(95)大学野球引退インタビュー 小島大河捕手

(この取材は11月24日に電話にて行われました)
小島大河捕手(政経4=東海大相模)
――明治神宮大会を振り返って、率直にいかがですか。
「優勝を目指していたので、負けてしまったのは悔しいですが、4年生にとっては最後しっかり戦い抜けたかなと思っています」
――立命大戦の7回表、菱川一輝投手(文4=花巻東)にはどのような声をかけましたか。
「いつもと違う感じで、普段からリーグ戦の時はあそこまでフォアボールを出すことはなかったので声かけというよりかは、タイムを取って落ち着かせるということを一番にマウンドに行きました」
――その後、走者二、三塁の場面での三塁への牽制は狙っていた形ですか。
「はい、狙って投げました。サインプレーで投げました」
――延長10回裏、5点を追う展開でのベンチ内の雰囲気はどのようなものでしたか。
「『相手もできたんだからこっちも行けるぞ』というのと、そこまで落ち込むことなく、もうやるしかないという雰囲気でした」
――最後の攻撃をネクストバッターズサークルから見届けたときの気持ちを教えてください。
「点差があったので、自分が回ってきたとしてもやっぱりつなぐしかなかったので、つなぐことだけを意識して、タイミング取って待っていました」
――敗れた際の率直な気持ちを教えてください。
「悔しい気持ちはありましたが、やっぱりこのメンバーと戦えて良かったかなという風に思いましたし、この悔しさというのは次の舞台で晴らせるように頑張っていこうというのは思いました」
――副主将として過ごしたこの1年間を振り返っていかがですか。
「目標としていた、日本一と四冠には届かなかったのですが、最後優勝できましたし最後の最後にチームが一つになって戦えたので、いいチームだったかなと思います」
――明大野球部での4年間を振り返っていかがですか。
「入ってきた頃は、こんな形で試合に出られると思わなかったですし、すごい人がいっぱいいたので、何とか食らいついて頑張っていこうという感じだったのですが、試合に出だしてからは、チームが勝つために優勝するためにどうするかということも考えました。悔しい経験もうれしい経験もできた4年間だったかなと思います」
――この4年間を通して、一番成長した部分、得られたことはありますか。
「技術的にはバッティングが一番伸びたかなと思いますし、考え方もいろいろな人と話して学べたので、それを自分の経験にしていきたいなと思っています(打撃面で特に成長した点は)ミート力です。いろいろなピッチャーを見て、いろいろなボールを見て、しっかりとらえられる確率というのは上がったかなと思っています」
――考え方、価値観で変わったことはありますか。
「まずはやはりポジティブに、失敗しても次どうするかというのを考えてやることと、試合においては、いろいろなピッチャーの考え方とか、今までなかった人たちの意見などを聞くことができたので、それは自分の野球人生にとっては大きな経験だったかなと思います」
――これからも野球選手として大切にしていきたい価値観を教えてください。
「ファンのみなさまから応援していただけるような選手になりたいですし、その中でファンの方を含めて信頼される選手になりたいと思っています」
――来年度の2月からキャンプも始まりますが、今後の調整について教えてください。
「今はもう来年に向けて、プロになって最初のシーズンでしっかり結果を出すための準備をしていきたいなと思っています。まずは体力面とかフィジカル面、体の面をしっかりやって、そこから技術に移っていければなとは思っています」
――最後に後輩たちと、これから明大でプレーする選手たちへメッセージをお願いします。
「来年は今年取れなかった四冠というところを取ってほしいですし、今までで一番最強な明治をつくってほしいなと思います。明治に来れば、技術も人間的にも成長できると思います」
――ありがとうございました。
[伊原遼太朗]
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