
(25)前半戦 選手コメント②/東京六大学春季リーグ戦

(この取材は5月3~8日、電話にて行われました)
内海優太外野手(商3=広陵)
――ここまでの5試合では計4本の安打を放っています。
「満足のいく結果ではないのですが、自分がいいところで一本出せたら、もっとチームは楽に勝てると思います。欲を言えば全部打ちたいですけど、苦しい中で一本出たら自分的にもチーム的にも楽になると思うので、全部(の打席で)集中はしますけど、そういうところではより一層集中してやっていけたらなと思います」
――現在の調子はいかがですか。
「東大にも慶應にもいいピッチャーがいる中で、いいコースにもすごく突かれるので、そういうところは意識せざるを得ないですけど、当たりは悪くないですし、状態もめちゃくちゃ悪いというわけではないので、自信はなくさず、いいイメージを持ってやっていけたらなと思います」
――4番という打順に関してはどう感じていますか。
「明治の4番というのはすごいプレッシャーのあるものだと思うのですが、プレッシャーは感じずに、4番というよりは、4番目という気持ちで打席に立っています。結果にはなかなか結び付いていないので、次戦は開幕戦という気持ちで、初心を持ってやれたらなと思っています」
榊原七斗外野手(情コミ3=報徳学園)
――東大2回戦の先頭打者本塁打を振り返っていかがですか。
「振った結果いい感じに上がってくれて、風にも乗った結果ホームランになったというところではありますね。2試合目は何となく打席に入るのではなくて、浮いてきたボールをしっかり叩いて打とうという気持ちでした。やはり1戦目で勝っていると、2戦目は楽に入れるというか、気持ち的にも余裕があるので、いい感じにバットを振れたのではないかと思います」
――慶大戦では東大戦より安打やチャンスでの一振りが結果につながることが増えました。
「オープン戦を重ねて、結構さまざまな場面で(打席が)回ってきて、その中で結果を出せることもあったので、その感覚というか『こうやってやれば結果はついてくる』というイメージをそのまま出せたかなと思います。(慶大2回戦の適時三塁打を振り返っていかがですか)打席に入る前に木本圭一(政経4=桐蔭学園)さんが『勝つことだけが全てじゃないから。思い切ってやって明日につなげればいい。ワンツースリーで打てばいい』って言ってくれたので、思い切って、勝負を楽しもうかなと思って。楽しむことが心境というか、楽しさを打席の中で出したら、結構いい感じになりましたね。でもこの打席はちょうど真っすぐの自分が打てるコースというか、いいところきていたので、打てたのかなとも思います。ここぞというときに結果が出せるのは自分のストロングポイントです」
――安打後にしているポーズの真相を教えてください。
「あれは東大の1戦目からやろうという話で、同部屋の瀨(千皓外野手・営4=天理)さんが『ちょっとやろうぜ』みたいな話を自分と田上(夏衣外野手・商2=広陵)にしてきて。東大の時にはまだ全然浸透してなかったので、チームの中で『何あれ何あれ』ってみんな言い始めて、ヒット打ったらみんなでやろうぜという話になってやっている感じです(笑)。(ポーズに深い意味はあるのですか)ないですね(笑)」
前田悠槙投手(政経3=玉名)
――オフシーズンにはどのようなことを重点的にトレーニングされましたか。
「まずは投げ方が変わったというのが大きくて、元々オーバースローだったのですが、サイドスローに変えて、それに合った体の使い方のトレーニングをするようにしました。(投げ方を変えたきっかけは何でしたか)内野ノックをピッチャーだけでやっている時に、その時の投球を見て、投手コーチの方から『サイドスローにしてみたらどうだ』というアドバイスをいただきました。自分でも横から投げることはずっと考えていたことではあったので、それで変えようと思ってサイドスローにしました」
――東大戦でのリーグ戦初登板を振り返っていかがですか。
「マウンドに行く前はすごく緊張していたのですが、実際マウンドに立ったら意外と周りの声も聞こえました。でもやはりいつものオープン戦とは違う状態、体の状態だなっていうのはあって、その中でしっかりストライクを先行して2つ取ることができたので、そこは良かったなと思います」
――明大にはいい投手が多くいる中で、自分に任された役割は何だと思いますか。
「やはりオーバースローで、力でポンポン投げていくのが周りの明治のピッチャーには多いと思うので、その中で少し違う投げ方で、違う軌道から来るボールを投げるというのが特徴なので、これを生かしたテンポのいいピッチングを任せられていると思います」
三浦心空投手(政経3=東邦)
――約1年ぶりのリーグ戦登板が東大2回戦でした。その時の心境はいかがでしたか。
「やはりリーグ戦は雰囲気が違うなと思いましたし、軽い気持ちで踏み込むと球場の雰囲気に飲み込まれてしまうなと思いました」
――慶大3回戦での登板を振り返っていかがですか。
「前の2試合は球数が多かったのですが、この試合は雰囲気に慣れたというか、淡々と投げられたと思います。(打ち取る投球でテンポ良く投げているように見えました)自分はあまり三振が取れるピッチャーではないと分かっているので、球数少なく、バッターを打ち取れたらいいなと思っています」
――理想の選手像はございますか。
「自分は先発をやりたいので、先発ピッチャーを目指してやっています。今はリリーフなので、リリーフとして心掛けていることは、とりあえずストライク先行して、試合の展開を早くすることで、チームの雰囲気も変わると思うので、そこは意識してやっていますね。(どのような点を伸ばしたいですか)先発をやるにあたって、三振を取れないと厳しいと思うので、ストレートの球質や変化球の精度をもっと上げていきたいですね」
磯圭太内野手(情コミ2=作新学院)
――リーグ戦への出場が決まったときの心境を教えてください。
「スタメンではなかったのですが、コーチの方からも味方のピッチャーの人からも『いろいろ緊張すると思うけど、攻めたプレーをしろよ』と言われていたので、緊張というよりかは少し楽しみというか、早く試合に出たいという、少しわくわく感がありましたね。光弘(帆高内野手・商3=履正社)さんからは『緊張すると思うけど、とりあえずお前なら大丈夫だから』というふうに言っていただきました」
――初打席では適時二塁打を放ちました。振り返っていかがですか。
「2アウト一塁だったのですが、自分の役目は次につなぐことだと思っていたので、とりあえず初球、ファーストストライクからどんどん狙っていこうと思っていました。その結果、ファーストストライクをしっかり振ることができて(走者を)返すことができたので、結果的にも良かったと思いますし、打席の前の緊張もなく、しっかり周りが見えていたので、そこは良かったかなと思います」
――昨年度は出場機会こそありませんでしたが、ベンチ入りすることが多くありました。その中で実際に神宮球場でプレーしてみて感じたことはございますか。
「去年何試合か(ベンチに)入らせていただいて、勝つ野球というか、試合の雰囲気というのを味わわせていただいたので、そこはいざ自分が出るとなると違うものもあるのですが、とりあえずチームがプラスに、明るくなっているときが、明治の野球ができているときなので。そこは去年から入らせていただいて自分もわかるので、去年から学んで今年に生かしていきたいなと思うのですが、自分が試合に出るとなると少し緊張というか、周りが見えなくなる部分もありますね」
田上
――慶大1回戦ではサヨナラ打を放ちました。あの打席にはどんな気持ちで入りましたか。
「前の榊原さんがつないでくれて、毛利(海大投手・情コミ4=福岡大大濠)さんもすごくいいピッチングをされていて、その中で援護できていなかったので、自分が決めるという強い気持ちで入りました。(ベンチからチームメートが駆け寄ってきたときの気持ちはいかがでしたか)本当に最高の気持ちで、全員で勝ったという感じです。(チームメートから掛けられた言葉で印象的なものはございますか)衛藤(晃太内野手・営4=大分舞鶴)さんが試合中にミスされて途中で変わって、試合後に『ありがとう』というふうに言ってくれて、みんなから『ありがとう』と言われたのですが、衛藤さんから言われたのはすごく自分に印象的でした」
――ここまで得点圏では5打数4安打、全打点が試合の勝敗を分ける打点になっています。その勝負強さの秘訣(ひけつ)はございますか。
「チャンスは他の打席より、より一層集中しています。やはり去年の全早明戦の代打でのホームランの打席が自分として自信になったのがあって、それがあったからああいう勝負強いというか、チャンスの場面だったり、ピンチの場面で打てるようになったと思います」
――榊原選手、田上選手の1、2番コンビの活躍が目立ちます。お二人で何か話していることはございますか。
「自分たちは初回、試合の中で1番最初に打席に立つので、やはりチームに与える勢いは自分たちが本当につくっていかないといけないなというのはあるので、自分たち2人でチャンスつくって後ろにつなごうと常に話しています」
――後半戦に向けて意気込みをお願いします。
「目の前の試合をとにかく勝って、それが積み重ねていった結果、優勝という形に結びつけられるように、自分としてもチームに欠かせない存在になりたいですし、全員で本当に優勝できればなと思っています」
――ありがとうございました。
[硬式野球部担当一同]
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