
(29)春季リーグ戦後インタビュー 田上夏衣外野手

(この取材は5月31日に行われました)
田上夏衣外野手(商2=広陵)
――今季を振り返っていかがですか。
「個人としては、序盤は良かったのですが、やはり終盤バテてしまって、ヒットが打てなかったのもあって、チームを勝たせてあげられなかったなと思います。チームとしても1戦目勝って、2戦目、ピッチャーがなかなか苦しい中で打線が援護できなかったのが課題かなと思いました」
――立大1回戦からは打順が上がり、先頭打者としての出場が増えました。
「立教戦から1番になって、それでもやることは変わらないと思って、塁に出ることを第一に考えていたのですが、なかなか塁に出ることができなくて、1番としての役割はあまり果たせてなかったかなとは思います。(1打席目の入り方は変わりましたか)攻める姿勢は忘れずにいこうというのはあって、その中で粘ったり、塁に出ることを一番で意識していました」
――早大2回戦では伊藤樹投手を相手に無安打敗戦を喫しました。
「すごくいいピッチャーで、バッターの苦手なコースに結構ついてくるので、そこをどう対応するかというのは考えていたのですが、内、外しっかりコースを投げ分けられたので難しかったです。2打席目にインコースを攻められて、3打席目からはそこを狙っていたのですが、そこからはもうほぼ外が続いて、ビタビタと決められたので、手も足も出なかったなというのはあります」
――早大3回戦では3安打を放ちました。振り返っていかがですか。
「そうですね。ピッチャーの足元に打ち返すことを意識してやった結果、センター方向に打球が出ていたので、ピッチャーの足元を狙うことというのは意識していました。あの時はすごくいい形で入れていたので、あれを継続してやっていたらもっといい活躍ができていたのではないかなと思います」
――リーグ戦の終盤にかけて、配球や攻められ方に何か変化は感じられましたか。
「序盤に比べたらやはり甘い球が少なくなってきて、インコースを攻められることが多くなってきたので、その対応がなかなかできなかったなと思います」
――最終的に打率は.270、出塁率は.353でした。
「(リーグ戦が)始まった時は5割近くあって、シーズンでもやはり3割は残したいなと本当に試合しながら思っていたのですが、最後は落ちて、3割切ったのが課題かなと思います。出塁率も一番求められているところだと思うので、4割は残したいなと思います」
――後半になるにつれて打率が落ちた要因はご自身でどう考えていますか。
「後半戦は疲れでバットスピードが落ちたことで(前半は)打てていたインコースのボールが打てなくなったことがあったので、振る力は落とさずにやっていきたいなと思います」
――冬に使ったマスコットバットの効果はありましたか。
「ツーストライクに追い込まれてからの対応はできていたので、それがスイングスピードに関係するかと言われたらわからないのですが、少なからずあったかなと感じています」
――今季はフル出場となりました。
「フルで1シーズン戦ってみて、やはりたくさん課題が残ったところもありますし、収穫があったところもありますし、いい意味で経験ができたシーズンだったなと思うので、これを秋につなげていけたらなと思います。(収穫と課題を具体的に教えてください)収穫は伊藤樹投手だったり、すごくいいピッチャーと対戦できて、自分に足りないものは何か教えてくれたピッチャーだと思うので、そういったところが収穫かなと思います。課題としては、1シーズン戦い抜く体力が必要だなと思いました」
――体力はどうやってつけていきたいですか。
「ウエートトレーニングをやって、下半身の力が落ちないようにするのと、バットスピードが落ちないように頑張りたいです。(今まではどれくらい行っていましたか)今までだったら、試合があった日は疲れてやっていなかったのですが、先輩やいろんな人に聞いたら、どうしても(試合後のトレーニングを)やめてしまうとできなくなってしまうので、ウエートトレーニングは試合が終わっても、きついけど多少頑張ってやるというのが大事と言われたので、やりたいなと思います」
――秋はどのようなシーズンにしたいですか。
「打率というのがやはりバッターとして大事だと思うので、打率を最低3割キープして、出塁率は4割近く残して、秋は首位打者を取れるように頑張りたいです」
――ありがとうございました。
[塩谷里菜]

関連記事
RELATED ENTRIES