(30)秋リーグ開幕前インタビュー 善波達也監督

硬式野球
2019.09.13

この取材は9月12日に行われたものです)

 

善波達也監督

――今春はリーグ戦、全日本選手権で優勝されましたが改めて振り返ってみていかがですか。

「特にリーグ戦は、色々なことがいい方にいっての優勝という感じでした。行いがいい人がきっといたのではないですかね、選手たちの中に(笑)。秋に向けては、チーム力をさらに整備するというか、力を付けていかないと似たような結果にはならないと思っています」

 

――監督としてチーム力を上げるという面で工夫されていることを教えて下さい。

「今回は、春のメンバーが4年生中心だったので、その次の代くらいの選手らにチャンスを与えるといいますか。競争だったりと、3年生や4年生より下の学年を強化して、チームの底上げをしました」

 

――日本一になった後、選手たちに変化はありましたか。

「多少は、日本一になったってことに対するいい責任感というのか。プライドというのか。日本一になったからよりキチっとなったり、恐らく選手も『なんか勝っちゃった』みたいな試合が多かったのは分かっていると思うので、秋に向けて力を付けないと次は無いという意識を持ちながらやってくれている感じはしています。試合に出ていた選手たちに関しては、打席の立ち方だとかボールの見送り方とかは少しずつ落ち着いてきている感じもします」

 

――その中で、夏のオープン戦や高森キャンプでの手応えはありましたか。

「チーム力の底上げはできた感じはしています。例えば市岡(奏馬外野手・情コミ3=龍谷大平安)とか公家(響内野手・政経3=横浜)も結構ゲームに出しましたし。(2人はオープン戦でも結構打たれて)それなりに。あと、それによってまた目指すものが高くなっている感じはあります。市岡、公家だとか、あと長原(拓海外野手・文3=日南学園)や鈴木(貴士内野手・商3=佐久長聖)。その辺の3年生の野手に意欲を感じました」

 

――森下暢仁主将(政経4=大分商業)や丸山和郁外選手(商2=前橋育英)は大学日本代表としても活躍されました。

「暢仁(森下)は完全なエースとして日米野球にも行って、3試合も放ることになりましたが、やり切った自信みたいなものは出たのではないかと思います。丸(丸山)は、選ばれてそういう場を経験したり、そういう位置になったという責任感は感じているのではないかと思います。2人とも選んでもらって、日米野球を経験したことは大きくプラスになっている感じはしています」

 

――今春、投手陣は防御率がリーグ1位と安定されていました。先発は春と同じような枠組みでいかれますか。

「暢仁、伊勢(大夢投手・営4=九州学院)、竹田(祐投手・政経2=履正社)、入江(大生投手・政経3=作新学院)。この辺を中心に先発練習をやっていました。何事も無ければ暢仁が1戦目で、残り3人の誰かが2戦目を投げるという感じです。春と一緒と言えば一緒ですね。イニングは5回くらいで変えていた中で、竹田が4勝してくれて。そういう感じで行くのか、伊勢や入江を頭で使いに行くか。その3人の誰かなのは間違いないのですが、第2先発はまだ決めていないです」

 

――今秋、監督一推しの選手を教えて下さい。

「市岡が安定して良い、気持ちの位置を持ちながらやっていると思うので市岡です」

 

――四冠も見えてきました。

「四冠の前に、もちろんリーグ戦は勝ちたいです。四冠というには、リーグ戦に勝たければもちろん駄目ですので。四冠に例えならなくても三冠でもいいから、とにかくリーグ戦です(笑)。三冠になればまた『よし、あと3試合』と思うとは思います」

 

――最後に、そのリーグ戦への意気込みをお願いします。

「秋は4年生最後のシーズンになりますので、4年生には大いに暴れてもらいたいです。きっと4年生だけでは足りないところを、3年生以下がしっかりとカバーして、みんなの力でなんとか勝つぞっという気持ちです」

 

――ありがとうございました。

 

[荒川千那]