(75)全国大学選手権 決勝・早大戦 試合後インタビューFW編

ラグビー
2020.01.12

フッカー武井日向主将(商4=国学院栃木)

――上の代から受け継いできたものは何ですか。

 「〝勝つ文化〟というものが満さん(古川選手・平30商卒・現トヨタ自動車ヴェルブリッツ)の代から積みあがってきたと思うので、そこを僕らも積み上げていかないといけないと思っていました。本当にいろいろな方から応援をしてもらいましたし、たくさん言葉を掛けてもらって感謝の気持ちでいっぱいです」

 

――この4年間を経て代に変化はありましたか。

 「最初は本当に大丈夫かと言われていた代でしたが、4年生になって一人一人の自覚が芽生えました。そういう意味では1年生の時には考えられないような4年生に、僕自身も含めてなったと思います。また今年の代は真面目な人が多く、チームへの愛がすごくあるチームでした。出られない4年生の分まで優勝という形で恩返しをしたかったという思いは今もずっと変わりません」

 

左プロップ安昌豪(営4=大阪朝鮮)

――年内終戦からこの舞台は想像できていましたか。

 「1年生の頃は正直、練習がきついのに、帝京、東海と強いチームに勝てずに苦しかったです。しかし2、3年生、そして今年と徐々に勝つ文化が出てきて、1年生の時はベスト16で負けてしまったことに対して、今年が準優勝。優勝ができなかったことに悔しがれること自体が部として成長しているように感じます。決勝まで行くことがすごく特別なことだと思います」

 

右プロップ笹川大五(政経4=明大中野)

――1年生時の敗戦からここまでを振り返っていかがですか。

 「自分も同期の新妻(汰一・政経4=佐野日大)に負けていて、4年生の頃に出られるか全然分かりませんでした。丹羽(正彦氏・元)監督からは良くない代とも言われていたので、1年間私生活の面での改善や、澄憲さん(田中澄憲監督)に教えてもらったことを生かして中身の部分を磨くことに努めました。特に2年前の先輩達からはすごく刺激を受けました。後輩にも先輩の背中を見て、それに負けないくらい日頃からこだわってプレーをしてほしいです」

 

左ロック片倉康瑛(法3=明大中野)

――ホーンがなった瞬間の心境はいかがでしたか。

 「10点差だったので、すごいショックでしたが、やめるわけにはいかなかったので、最後までしっかりトライを取り切ろうという気持ちでプレーしていました。今の4年生は全員頼もしい人たちばかりで、来年は僕たちがそういう存在にならないといけないと改めて実感しました。これからチームを最前線で引っ張っていかなければならないので、今からしっかり準備して来年必ず優勝したいです」

 

右ロック箸本龍雅(商3=東福岡)

――後半は10点差まで迫りました。

 「追いつく、追いつかないは別にして、その段階では皆が試合を楽しんでいました。マイナス思考のこともなかったですし、明治らしいアタックを後半は遂行できました。また今日の試合はチームに残る選手たちにとっては、とても良い経験になったと思います。この敗戦から学んで、来年は絶対に早稲田に勝って、優勝したいです」

 

左フランカー石井洋介(情コミ4=桐蔭学園)

――4年間を振り返っていかがですか。

 「ケガがあって自分の思うようなプレーができなかったこともありましたが、しっかり4年間頑張ったことが、何か一つでも後輩に伝わっていればいいなという気持ちです。一人一人仕事があるということは、このチームを見れば皆わかると思います。当たり前のことを当たり前にしっかりこなすことの大切さ。後輩には優勝を目指して頑張ってほしいです」

 

右フランカー繁松哲大(政経3=札幌山の手)

――4年生から学んだことは何ですか。

 「今回の試合や苦しい試合の時に、4年生から率先してタックルにいってくれていました。大事な時こそやらなければいけないことをしっかりやってきてくれていた姿がとても印象的です。来年は自分の持ち味であるタックルからチームを引っ張っていきたいです。苦しい場面でも率先して自分から当たりにいって、後輩を引っ張っていける選手になります」

 

ナンバーエイト坂和樹(政経4=明大中野八王子)

――3年連続の決勝の舞台はいかがでしたか。

 「今までやってきたことが出るのが決勝だと思うので、準備の大切さを意識してここまでやってきました。最後試合は負けという形で終わりましたが、後半は明治の意地を見せられたと思います。(最後は)得点を重ねても勝てないことは分かっていましたが、諦めない姿勢や4年生のプライド、少しでも後輩たちに届いていたら嬉しいです」


松岡賢太(商4=京都成章)

――後輩たちに向けてメッセージをお願いします。

 「個人的には自分のことばかりを考えるのではなくて、チームにとって何が大事か。自分がチームにどのような力になれるのか、というところを考えてほしいです。自分に矢印を向けて考えることによって、それが自分に返ってくるというか、チームのためにやることによって、それがいいプレーや勝利につながると思います。なぜ出られないかという不満を持つのではなく、自分がチームのために何をしなければいけないのかを考えてプレーすることが大事だと思います」

 

柴大河(法3=国学院久我山)

――途中出場時の心境を教えてください。

 「劣勢の状況だったので、自分から流れを変えられるようにという気持ちで臨みました。今年の4年生は、うまくいってなくても常に声をかけてくれる、自分にとってものすごく大きい存在でした。来年最上級生になりますが、今年の先輩みたく、引っ張っていける存在になりたいですし、上下関係も仲良くメリハリのあるチームを目指したいです」


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