7得点で早大圧倒! 好投の森下を打線で援護/東京六大学春季リーグ戦

硬式野球
2019.04.27

 今季初のカード初戦白星スタートとなった。1点を追う6回裏に北本一樹内野手(文4=二松学舍大付)の適時打で同点にすると、続く喜多真吾内野手(法4=広陵)は右翼方向への2点適時二塁打を放ち、勝ち越し。先発の森下暢仁主将(政経4=大分商)は打線の援護に応え8回1失点で早大打線を封じ、7―3で快勝した。

 

◆4・27 春季リーグ戦(神宮球場)
▼対早大
○明大7―3早大
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
早大 1 0 0 0 0 0 0 0 2 3
明大 0 0 0 0 0 3 4 0 × 7

(明)○森下、入江、石毛、磯村―西野

(早)●早川、今西―小藤

【安】(明)9(早)9

【本】(早)加藤(9回)

【二】(明)喜多(6回)、丸山(7回)(早)福岡(1回)

(明)◇犠打 丸山(6回)◇併殺1◇残塁5◇盗塁0◇失策0

 

 まさに打線爆発だ。昨秋のリーグ戦中に肩を脱臼し、春のリベンジを狙う北本。「ダイヤモンドにいると締まる」(善波達也監督)と、その存在感には指揮官も太鼓判を押すものの「チャンスでことごとく打てない」(北本)と、ケガによるブランクに苦しんだ。しかし6回裏2死一、三塁の好機で中前へ同点打。「記憶がないくらい無我夢中だった」(北本)。4番の意地を見せつけ、打線に勢いを生んだ。さらに今季好調の喜多が「自分がヒーローになってやる」と強く意気込み打席に立つと、右翼線へ勝ち越しの2点適時打。中軸がしっかり走者を返し、課題に挙げていた〝打線のつながり〟を実現してみせた。

 

 投打ががっちりとかみ合った。昨秋の明早戦は第3戦までもつれながら、勝ち点を上げることができなかった。しかし今年度の明大は一味違う。「負けていても何とかなると思えるくらいすごくいい雰囲気」(北本)とチーム力は昨年度を大きく上回る。平成最後のカードを必ず勝ち取り、令和初の優勝を狙う。

 

[荒川千那]

 

試合後のコメント

森下主将

――大事な初戦を取りました。

 「初戦を取れたことは大きいですし、明日は向こうも必死にくると思います。それに勝てるように、野手陣はもう一回自分の打撃を振り返って、投手陣はどうやって抑えるか考えることが大事だと思います」

 

北本

――6回に同点適時打を放ちましたが、現在の調子はいかがですか。

 「本当に本当に調子が悪くて。ボールが全然見えない中で、打席前に『お前も代わるか』と言われて。全然どこに打ったか記憶がないくらい、無我夢中でした」

 

――明日への意気込みをお願いします。

 「7点とった勢いそのままに、打線で投手陣を助けるくらい打って勝ちたいと思います」

 

喜多

――3打席目の逆転適時2塁打は初球を狙っていたのでしょうか。

 「1、2打席目にスライダーでやられていて。同じ投手に同じ球ばかりでやられてたまるかいう思いでした。初球は直球を意識しながらも、8割狙いはスライダーに絞っていました」

 

――4打席目は広陵高の後輩・今西拓弥(早大)との対戦でした。

 「あれはさすがに負けられなかったです。今西も自分を意識していたと思うので、後輩に抑えられるわけにはいかなかったのでね。打てたことは良かったです」