー」(栗田大輔監督)で先制を許し、そのまま1-0で前半を終える。


(写真:栗田監督のげきに応え、同点弾の佐藤凌)

 

 ハーフタイムには「勝負へのこだわり」を共有し、迎えた後半13分。PA内中央に抜け出した佐藤凌が小柏からのパスを沈め、まずは同点に。前半は自身の思い描くプレーができずにいたが、栗田監督の「10分で点を取って来い」とのげきに見事応えてみせた。続いて24分、似たような構図で持井から小柏にボールが渡ると、冷静にゴール右へ。前節決勝弾の10番が、またも値千金の一発を生み出した。終了間際には太田が左足を振り抜き、今年度の新入生では一番乗りの得点となるとどめの一撃。最終スコア3-1で、鮮やかな逆転勝利を飾った。


(写真:逆転弾の10番・小柏に駆け寄る選手たち)

 

 「自分たちのサッカーを90分貫き通した」(佐藤凌)。豊富な運動量でボールを保持し続けるスタイルは、ビハインドでも同点でも変わらないまま。生まれたスキを見逃さず、ついには逆転への扉をこじ開けた。連勝の勢いそのままに、次節は中大と戦う。

 

[高野順平]

 

試合後のコメント

栗田監督

――試合を振り返っていかがですか。

 「リーグ2戦目という事で、内容や質を一個一個高めていこうとしました。自分たちが納得できるサッカーをテーマにしましたが、先制点のところは甘さが出てしまいました。あってはいけないプレーですが、試合全体としてはよかったと思います」

 

――初得点の1年生・太田選手についてはいかがですか。

 「素晴らしいです。早い時期に得点できたのは、チームにとっても1年生にとっても大きいことだと思います。本人もサッカーをただやるのではなくて、明治が追求しているものを学んでくれれば、これからが楽しみだなと思います」

 

 

小柏

――自身のゴールを振り返っていかがですか。

 「力安と持井と太田がいい関係のまま抜けていくのがわかったので、自分は持井がシュートを打つにしても、横にパスするにしても、最後詰めるとこを狙っていました。最後にパスが来て、決められたのは良かったです」

 

――前節に引き続き、小柏選手のゴールが決勝点となりました。

 「自分が明治を引っ張る選手として、点を取らなければいけないというのはとても感じています。リーグ戦が始まったからにはコンスタントに点を取り続け、チームを勝たせるということが目標です。そこがしっかりできているので、来週からも継続したいと思います」

 

佐藤凌

――ハーフタイムには栗田監督から「10分で点を取ってこい」との声があったと伺いました。

 「前半は不甲斐ないプレーが続いていて、本当はハーフタイムに交代する予定でした。そこで10分というチャンスをいただいたので、その10分でしっかり結果を残せてよかったです。ですが、それ以前に前後半のプレーを振り返ってみても全くチームに貢献できていなかったので、反省すべきところは多いです」