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(12)シーズン直前インタビュー 山隈太一朗(2)

フィギュアスケート 2021.10.04

 昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で大会が中止や無観客開催になるなど、異例のシーズンとなった。なおも続く厳しい状況の中、新たなシーズン開幕を迎える選手たちの思いに迫る。

(この取材は9月21日に行われたものです)


  第回は山隈太一朗(営3=芦屋国際)のインタビューです。(1)の続きとなります。

 

――プログラムは昨シーズンから変更しましたか。

 「SP(ショートプログラム)もFS(フリースケーティング)も全部変えました。どちらも2年以上、SPに関しては3年間同じものを使っていて、大体僕は2年に1回変えるんですね。でも昨年度はコロナということで振り付けにも行けず、動き出そうにもあまりに時期が悪かったので、どちらにせよ今年度は全部変えると決めていました」

 

――新しいプログラムのこだわりを教えて下さい。

 「SPはすごくハイテンポな曲で今まで僕はやったことがないのですが、かなり足さばきが軽やかでとてもテンポが速い曲なので、その辺も見てほしいですし、素早く体を動かしながら美しいポジションをとることを結構頑張っているので、SPはそこに注目して欲しいです。FSはゴッドファーザーを使うのですが、イタリアのマフィアの男らしいかっこよさをしっかり出していければと思います」

 

――演技をする際に意識しているポイントはどこですか。

 「早く踏むだけだったら足を早く動かせばいいだけで誰でもできるのですが、しっかりレベルを取ろうとすると正確なエッジワークが必要なので、与えられた短い時間の中でいかに正確なエッジを踏めるか、正確なターンを描けるか、ただ描く・踏むだけではなく滑りも見せなければいけないし、状態の動きとか全体のシルエットの美しさも出さなければいけないので、足さばきと一言に言っても細かい技術が大事です」

 

――今の演技の完成度はどれくらいですか。

 「ちょうど50ですね。この前ユニバーシアードの選考会の時にジャンプがしっかり入ったんですよね。夏の試合で全部失敗していたところから選考会で失敗したのは1回だけかな。それは練習でも失敗していたところなのでしょうがないのですが、それ以外はきっちり入ったので、まずジャンプをきっちり入れたいです。その上にブラッシュアップがあるので、そのスタート地点にやっと立てたというか。見た人達からも『ジャンプは降りていたけどすごく丁寧にやっていたね』と言われて、全体を見たときに表現するところまでいっていないと思いました。とにかく全体としてしっかりまとまったものにするということに重点を置いてやっていて、そこはまずクリアできたので、ここから細かい部分や勢いなどにいきたいです。ちょうど今一番大事な部分ができたので50%くらいです」

 

――今シーズンの目標をお願いします。

 「勝負事うんぬんは抜きにして、自分がベストを尽くせば結果は付いてきてくれるときは付いてきてくれるでしょう!という感じであまり〇番!などは狙わずに、パーソナルベストなどを更新できれば一番良いし、とにかく毎試合自分のベストを尽くすのが目標です。

  ところで光翔(大島選手)取材しました?彼のインタビュー、ノリノリなので多分面白いですよ。ビッグマウスです」

 

――ビッグマウス(笑)。山隈さんは違うのですか?

 「僕は違います。大きい口叩いて今まで良いことなかったので(笑)。一度ビッグマウスになってみようと思った時期があったのですが、大失敗して恥ずかしかったのでもう絶対やらないです。でも彼(大島選手)はスケートを見ていても勢いがあるので、今年も去年と同じパフォーマンスが出せれば、この先が全然変わってくると思います。一緒に練習する感じはすごく調子が良さそうで、今シーズンもかなりいいと思うので、自分と光翔とできっちり(インカレで)上の順位をとれるような演技がしたいです。男子で団体で優勝したいので、それも個々人が頑張らないといけないのですが、インカレでいい結果を残すというのは明大に恩返しできる場なのでしっかり頑張りたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[向井瑠風]


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