7得点で早大圧倒! 好投の森下を打線で援護/東京六大学春季リーグ戦
今季初のカード初戦白星スタートとなった。1点を追う6回裏に北本一樹内野手(文4=二松学舍大付)の適時打で同点にすると、続く喜多真吾内野手(法4=広陵)は右翼方向への2点適時二塁打を放ち、勝ち越し。先発の森下暢仁主将(政経4=大分商)は打線の援護に応え8回1失点で早大打線を封じ、7―3で快勝した。
◆4・27 春季リーグ戦(神宮球場) | ||||||||||
▼対早大 | ||||||||||
○明大7―3早大 | ||||||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
早大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 |
明大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 | × | 7 |
(明)○森下、入江、石毛、磯村―西野
(早)●早川、今西―小藤
【安】(明)9(早)9
【本】(早)加藤(9回)
【二】(明)喜多(6回)、丸山(7回)(早)福岡(1回)
(明)◇犠打 丸山(6回)◇併殺1◇残塁5◇盗塁0◇失策0
まさに打線爆発だ。昨秋のリーグ戦中に肩を脱臼し、春のリベンジを狙う北本。「ダイヤモンドにいると締まる」(善波達也監督)と、その存在感には指揮官も太鼓判を押すものの「チャンスでことごとく打てない」(北本)と、ケガによるブランクに苦しんだ。しかし6回裏2死一、三塁の好機で中前へ同点打。「記憶がないくらい無我夢中だった」(北本)。4番の意地を見せつけ、打線に勢いを生んだ。さらに今季好調の喜多が「自分がヒーローになってやる」と強く意気込み打席に立つと、右翼線へ勝ち越しの2点適時打。中軸がしっかり走者を返し、課題に挙げていた〝打線のつながり〟を実現してみせた。
投打ががっちりとかみ合った。昨秋の明早戦は第3戦までもつれながら、勝ち点を上げることができなかった。しかし今年度の明大は一味違う。「負けていても何とかなると思えるくらいすごくいい雰囲気」(北本)とチーム力は昨年度を大きく上回る。平成最後のカードを必ず勝ち取り、令和初の優勝を狙う。
[荒川千那]
試合後のコメント
森下主将
――大事な初戦を取りました。
「初戦を取れたことは大きいですし、明日は向こうも必死にくると思います。それに勝てるように、野手陣はもう一回自分の打撃を振り返って、投手陣はどうやって抑えるか考えることが大事だと思います」
北本
――6回に同点適時打を放ちましたが、現在の調子はいかがですか。
「本当に本当に調子が悪くて。ボールが全然見えない中で、打席前に『お前も代わるか』と言われて。全然どこに打ったか記憶がないくらい、無我夢中でした」
――明日への意気込みをお願いします。
「7点とった勢いそのままに、打線で投手陣を助けるくらい打って勝ちたいと思います」
喜多
――3打席目の逆転適時2塁打は初球を狙っていたのでしょうか。
「1、2打席目にスライダーでやられていて。同じ投手に同じ球ばかりでやられてたまるかいう思いでした。初球は直球を意識しながらも、8割狙いはスライダーに絞っていました」
――4打席目は広陵高の後輩・今西拓弥(早大)との対戦でした。
「あれはさすがに負けられなかったです。今西も自分を意識していたと思うので、後輩に抑えられるわけにはいかなかったのでね。打てたことは良かったです」
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