(33)春季リーグ戦後インタビュー 福原聖矢捕手

2025.06.11

(この取材は6月8日、電話にて行われました)

福原聖矢捕手(国際3=東海大菅生)
――今季の総括をお願いします。
 「優勝できなくて悔しいです」

――立大1回戦はリーグ戦初のスタメン出場となりました。
 「少し緊張もあったのですが、自分ができることをやろうと思ってやっていました。(試合に向けてどのような準備をして臨んでいますか)データを抑えるといった話は毎回試合の2日前ぐらいから話して、結構考えてやっていました」

――強打の立大打線に対して、配球やリード面で工夫したことはありますか。
 「全部のコースをついて、全部の球種を使ってという感じで、いい打線だったので神経使いましたけど、ピッチャー陣も少し荒れたりしてつかまってしまったことはありました。(荒れていた中でどう配球を組み立てましたか)まずは狙ってないボールをどれだけ選択できるかということで、タイミング感もピッチャーと話し合いながら、どんどん攻めていく感じになっていきました」

――早大1回戦では得点につながる二塁打を放ち、守備では2度盗塁を阻止しました。
 「毛利さん(海大投手・情コミ4=福岡大大濠)がいいピッチングしてくれて、自分も1打席目、いい形でヒットが出たので、気分的に乗っていた試合かなと思います。(盗塁阻止については)二塁送球に関しては自信があるので、走ってきたら全部刺すという気持ちで準備をしていたので、思うようなプレーができてよかったなと思います。(二塁送球の安定感を上げるために意識していることや練習はありますか)キャッチボールですね。キャッチボールの時に握り替えの練習をして、胸に放るということをしっかりやっています」

――早大戦では勝ち点を落としました。
 「法政大学に2連勝すれば優勝ということがもう決まっていたので、そこまで落ち込むことはなく、反省はしましたけど、前向きに次の日から練習に取り組みました。(反省点を教えてください)個人的には、最後、相手の吉田瑞樹選手(早大)にホームランを打たれた時の攻め方が、もう少しやりようがあったなというのはあって、そういうところをしっかり自分なりに反省しました」

――法大1回戦では毛利投手が初完封を収めました。毛利投手の良かった部分や配球は試合中どう考えていましたか。 
 「カーブが良かったので、どんどんカーブを使いながらイニングを稼いだ感じです。あの試合は毛利さんもだいぶ気持ちが入っていたので、毛利さんがピンチでしっかりで振って投げてくれた結果かなと思います」

――法大3回戦では9回裏1死から大室亮満投手(文2=高松商)が緊急登板となりました。あの時はどんな声をかけましたか。
 「もうとんでもない場面だったので『もう負けてもお前のせいじゃないから、とにかく腕振って、楽しんで投げろ』というふうに言いました」

――優勝決定戦では2本の安打を放ちました。
 「伊藤樹選手(早大)がいいピッチャーだったので、打席の立つ位置を工夫して、狙い球を絞ってコンパクトに振っていったという感じです」

――今季を通して、バッティングの調子はいかがでしたか。
 「ほぼ初めてのリーグ戦だったのですが、試合をやっていく中で、(1試合につき)1本ずつぐらい(安打が)出ていたので、めちゃくちゃ調子いいというわけではなくて、数字はそこまで良くないのですが、自分の中ではある程度いい感覚だったなと思います」

――38打席に立って四球が5つ、三振が3つとコンタクト力の高さも光りました。
 「そうですね。なかなか自分はボール球を振らないことが持ち味というか、選球眼が良い自信があるので。それで出塁率というか、出たら自分の持ち味が発揮できるのかなと思っています」

――盗塁阻止率は7割を超えました。
 「ほとんどのピッチャーの方はけん制を頑張ってくれるので、自分のいつも通りの送球をしていれば基本的にセーフになることはないかなと思います。ピッチャー陣の協力があって、盗塁というのは刺せるので、チームというか、バッテリーで刺しているという感じです」

――後半戦から投手陣の球を受ける中で、仕上がりや調子は全体的にいかがでしたか。
 「ボール自体はみんな良かったのですが、変化球のコントロールだったり、追い込んでからのコントロールというのは、毛利さん、慈英さん(大川慈英投手・国際4=常総学院)の2人はできていたと思うのですが、他のピッチャー陣が、いいボールは持っているのですが、精度が少し良くなかったかなと思います」

――投手陣は福原選手について「コミュニケーションが取れるキャッチャー」と話されていました。
 「ピッチャーとの意思疎通ができてなかったら、意図があるボールとか、なぜそれを投げるかがわかってないと、全然球の質というか、意味が変わってくるので。やはりそこの話し合いというか、バッテリーでの意思疎通というのは大事だなっていうのは思います」

――夏に取り組みたいことはありますか。
 「課題はたくさんある中で、まずはキャッチャーのワンバウンドをしっかり止める、しっかりボールを取る、しっかり投げるということの精度高めて、バッティングでは強く振ることをしっかりやっていきたいと思います」

――秋の目標を教えてください。
 「まずは小島さん(大河捕手・政経4=東海大相模)からもう一回レギュラーを取りたいなと思います。今度はケガじゃなくて実力で取れたらいいかなと思います。次は優勝できたら最高です」

――ありがとうございました。

[塩谷里菜]