(24)箱根直前特集⑩ 丸山幸輝インタビュー

競走
2020.12.28

 72年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。

 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします!

 

 第10回は丸山幸輝(文3=佐久長聖)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです)

 

――箱根1カ月前の現在の心境はいかがですか。 

 「夏合宿が終わってからしばらくずっと調子が悪かったのですが、11月半ばくらいからだんだん調子が上がってきました。今はあまり調子がいいという感じではないのですが、しっかり練習は余裕を持ってこなせているので自然と調子は上がっているのかなという感じはあります」

 

――チーム内で調子がいいと思う選手はいますか。 

 「長倉奨美さん(情コミ4=宮崎日大)が調子がいいと思います。夏合宿からしっかりずっと練習を積めていて最近ポイント練習とかを見ていても動きがいいのですごい調子がいいと感じています」

 

――コロナ禍の状況を振り返っていかがですか。

 「春先は練習がほとんど各自になって僕の場合は各自になったことで今までとちょっと違った練習を取り入ることができて今年はコロナのおかげでうまく走れている部分が大きいと思います」

 

――今年度の試合数が少なかったことについてどう思いますか。

 「大学1年2年と僕は故障で試合に全然走れていなかったので、今年は自分の中では試合数が少ないとは思っていなくて、このくらいの試合数でもいいのかなと思います」 

 

――11月4日の早大競技会は全日本直後でしたが、チームの好成績は刺激となりましたか。

 「はい。僕も全日本の調整は一緒にやっていたので、僕も全日本メンバーが走れたなら走れるという自信を持って走ることができました」 

 

――秋以降の記録会で見つかった課題はありますか。

 「記録会では結局最後勝ち切れなかったのですが、これは今までも課題として持っているものでラストスパート、ラストの切り替えで相手に勝てないというのが一つの課題です。僕の場合、ラスト100メートルとか200メートルで出ても勝てないので、しっかり残り2キロとか3キロとかその辺りで仕掛けて勝ち切れる力というのを課題として持っています」 

 

――箱根までにご自身に必要だと思うことはありますか。

 「今は陸上に対して気持ちの部分で下がっていて、箱根までに気持ちの面でレースに向けて気持ちを上げていければいいなと思っています」

 

――明大が4強といわれていることについてどう思いますか。

 「そういう言葉にはあまりプレッシャーとかはみんな感じていないと思うので、いつも通り気楽に走れたらいいなと思います」

 

――箱根を走る場合、初めての大学駅伝となります。

 「僕自身は個人の大会でも公式のユニホームを着たことがありません。走るとなったら緊張すると思うのですがあまり力まずに普段通り走れたらいいかなと思います」

 

――箱根への意気込みをお願いします。

 「まだ走るかはわからないのですが、走るか走らないかどちらにしろチームに貢献できるように頑張りたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[出口千乃]

 

第97回箱根駅伝まであと5日。

 

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