(76)秋季リーグ戦後インタビュー 大室亮満投手

2025.11.08

(この取材は11月4日、電話にて行われました)

大室亮満投手(文2=高松商)
――今季を振り返っていかがですか。
 「今季はすごく出来過ぎだったというか、本当に内容自体はすごく課題は多かったのですが、結果0点で抑えられたイニングがすごく多くて。なので出来すぎかなと思います」

――早大2回戦では優勝の懸かった先発マウンドでした。
 「自分が勝てば優勝っていう試合に投げさせていただけるということでしたが、大舞台での登板というのは初めてだったので、実感が湧かないというか、ふわふわした状態で試合に入りました。初回に打球が当たって、そこでちゃんと投げなきゃいけないなとスイッチが入りました」

――早大2回戦の前日に先輩達からどんな声をかけられましたか。
 「4年生の大川(慈英投手・国際4=常総学院)さんには毎登板ですけれど、相手のバッターの傾向を教えてくださって、こう投げていけば大丈夫だよっていうのを言ってくださっていたので、それを信じて投げていました」

――優勝が決まった瞬間を振り返っていかがですか。
 「第2戦の先発をずっとさせていただいたので、本当に勝ててよかったというか、少しはチームの力になれたかなと思って安心しました。うれしい気持ちと、本当に優勝することができて、足を引っ張らなくて安心したという気持ちです」

――立大2回戦では最優秀防御率が懸かった登板でしたが何か意識することはありましたか。
 「毛利(海大投手・情コミ4=福岡大大濠)さんや、他大学の先発ピッチャーと比べてイニングも少なかったので、自分自身そんなに意識しなくていいかなと思っていました。ただ周りから色々、最優秀防御率取れよとか、そのような言葉をかけられた時にすごく気にしてしまって。立教戦もすごく気にしていた部分があったのですが、登板中に小島(大河捕手・政経4=東海大相模)さんがマウンドに来て『しっかり目の前のバッターに集中しろ』と言ってくださって、そこでしっかり自分のやるべきことをやらないといけないという気持ちになりました」

――最優秀防御率を獲得した感想を教えてください。
 「やっぱり先発としてはイニングも少ないですし、後半3カードは特に、野手の人たちに助けられて抑えることができたので、(最優秀防御率を)取ったんですけれど、自分の中でいいのかなという気持ちもあります。来季以降こういう、今のようなピッチングだったら確実に打ち込まれるなというのは今季投げてみて思ったので、(来季は)今季以上のパフォーマンスを引き出せるようにというのは感じました」

――今後目指す投手像はどのようなものですか。
 「先発として来季以降活躍していきたいという気持ちはあるので、今季はゾーンに強い球を投げて、無駄なフォアボールをなくしていけるようにというのは心がけていて、それができたので来季以降は続けていきたいです。投手像としては全然タイプは違いますが、大川さんみたいな、見ていてワクワクするようなピッチャーになるというのが目標にしているところです。見ている人たちがこのピッチャー面白いなと思われるような投手になりたいというのはずっと追い求めているものです」

――今季を通して成長できたことを教えてください。
 「開幕は東大戦から始まって、最初は自分の中であまり納得したボールが投げられていなかったのですが、法政戦からだんだんと自分の中でいい形で試合に入れるようになり、自分の出せるものをしっかり出すことはできたなとは思っています。後半3カードは自分の力が出せたなとは思ったんですけれど、ただ1イニング1本ぐらいはヒットを打たれることが多かったので、来季以降は普通の水準を上げて、レベルアップしていきたいと思います」

――明治神宮大会への意気込みを教えてください。
 「少しでもチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」

――ありがとうございました。

[尼子雄一]