(117)日本学生ハーフマラソン選手権事後インタビュー①/富田峻平、児玉真輝
箱根駅伝(以下、箱根)からはや2カ月。小澤大輝新主将(政経3=韮山)率いる新体制で挑む最初のレース・日本学生ハーフマラソン選手権(以下、学生ハーフ)が行われた。新たな目標に向けてレースを終えたそれぞれの思いをお届けする。
今回は富田峻平(営3=八千代松陰)、児玉真輝(文2=鎌倉学園)のインタビューです。(この取材は3月14日に電話で行われたものです)
富田
――学生ハーフはどういった位置付けの大会ですか。
「今回の学生ハーフは例年立川で行われる箱根駅伝予選会の予行練習または箱根本戦で他大学のエース格と勝負する絶好の機会だというふうに捉えて臨みました」
――1時間2分10秒で4位という結果についてはどう考えていますか。
「タイムや順位としましては他大学が多く参加していて、あまり走りやすいとはいえないコースでよく自分自身出たなというふうには思います。しかしやはり3位までがユニバーシアード(FⅠSUワールドユニバーシティゲームズ)の内定というところで4位と3位とでは大きく違いますのでそこには悔しい思いを感じています」
――ゴール直後の悔しがる姿はそういった理由からでしょうか。
「やはりそこの順位一つで出られる大会、出られない大会が決まります。そこの順位一つ分で箱根のシードを取るか取らないかなど、大きな差につながっていきます。そのため数秒であっても負けてしまったというのはとても悔しかったです」
――レースの序盤、明大の選手が先頭で引っ張っていましたが意図などはありましたか。
「正直あまり明治として引っ張っていこうというような話し合いはありませんでした。しかし、レース直前に監督からは『先頭集団で積極的に勝負していこう』というふうな話がありました。その中でスタート直後から児玉が積極的に引っ張っていきましたので、自分たちも負けていられないという思いで自分や小澤、加藤(大誠・営3=鹿児島実)なんかは前に出ていったのではないかなと思います」
――春へ向けての意気込みをお願いします。
「これから新シーズンが始まります。やはり明治大学は箱根でシード権を必ず獲得するという目標に向かって、一戦一戦を勝っていって自信をつけ、箱根本戦ではシード権を必ず手に入れられるように日々の練習やレースなどを頑張っていきたいなと思います」
――ありがとうございました。
児玉
――学生ハーフを振り返っていかがですか。
「結果は伴いませんでしたが、次の箱根に向けてはつながってくるレースだったと思います 」
――どういった点がそのように思いますか。
「昨日のレースでは最初の2キロだけではありますが、自分で引っ張って2分50秒を切るくらいのペースで引っ張ることができました。僕は今までそういうレースはしたことなかったのですが、やはり駅伝になると序盤から自分で突っ込んでいかなければいけない場面が出てきます。そういう突っ込む練習になったと思っています」
――今回のレースで出た課題を次にどうつなげたいですか。
「まず今回見つかった課題としては、多分自分は先頭で引っ張ったり単独走をしたりすると力んでしまうみたいで、普段の走りとは変わってしまう部分があるみたいです。そこをしっかり練習の中で単独走をしたり、積極的に引っ張ったりして、力みを普段と同じように走れるようにしていきたいです。あとはトラックシーズンでしっかりスピードのベースを上げていって1キロ2分50秒ペースをもっと余裕を持って走れるようになればいいのかなと思っています」
――具体的に次の目標はありますか。
「もともと学生ハーフは正直そんなに目標とはしていなかったです。どちらかというとずっと箱根が終わってからは関東学生対校選手権(以下、関東インカレ)と、もっと欲を言ってしまえば、日本選手権の5000メートルの標準というのも狙いたい部分ではあります。まずはしっかり関東インカレを目標にして、その中で日本選手権の5000メートルの標準を狙えたらいいのかなと思っています」
――富田さんや小澤さんが好走しましたが先輩の走りを見て感じたことはありますか。
「やはり特に富田さんと小澤さんはこの前まで同じ部屋でしたし、身近でお二人の努力は見ていたので、その努力がしっかり結果として表れたのかなとは思いました。ただ、僕自身としても2人にはそういう努力の面とかは負けていないと思っているので、次はしっかり2人に負けないように頑張りたいなと思います」
――ありがとうございました。
[桑原涼也、飯塚今日平]
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