【ウエイトリフティング】手応えと悔しさを胸に 次戦へまい進する/東日本大学対抗選手権

 今年度も東日本大学対抗選手権が開催された。木村梁主将(営4=紀北工)、中野龍斗(政経4=水島工)が表彰台入りを果たし、4年生としてチームに貢献する活躍を見せた。一方で、ケガの影響で十分に練習が積めず、不振に苦しむ選手も。各々が課題を得た大会となった。

◆7・3~5 第54回東日本大学対抗選手権(上尾市スポーツ総合センター)
60キロ級
8位    角(S91 J116    T207)
65キロ級
3位    中野(S125 J131    T256)
71キロ級
2位    木村梁(S130 J150    T280)
79キロ級
6位    堀口(S125 J152    T277)
7位    根岸(S105 J146    T251)
88キロ級
5位 道幸(S130 J140 T270)
7位 木村太(S126 J142 T268)
▼+110キロ級
5位 胡麻田(S120 J163 T283)
団体
5位 明大
※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル

 60キロ級には、角琉斗(政経2=札幌琴似工)が唯一の出場となった。角は、大会前に右肘のケガをするなど万全な状態とはいえなかった。その中でも、スナッチ、ジャークともに3本の拳上に成功するなど、安定感を見せた。65キロ級に出場した中野は、スナッチで125キロの拳上に成功し、スナッチ種目1位となる。ジャークについては、「気持ちが緩んでしまった。メンタル面での実力がなかったと思うので、自分の実力を上げていこうかなと思う」と語る。今大会で3位に入賞したものの、その言葉から向上心がうかがえた。

(写真:試技に挑む角)
(写真:スナッチで1位となった中野)

 71キロ級には、木村梁主将が出場。スナッチ130キロ、ジャーク150キロのトータル280キロを拳上するも2位という結果に終わり、「トータル1位で優勝という目標を達成できなくて悔しい」と振り返る。また「3年生までは思い切りやればいいという感じだったが、主将という立場になった今は、自分が終わった後にチームの士気が上がるような試技をやりたい」と語った。主将としての自覚とともに、さらなる成長を誓う。

(写真:スナッチを挙上する木村梁)

 79キロ級には、堀口実篤(政経3=宇陀)と根岸蒼空(政経3=藤岡工)が出場した。堀口は、スナッチで自己新記録の152キロの拳上に成功。「この1年間、新記録が出ていなかったので、一番いい試合になった」と自身の成長を振り返った。根岸は、スナッチ105キロ、ジャーク146キロと記録を伸ばせず。「団体の点数に貢献できるような試技ができなかった。フォームも全部変えて、また一から出直すしかない。自分の弱さが出た大会になった」と悔しさをにじませた。79キロ級は、他大に猛者たちがいるため、なかなか表彰台入りすることが難しい状況である。それでも、選手たちは今大会で得た課題を冷静に見つめ直し、全日本大学対抗選手権(全日本インカレ)での巻き返しを図る。

(写真:スナッチを挙上する堀口)
(写真:スナッチで105キロを挙上した根岸)

 88キロ級には道幸昌弘(政経4=若狭東)と木村太一(政経2=堅田)の2名が出場。道幸はスナッチでは130キロを2本連続で失敗するも、3本目で挙上に成功。ジャークでは記録を伸ばしたいところだったが、またしても1、2本目を落としてしまう。3本目は連続の試技となり難しい状況だったが、「3本目も失敗したらみんなに合わせる顔がないと思った」と140キロを成功させ、意地を見せた。階級を上げての出場となった木村太は、スナッチとジャークともに1、2本目を成功させる。ジャークの3本目は150キロに果敢に挑戦し失敗したものの、トータルで268キロを挙上。4月の全日本学生個人選手権から記録を伸ばし、確かな成長を感じさせる結果となった。「もっと体を使って戦えるようにやっていきたい」と前を向く。

(写真:ジャークの3本目を成功させた道幸)
(写真:ジャークを挙上する木村太)

 最後の110キロ超級には、今大会唯一のルーキー・胡麻田明(政経1=高萩清松)が登場。4月の全日本学生個人選手権では記録なしに終わったスナッチだったが、1、2本目を成功させる。ジャークでは161キロに2度挑戦するも失敗し、後がない状況に。それでも2本目の失敗後、中田監督に「ゼロ(記録なし)でもいいから思い切りやってこい」と激励を受けると、3本目で161キロを2キロ上回る163キロを見事挙上させた。

(写真:ジャークの3本目を挙上する胡麻田)

 団体では5位となった明大。12月に控える全日本インカレへ向け、それぞれが今大会で見つかった課題と向き合い、さらなる成長を目指す。

[吉澤真穂、木村聡、塩谷里菜]

試合後のコメント

——これからケガを治して、どうしていきたいですか。
 「当分肘は使えないと思うので、上半身を使わないと厳しいところはあるのですが、その中でも腐らず頑張ってやっていこうと思っています。4年生が引退したら弱くなってしまうということもあるので、2年生が引っ張っていけるように頑張ろうと思います」

中野
——今日の全体的な試技の内容を振り返っていかがですか。
 「全体的に言うと何とも言えないです。ただスナッチに関しては、やはり65キロ級で階級を落として125キロを取ったのは初めてなので、(スナッチで)優勝できたのは良かったです。ジャークは逆に過去最低で、でも順位的に見たらスナッチ1位、ジャーク3位、トータル3位なので、順位的な面では良かったかなと思います」

木村梁
——今年度のチームはいかがですか。
 「去年、一昨年に比べて1年生から4年生全員のレベルの高いチームで全員がライバルみたいな感じの雰囲気でいつも練習しているので、切磋琢磨(せっさたくま)できる環境のあるチームだと思います」

堀口
——どんな練習を中心にやってきましたか。
 「今までは本当に補強系ではスクワットだったり、フォーム練習だったりを徹底してやってきて、今回の大会でその練習が実を結んだのかなと思います」

根岸
——どのような課題を得ましたか。
 「筋量不足と周りに比べてフォームも劣る点があったので改善しつつ、スナッチも取り組まないといけないなと思いました」

道幸
――今日の収穫と課題を教えてください。
 「2本しか成功してないですが、やはり力がついてきていると感じる節はありました。フォームの面で落としてしまったのはもったいなかったと思ったので、フォーム練習が足りていなかったのと、少し緊張してしまった面もありました」

――木村太選手と何か声を掛け合いましたか。
 「木村は技術面でアドバイスをしてくれて、アップも調子が悪かったのですが、最後の方は修正できて、助けられました」

木村太
――今大会の収穫と課題を教えてください。
 「収穫は150キロまで挑戦できたことで、課題はクリーンの後に焦らないようにすることです」

胡麻田
――自身初の団体戦でしたが、個人戦と比べて難しい部分はありましたか。
 「一番最後の階級で最終日なので、やはりプレッシャーは結構大きくて、そのプレッシャーに負けてしまったのかなと思います」