2年ぶり、東日本インカレ制覇!/東日本大学対抗選手権

  大学ウエイトリフティングの東日本の頂点を決める今大会。昨年は総合6位と悔しい結果に終わった明大だったが、今年は2年ぶりの優勝が待っていた。

 団体戦は大学別にポイント制で優勝を争う。各階級に出場する選手たちにはスナッチ、ジャークそしてトータルの三つでそれぞれ8位までにポイントが与えられる(1位8点、2位7点、3位6点……8位1点)。スナッチで1位ジャークで1位をとればトータルでも1位となり、それぞれ8点ずつで合計24点獲得となる。そのため、1人だけが好成績を収めても、チームの得点にはつながりにくい。チーム全体の力が優勝を大きく左右するのだ。

―大会1日目―
 まず武市主将が62kg級に姿を見せた。先月大阪で行われた全日本学生個人選手権では2位で表彰台へ上がり、その勢いで迎えた今大会。「スナッチでもジャークでもトータルでも全部で1位を取る」(武市主将)とその目標を見事達成した。得意のスナッチでは「調子が悪かった」(武市主将)と最後の112kgは落としてしまったものの、2回目の109kgをしっかりと挙げ1位につける。一方「怖いくらい調子が上がっている」(武市主将)というジャークでは3本全てを成功させ、最後の136kgを挙げると思わず笑顔でガッツポーズ。目標通りスナッチ、ジャーク、トータル全て1位で24点を獲得。序盤から主将らしい頼もしい姿を見せ、笑顔で表彰台の頂点に立った。
 同階級に出場した中田はスナッチ、ジャークを1本ずつ落としてしまい、思うような試技とはいかなかったが12点を獲得した。

 明大の先制リードで迎えた69kg級。エース復活を誓う加藤(晴)と3年生で唯一の出場となった吾郷が登場した。先月の個人戦では満足のいかない結果となってしまった吾郷だったが、今大会は危なげなくスナッチを3本決めるとジャークでも落ち着いて137kgを挙げた。トータルは248kgと3位の選手と同じ記録ではあったものの体重差により4位。惜しくも表彰台には届かなかったが、16点を稼いだ。一方、加藤(晴)はスナッチ123kgを挙げ大会新記録を叩き出した。1本目の120kgの時点で他の選手の試技は終わり、もはや敵なし。あとは記録への挑戦だった。2本目で123kgを挙げるも、挙げ切れず後ろへ落としてしまう。しかし、3本目で見事成功。会場を沸かせた。その後のジャークでは「あまり取れなかった」(加藤(晴))と話したものの、143kgを挙げトータル266kgで試技を終えた。加藤(晴)の記録も糸数(日大)と並んで1位に値する成績ではあったが、やはり体重差により2位。先月の個人戦では震災で宮城へ帰省していたため練習不足だったと話した加藤(晴)だったが、今大会の結果について「ここまで戻すのに時間かかった。大会新記録はうれしい」(加藤(晴))と笑顔で表彰台入りを果たした。
 吾郷と加藤(晴)の活躍により38点を獲得した明大。順調に他大との差を広げていた。

 続いて高原が77㎏級に出場した。スナッチでは1本目の118㎏を軽々と挙げ、そのままの調子で行きたいところだったが次の122㎏で失敗。3本目で同重量を成功させ、なんとか3位に。ジャークでも最初の150㎏を成功させるが、後が続かない。結局、残りの2本を挙げ切れず巻き返しを図ることはできなかった。自らの記録には悔しそうな表情を浮かべた高原だったが、順位は3位。チームに17ポイントを追加した。

 この日最後の85㎏級に出場したのは千原。スナッチ、ジャークともに1本ずつの失敗はあったものの、スナッチでは自己新記録となる120㎏を挙げ、ジャークでも4年生らしく落ち着いた試技を見せて159㎏を成功。見事3位入賞を果たした。しかし「他大の2人が調子悪かったから3位もらえた」(千原)とこの結果に満足はしていない。それでも16点を稼ぎ「まあ悪くはない」(千原)と笑顔でチームに貢献した。

 大会1日目で合計107点を獲得した明大。「こんなに取れると思ってなかった」(武市主将)と選手も驚くほどの結果だった。

―大会2日目―

 「日大、法大の選手を抑えてほしい」(武市主将)。全ては2年生2人に託された。この日94㎏級のみの出場となった明大は、この階級でどれだけ点を稼ぎ優勝候補である日大、そして法大を抑えられるかが勝負だった。

 最後の94㎏級には敦見、三原の2人が出場。最初に三原が姿を見せた。スナッチでは3位と振るわなかったが、ジャークで170㎏に成功しトータル295㎏で21点を稼ぎ準優勝。団体優勝に大きく近づいた。三原は表彰台で照れ笑いを浮かべ、満足そうな表情だった。一方、敦見は「2年でメンバーに選ばれて負けられない」(敦見)と集中して試合に臨んだが、スナッチの2回目から連続で失敗。次のジャークでは「スナッチをミスしたからチームのために取らなあかんと思った」(敦見)と気合を入れ直した。その結果、自己新記録を1㎏更新し、5位に入賞。試合後には、「表彰台を狙えと言われていたので悔しい」(敦見)と肩を落としたが、「トータルの点を出せて安心した」(敦見)と12点を稼いだうれしさも語った。次の大会への抱負を聞くと「インカレまでに力をつけて三原と表彰台に立ちたい」(敦見)と決意を新たにした。
この階級は敦見と三原だけで33点を獲得し明大の合計は140点。あとはただ結果を待つだけだった。
 

 終わってみれば明大140点、日大128点、法大127点。明大は優勝候補とされていた2校に大差をつけての優勝となった。2年ぶりの優勝――。選手たちは肩を抱き校歌を歌い、喜びをかみしめた。2年前の優勝と今年の優勝。同じ優勝でも今年は少し違う。「2年前は突出した選手がいたが、今回は全体の力、8人全員の力」(本多監督)と言うように今大会では出場した選手全員が点を獲得し、チームを優勝へと導いた。チームの雰囲気も「軽量級から流れをつくろうと話していた」(千原)とまさにその通りとなった。個人で見ても、全階級で表彰台入りを果たし、自己新記録や大会新記録など記録を更新する選手が目立った。

 「あくまでインカレの前哨戦」。そう本多監督が語るように、明大ウエイトリフティング部が目指すものはこの先にある。12月のインカレ、全国の壁はまだまだ高い。しかし、今大会の優勝は選手たちにとって自信となったはずだ。インカレまであと約半年。次は全国の舞台で明治の校歌を――。優勝へ向け、選手たちの新たな挑戦は始まった。