(70)立大戦事前インタビュー② 山形球道外野手、吉野蓮投手

2025.10.23

(この取材は9月5日、zoomにて行われました)

山形球道外野手

――春季リーグ戦を振り返っていかがですか。

 「個人的にはいい結果で終えることができましたけど、チームは惜しくも3位という形で終わってしまって。勝ち切れなかった試合もあるので、そういった部分には悔しい思いも残っています」

――首位打者、そして三冠を記録しました。一番印象に残っているのはどの試合ですか。

 「早稲田との3戦目ですね。ああいった(競った)試合を勝ち切ったというのがうれしかったですし、個人としても伊藤樹(早大)からホームランを打った打席がリーグ戦で一番印象に残っています」

――ご自身の打撃成績について、振り返っていかがですか。

「(バッティングのリズムを)崩しそうになったときに、学生コーチの和田に夜にたくさん投げてもらったりしてうまく調整できたので、そういった部分で調子を安定させることができたのかなと思います。課題としては、個人的に今回のリーグ戦は単打が多かったかなという印象でした。もう少し長打を増やしたかったなという思いもあります」

――チームは3位という結果に終わりました。

 「やはり明治との試合も慶應との試合も、(相手が)自分たち以上に執念深く攻撃してきて。自分たちも必死にやっていたつもりではいたんですけど、一球に対するこだわりが足りなかったかなと思います」

――夏の期間はどのような部分を強化しましたか。

 「個人としては新しくどこかを強化するというよりは、調子を安定させたまま秋のリーグ戦に入るということを目標に、そういうことを意識して(バットを)振り込みました。チームとしては実戦でどう勝ち抜くか、に重きをおいて練習してきました」

――夏には大学日本代表活動にも参加されましたが、活動に参加して学びや収穫はありましたか。

 「やはり周りの選手のレベルが高くて、意識していることも、自分が普段心がけていないようなことばかりで。目指しているところが高い選手が多いなという印象でした」

――春対戦してみて、明大への印象はいかがですか。

 「バッティングもよくて、ピッチャー陣も豊富で、小島(大河捕手・政経4=東海大相模)がいなくても勝てなかったので、秋は小島もいると思うんですけど、強力打線と強力投手陣に負けないように自分たちも本気でぶつかっていこうかなと思います」

――秋季リーグ戦では、より打線での活躍が期待されます。

 「やはりマークしてくるとは思いますが、変わらず秋も首位打者というタイトルは狙っていきたいですし、チームの優勝に貢献できたらいいなと思います」

――ありがとうございました。

吉野蓮投手

――春季リーグ戦を振り返っていかがですか。

 「後半の方は割と自分らしいピッチングができたと思いますが、前半2カードは少し不甲斐ないピッチングをしてしまったので、そこは春リーグの心残りです」

――ご自身のピッチングについて具体的に評価をお願いします。

 「抑えという立場で後半に投げるのですが、後半1、2回を投げるだけなのに点を取られてしまったりして。野手に流れを持っていけないような投球になってしまったというのが悔やまれます」

――春に明大と対戦してみて、明大打線の印象はいかがですか。

 「初球からどんどん振ってくるというイメージが強いです。春リーグで対戦して、入りからしっかり大事に投げていかないといけないなと思いました」

――夏にはどのようなトレーニングをされましたか。

 「春はあまり出力が出ずにストレートで押せない部分があったので、そこを重点的に調整しました。フィジカル面では、リーグ戦が終わった後からウエートトレーニングの頻度を増やして、(リーグ戦で)失った筋肉を取り戻しました」

――六大学オールスターに参加した感想をお願いします。

 「結果的には大敗という形にはなってしまったのですが(笑)。僕らのチームの明治と東大といいコミュニケーションを取ることができて、最終学年にして他大学との仲が深まったかなと思います。明治の4年生とはこれまでちょくちょく話していたんですけど、3年生以下とはあまり喋ったことがなかったので、今回(下級生との)距離が近づいていい機会になりました」

――この秋が大学野球のラストシーズンですが、これまでの4年間を振り返っていかがですか。

 「ピッチャーをしたり野手をしたり、いろいろな経験が自分をここまで成長させてくれたので、大学野球ラストシーズンではその集大成をぶつけたいと思います」

――ご自身の得意球と投球スタイルを教えてください。

 「得意球はフォークです。真っすぐで押して、最後はフォークで三振にするスタイルで投げています」

――今季の目標をお願いします。

 「個人としては球速150キロを連発したいと思っています。僕は抑えなのですが、最多勝を狙って頑張っていきたいと思います」

――ありがとうございました。

[平良有梨奈]