(77)秋季リーグ戦後インタビュー 岡田啓吾内野手

(この取材は10月30日に行われました)
岡田啓吾内野手(商3=前橋育英)
――全勝優勝していかがですか。
「そうですね。うれしいというのは一つあって、自分の中で結果が出たところもあるのですが、守備面で少し迷惑をかけてしまったので、そこは少し悔いの残るかなという感じです」
――スタメンをつかんだ転機になったことはありますか。
「戸塚監督と松岡コーチがずっと使いたいと言ってくださって、それでも結果が出なかった時期もあるのですが、そこでずっと使い続けてくれていて、やっぱり期待してくれているのだなと思ったので、なんとか練習を積み重ねて結果が出たという感じです(練習の中で意識していたことはございますか)自分の中では練習試合の中で守備面で自信がついていったので、そこは大丈夫かなと思ったのですが、あとはずっと1番で使いたいというふうに言ってくれていたので、その1番の役目を果たせるように、バッティング練習ではバントとかいろいろ小技も含めながら練習はしていました」
――開幕カードの東大2回戦では4打席連続安打を放ちました。
「そうですね。あまり状態がいい感じでリーグ戦に入ったわけではないので、結果的に(東大1回戦の)1打席目で内野安打が出て、そこで少し気が楽になってという感じなので、何か好調の要因があるって言ったらそうではないのですが、多分内野安打が一本出たことによって、少し尻上がりになったかなと思います」
――東大2回戦で守備中に交錯があり、次週の慶大戦は欠場されました。その後の試合に影響はありましたか。
「やっぱり足が生かしづらくて、走るのも怖かったので、そこは支障は少しありました。守備でも姿勢の落としづらさがあったのですが、痛みに慣れつつという感じでした」
――復帰された法大戦を振り返っていかがですか。
「少し実戦を離れたのでやっぱりそこの差はあったかなと思うのですが、丸山投手から一本出たというのは自分の中では収穫かなと思っていますし、野崎投手はすごくいいピッチャーで自分の中では全く歯が立たなかったなと思うのですが、そこで粘って粘って、最後にエラーではあるのですが、なんとか1点取れたというのは大きいかなと思います」
――早大戦から打順が1番に戻りましたが、1番と2番で打席での意識は変わりましたか。
「やっぱり1番の方が前に人がいないので、言うたら好き勝手できるみたいな感じなので。自分はメンタルが弱いので、ランナーがいると何かしなければいけないとなってしまうのですが、1番だとそれがなくストレスフリーでできるので、気の持ちようとしては楽で、もういろんなことをできて、それこそ打ったりバントしたり、いろいろ幅が増えるので、そういう面では早稲田戦は結構楽に臨んでいたかなと思います」
――早大1回戦ではリーグ戦初本塁打が飛び出しました。
「そうですね。入ると思わなかったのですが、いい感じに振り抜いて捉えられましたし、しかもたつきさん(伊藤樹投手)だったので、自分としても驚きが大きかったですね。(1、2打席目は伊藤樹投手にあまりタイミングが合ってないように見えたのですが、どう修正しましたか)具体的な技術になってしまうのですが、やっぱり体が開きやすくて、そこを瀨さん(千皓外野手・営4=天理)が指摘してくれて『もっとボールに対して入っていけ』というふうに言われたのでその結果ああいった感じで打てました。(瀨選手からよくアドバイスを受けていた印象があります)早稲田戦の前から金曜日に一緒にバッティングをするようになって、もうとにかくたくさん指導してくれて、それこそ自分はボールに対して入っていけというのが一番ずっと言われていることで、それを意識すると他のところにも余裕が出てくるよというふうに言われました。瀨さんの指導も素晴らしいと思います」
――早大2回戦で優勝が決まった瞬間はどんな気持ちでしたか。
「もう跳びはねるぐらいしうれしかったです」
――4回表には1死二、三塁のピンチから邪飛で併殺を完成させる好守もありました。
「もうがむしゃらに追いかけて、取って、投げて、勝手に体が動いてあのプレーになったので、結果的にアウトになったのは良かったのですが、状況を考えたら、あそこでフライを取ってホームでセーフになられたらと思ったら落とてもよかったかなって思うのですが、結果的に大室(亮満投手・文2=高松商)を救えるプレーになったので、良かったかなというふうには思います」
――試合後には毛利海大投手(情コミ4=福岡大大濠)と抱擁を交わされていましたが、どんなこと話していましたか。
「とりあえず毛利さんがひたすら粘って投げてくれたので、そこはもうありがとうっていうふうに自分から伝えていました。しかも守備も少し調子が悪くて負担もかけていたので、それを含めてありがとうと言いましたね」
――立大戦は全勝優勝が懸かった試合でしたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか。
「全勝というのはめったにないことだったので、チームとしても絶対全勝優勝しようとなったので、自分もその一つの歯車になれればなと思っていました」
――今季は4年生が試合を決める一打を放つことが多かったですが、その活躍ぶりはどう感じていましたか。
「本当に頼もしくて。オープン戦からそうなのですが、今井さん(英寿内野手・営4=松商学園)も瀨さんも木本さん(圭一主将・政経4=桐蔭学園)も、ずっとチームを鼓舞しながら結果を出していたので、ああいったところで打つのは必然なのかなと思って見ていました」
――個人として今季の成績を振り返っていかがですか。
「打率としてはいい成績が残せて、課題となっていた長打も出るようになってきて、そこは一つか褒めるべきだなと思うのですが、先ほども話した通り守備がまだ課題なので、一つ一つアウトを取れる守備力というのを身につけていきたいなと思っていますし、足が完治していないのもあるのですが、もっと足を使って試合をかき乱せたらなと思っています」
――シーズンを通して、ライナー性の打球が多い印象でした。
「ライナー性は監督もそうですし、松岡さんにもずっと低い打球でというふうにオープン戦から言われていて。フライを上げたら怒られるみたいな感じだったので、やりづらさもあったのですが、その積み重ねでだんだん自然と打球が低くなっていったかなと思います」
――11月には明治神宮大会が控えています。勝敗を分けるカギはどの部分だと思いますか。
「僕だと思います。過信とかではなく、やっぱり1番が出ないとチームも乗りませんし、現にこの間も自分が先頭で出た回はすごく点も取れたりしていたので、そういう面ではカギを握っているのかなっていうふうに思うので、1番として、しっかり塁に出るということをやりたいなというふうには思っています」
――明治神宮大会に向けて意気込みをお願いします。
「まずチームとしてはしっかり優勝を果たせるようにというのと、個人的には首位打者を取りたいなと思っているので、1番として塁に出てかき回せたらなというふうに思います」
――ありがとうございました。
[塩谷里菜]

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