(9)春季リーグ戦開幕前インタビュー 久野悠斗投手

2025.04.14

この取材は3月14日、電話にて行われました)

久野悠斗投手(商4=報徳学園)
――昨年1年間を振り返っていかがでしたか。
 「先発としてシーズンを回すつもりでしたし、大事なシーズンだったんですけど、それを(ケガで)棒に振ってしまって、本当に悔しい1年だったなと思います」

――調整の状態はいかがでしょうか。
 「今のところでは何とも言えませんが、目標は2カード目、3カード目に合わせることなので、それに向けて調整しています」

――今季は先発登板を目指しますか。
 「そんなにフルで投げるわけでもありませんし、マックスまで上がり切ることはなさそうなので、まずはリリーフで投げることになるかなと思います。だからといって春のシーズンを捨てるわけではありませんし、投げる以上は万全な状態に持っていくんですけど、最終的に秋がマックスになると思うので、焦らずにやっていきたいと思います」

――オフはどういう取り組みをされましたか。
 「リハビリが主なんですけど、トレーニングも色々やってきて、やはり足りないところが多いからケガしたと思うので、足りないところを埋めるように努力しました」

――今季の登板で特に見てもらいたいところはございますか。
 「まだ自分のかたちが定まっていないので、まずは『復活しましたよ』『久野が帰ってきたよ』というふうに思ってもらえるように頑張りたいですね」

――『投げること』が春の目標と捉えてもいいでしょうか。
 「そうですね。個人的にはもちろん投げることが目標なんですが、投げられないというか、チームの戦力になれないならそれは仕方ないですし、チームが勝つことが最優先事項なので、そこはブレないようにやっていきたいです」

――リハビリ期間をどのように乗り越えられましたか。
 「乗り越えたのかは疑問なんですけど(笑)。リーグ戦を見ていて、髙須(大雅投手・法4=静岡)だったり、毛利(海大投手・情コミ4=福岡大大濠)だったり、同期のみんなが活躍する姿を見ていると『自分は何をやっているんだ』という気持ちになりますし、辛いことが多かったんですね。でもやはり周りのことを気にしすぎないように、自分が復活したときの姿を考えて、なるべくいいイメージをするようにしました」

――特に連絡を取っていたチームメートはいらっしゃいましたか。
 「2個下の浦久(響投手・国際2=日本航空石川)というしょうもないやつがいて(笑)、何かを教えてくれるような大した選手じゃないですけど、こいつよりは先に復帰してやろうという気持ちがモチベーションになりましたね」

――投手陣の熾烈(しれつ)な競争を勝ち抜くために、ご自身の持ち味は何だと考えていますか。
 「いいピッチャーや仕上がっているピッチャーが多いですが、結局それぞれ全員タイプが違うし、リーグ戦は1人、2人では勝てないので、数多くのピッチャーがいるからこそ、個性が出ると考えています。自分は運良くタイプの被っている人がいないので、それが最大の持ち味かもしれないですね」

――最終学年に対する意気込みはございますか。
 「ドラフトイヤーというのもありますし、1年、2年の時は試合に出ていい思いをして、昨年は苦しい思いをして、本当に濃い3年間を過ごしてきたと思っています。今年はドラフトイヤーというのもあって、さまざまな思いを4年目でぶつけられるように、まずはチームの日本一、四冠という目標を達成して、次のステージに進めるように、自分のできることを最大限頑張っていきたいと思います」

――ありがとうございました。

[李翔恩]