(男子)耀司と詩温のラストインカレ 男子団体4位で終幕/日本学生氷上競技選手権

フィギュアスケート 2020.01.08

 4年生にとっては最後のインカレ。明大は中野耀司(営4=横浜創英)が総合9位、鎌田詩温(商4=札幌一)が総合11位、山藤一悟(政経2=石見智翠館)が16位に入り、男子団体は4位となり、団体連覇とはならなかった。

 

◆1・4~7 第92回日本学生氷上選手権(日本製紙アイスアリーナ)

 


 男泣きで引退だ。SP(ショートプログラム)16位で折り返した中野。独特の緊張感の中、白と紫の衣装を身にまとい、男は氷上に立った。演技冒頭のトリプルアクセルは乱れたが、続く連続ジャンプではトリプルアクセルも成功。後半もジャンプをしっかり着氷させると、ステップやスピンでも『JIN』の曲に合った美しい演技で観客を魅了した。演技後、時間をかけて深々とあいさつをし、リンクサイドへ。明大の選手らに迎えられると涙があふれた。「耀司(中野)が泣いているのを初めて見た」と鎌田詩が語るほど普段はクール。それでも「熱くて頼れる男」(鎌田詩)が、総合9位で4年間の集大成を飾った。

 

 「昔から耀司にだけは負けたくなかった」。インカレを総合11位で終えた鎌田詩は振り返った。2人の付き合いはノービス時代から。ずっと苦楽を共にしてきた中野とはハイタッチではなく、ハグを交わして演技に臨んだ。「お前ならいける」。親友から送られたその言葉が力に変わる。冒頭のトリプルルッツをきれいに決めると、続くダブルアクセル、コンビネーションジャンプも成功。後半になるにつれて会場の声援も大きくなる中「全員が自分の味方でいてくれる気がした」(鎌田詩)。トーループの連続ジャンプやサルコウもしっかり決め、丁寧な演技でフィニッシュ。余韻たっぷりのポーズに、この日一番の拍手が送られた。

 鎌田詩は1月末から行われる国体が最後の公式戦となる。先に最後の公式戦を終えた中野を見て「寂しさもある」(鎌田詩)と話したが、それでも前を向く。「記録よりも記憶に残る選手に」(鎌田詩)。友の背を追って鎌田詩が国体で有終の美を飾る。

 

[中野拓土]


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