田中ナインを徹底解剖! 戦力分析2020春【三塁手編】/東京六大学春季リーグ戦

硬式野球
2020.06.17

 再び神宮に球音が響く日を夢見て。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕延期を余儀なくされた東京六大学春季リーグ戦。4月11日に開幕していたら、果たしてどんな布陣で戦っていたのか――。本紙では3月中の取材を基に、田中武宏新監督(昭59文卒)率いる今季のチームを分析していく。

 

~三塁手編~

 昨年度の三塁手は北本一樹選手(令2文卒・現東京ガス)が全試合スタメンを張った。絶対的存在の後を継ぐのは、果たして誰になるのだろうか。

(成績は通算)

 

・公家響主将(政経4=横浜)

180センチ・84キロ 右投右打

主軸としての活躍が不可欠だ

 小、中、高に続き大学でも主将を務めることとなった公家。そのキャプテンシーは誰もが認めるところだが、名門・横浜高を甲子園へと導いた高い打撃技術はまだまだ神宮の地で発揮できていない。「ここぞの場面で打つ選手になりたい」(公家主将)。主将として、打線の軸としてラストイヤーでの大暴れに期待だ。

・山田陸人内野手(法2=桐光学園)

178センチ・80キロ 右投右打

まずはリーグ戦初安打へ

 神奈川の強豪・桐光学園高で主将を務め、打力の評価も高かった山田陸。ルーキーイヤーの昨年度は、新人戦全8試合中7試合に出場。デビュー戦となった春季フレッシュリーグ東大戦では3点本塁打を放つなどその才能の片りんを見せた。さらなる飛躍が期待される今年度は、春季オープン戦からAチームでアピールを重ね背番号26を獲得した。二塁手、三塁手、遊撃手とあらゆる守備位置をこなす器用さも含めて、チームにとって大きな戦力となりそうだ。

 

・日置航内野手(商2=日大三)

176センチ・79キロ 右投右打

首脳陣の期待に応えられるか

 日大三高時代は、小園海斗選手(広島東洋カープ)や根尾昂選手(中日ドラゴンズ)といった同じ内野手の有名選手と共に、U-18日本代表で世界と戦った経験を持つ日置。1年目のリーグ戦出場は4試合に終わったが、昨春の優勝を決めた法大2回戦で初出場初安打初打点を記録するなど、結果以上に記憶に残る活躍を見せた。昨秋出場した2試合でも5番、1番と上位打線で起用されているあたり、首脳陣からの期待の高さがうかがえる。試合数が半減する今春リーグ戦で、どれだけ出場機会を増やせるか注目だ。

 

[小野原琢真]