(14)ルーキー特集⑭/小林環
昨年度、「紫紺の襷プロジェクト」が始動した競走部。しかし、箱根駅伝出場への道のりはいまだ途上にある。一方で、関東学生対校選手権(関東インカレ)では競歩、短距離ブロックを中心に個々が活躍を見せ、一部残留を果たした。さらなる躍進が期待される中、チームに新たな力として加わったルーキーたち。彼らは、どのような覚悟を胸に歩み出したのか。チームの飛躍を後押しするべく新たに仲間に加わった18人を紹介する。
第14回は長距離部門・小林環(情コミ1=静岡東)のインタビューです。
(この取材は3月27日に行われたものです)
――大学では中距離を中心に取り組む予定ですか。
「監督(大志田駅伝監督)とも話をしていて、長期的には4年目あたりで駅伝も走れるような総合力をつけていこうと考えています。ただ、まずは中距離でやっていこうと思っています。監督からも、中距離で日本だけでなく世界でも活躍できるように、と言っていただいているので、まずはそこを目標に頑張っていきたいです」
――陸上を始めたきっかけから教えてください。
「もともとは小学校まで空手をやっていました。中学で何か部活に入ろうとなった時に、体力づくりの意味もあって始めたのがきっかけです」
――1500メートルに定着した理由はありますか。
「中学2年生から中学の最後までは800メートルを中心にやっていて、全国大会に出場しました。ただ、高校に入ってから、いろいろな方に『自分の適性は1500メートルにある』と言われるようになりました。そこからは800メートルと1500メートルを両立してやってきました。全国大会でも両方の種目に出場してきましたし、今も両立しているのですが、結果的により良い成績が出ているのは1500メートルだと感じています」
――これまでの競技人生の中で、特に印象に残っている大会はありますか。
「高校2年生の時に出場したU―18の全国大会(U―18日本選手権)です。中学時代からランキングやタイムでは全国トップレベルで、中学の時は全国5番くらいでしたが、なかなか大舞台で力を発揮できませんでした。高校に入ってからも、高2のインターハイでは予選落ちしてしまって、あまり良い結果を残せていない中で迎えた大会でした。そこで800メートルで全国3位に入って、初めて入賞することができました。全国でもしっかり通用したという実感が持てて、本当にうれしかったです。その大会をきっかけに自信がついて、その後さらに良い結果が出るようになったので、自分にとって大きな転機になった試合だったと思います」
――中学時代と何が大きく変わったのでしょうか。
「実力的には戦えると思っていましたが、やはり気持ちの面が大きかったと思います。自分はそこまでメンタルが強い方ではないので、大きな大会では萎縮してしまう部分がありました。しかし、その大会ではあまり気負わず、どちらかというとチャレンジャーの気持ちで走れました。それが結果的に良かったと思っています」
――明治大学への進学を決めた理由を教えてください。
「明治大学からは高校2年生の夏に声をかけていただきました。見学にも行かせてもらって、先生や先輩方の話を聞く中で、自分に合っていると感じたことが一番大きかったです」
――特にどんなところが自分に合っていると感じましたか。
「主体性を大事にしているところです。自分は高校時代も一人でやってきた部分が大きくて、あまり縛られるよりは、自分で考えて取り組みたいという思いがありました。明大は監督ともコミュニケーションがしっかり取れていますし、上下関係がまったくないわけではないですが、先輩ともきちんと話ができて、選手一人ひとりが対等に向き合っている雰囲気を感じました。そこがすごくいいなと思いました。加えて、卒業後は実業団に進むか就職するかに分かれると思いますが、就職という道になったとしても、しっかり将来につながる環境だと感じました」
――明大の選手の中で、目標にしている選手はいますか。
「成合選手(洸琉・情コミ3=宮崎日大)です。種目は違いますが、同部屋で、学部も一緒なので話す機会が多いです。普段はふざけていますが、スイッチが入った時の陸上への取り組み方や、練習に対する考え方にはすごく尊敬できる部分があります。そういうところに憧れています」
――ご自身の走りの強みを教えてください。
「ラストスパートだと思っています。自己ベストを出した試合もインターハイだったのですが、かなりハイペースな展開でした。特に留学生がレースを引っ張っていて、高校の歴代記録の更新が狙えるような速いレースでした。その中でも、自分の得意なラストスパートを生かして、速い展開の中からさらに一段階、二段階と切り替えられるところが強みだと思っています」
――大学4年間を通しての目標を教えてください。
「ワールドユニバーシティゲームズの日本代表になることです。大学生の世界大会で、そこでしっかり勝負したいと思っています。また、今年は日本選手権に出場して、決勝に進出することが目標です。トップで戦える大学生ランナーになりたいと思っています」
――ありがとうございました。
[武田隼輔]
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