(6)春季リーグ戦開幕前インタビュー 内海優太外野手

2025.04.12

(この取材は3月15日に行われました)

内海優太外野手(商3=広陵)
――ケガのため長期離脱を余儀なくされていましたが、どのような状態だったのでしょうか。
 「前十字靱帯(じんたい)という膝の内側の靱帯が切れるみたいなもので、それで手術してから半年ぐらいは野球ができなかったという感じです」

――ケガの期間はどのように過ごしていましたか。
 「主にリハビリをしていました。リハビリがある程度進んで動けるようになったら、リハビリを進めながら野球の練習に取り組んでいました」

――実践的な練習に移行したのはどのくらいの時期でしたか。
 「半年はリハビリに専念して、半年ぐらい経ってできることから野球をし始めたりしてみたいな感じです。(では去年の春頃からは野球を始めていましたか)そうです。バットを振ったりしていましたね」

――万全な状態になったのはいつでしょうか。
 「秋のシーズン前です。(夏のキャンプの前はまだ万全ではなかったのでしょうか)まだでしたね」

――ケガの期間はどのような気持ちで過ごされていましたか。
 「最初は秋のリーグ戦前というのがあったのでかなり幻滅したのですが、そのリハビリ期間の中で気づけたこともありますし、やはり成長できたのもあるので、そのケガした期間もすごくいい時間にできて良かったと思います」

――ケガの期間中に成長した点を教えてください。
 「日常生活の過ごし方だったりとか、野球部で言ったらバッティングの何が駄目だったとか、普段は割けない時間を割いて研究できたりしたことが良かったかなと思います」

――同学年の選手が試合で活躍していましたが、その中で焦りはありましたか。
 「焦っても仕方ないので。この期間はケガで絶対に野球ができないから、同期の活躍はすごくうれしかったし、それで頑張ろうという気持ちにもなったので良かったです」

――ケガの期間を経て、リーグ戦ではどのような活躍をしたいと考えていますか。
 「ケガをして悔しかった分、人一倍リハビリとかをやってきました。チームとしての目標は『四冠』という目標があって、それに向けて個人個人でどういう活躍というか、どう貢献できるのかという感じです。そこはオープン戦で自信をつけて試合に臨みたいです」

――体も大きくなりましたか。
 「大きくなりました。(トレーニングをされたのでしょうか)動いていない期間にめちゃくちゃ食べて、普通に太って体重が増えて、そこから復帰に向けて絞って。それでも復帰した時は太っていましたね」

――昨秋に出場した3打席をそれぞれ振り返っていきます。まず、早大1回戦の5回表に代打で出場し、適時打を放ちましたが振り返っていかがですか。
 「久しぶりだったので緊張しました。とてもいいピッチャーだったので、追い込まれるまで狙い球を絞っていたのですが、それが来なくて追い込まれて。どんな球でも対応していかないといけないので、そこで食らいつきながらヒットが出て、久しぶりのヒットだったのでうれしかったです」

――プレッシャーの中でも結果を出せる秘訣(ひけつ)はありますか。
 「勝負強さが自分の中で武器なので、チャンスの場面で回ってきたときの集中力です。どれだけ集中できるかだと思います」

――続いて早大2回戦での打席を振り返っていかがでしょうか。
 「安田(虎汰郎投手・早大)ですよね。三振。チェンジアップがとてもすごかったです。なんかもうみんなが言っている以上にすごかったです」

――安田投手のすごい点はどのような点でしょうか。
 「チェンジアップが武器で、例えば宗山さん(塁内野手・令7商卒)がチェンジアップ狙っているのに泳いだりとかを見ていて、もう相当(ボールが)来てないんだろうなと思いました。打席に立ったのですが、やはり来ていなかったので、思っていた以上に来なかったので、すごいなと思いました」

――早大3回戦の打席を振り返っていかがでしょうか。
 「代打だったので、早いカウントから振っていこうというのは思っていました」

――昨秋の全打席を振り返って、ご自身の評価としてはいかがでしょうか。
 「代打というのはかなり大事な場面で任されるものなので、その中で1本が出たというのはすごくうれしいのですが、その1打席しか与えられないというのは、結果が出なかったときはめちゃくちゃ悔しいです。結果としては1本タイムリーが出ているので悪くはないのですが、全部結果残せたらベストです」

――全早明戦ではサヨナラ打を放ちました。
 「再び安田くんと対戦して、また打てなくて悔しかったのですが、最後にいい場面でチャンスが回ってきて、後輩の田上(夏衣外野手・商2=広陵)とかがつないでくれたので、絶対かえしてやろうという感じで結果が出たので良かったです」

――春のキャンプではどのようなことに取り組みましたか。
 「全体的にきついですけど、メニュー的にはバッティングだったりとか、強く振るというのは意識して、4番を任されたので、そこで4番としての活躍ができるかとか、自分の中で考えながら、どういうバッティングをするのかとか、集中してやりました」

――4番への思いはありますか。
 「チャンスで回ってくる場面が多くて、かなり責任のある打順だと思います。多分甘い球とかはなかなか来ないとは思うのですが、その中で1本がほしい場面でいい1本が出せたらなというふうに思っていますね」

――4番はプレッシャーもあると思いますが、そこでも結果を出すということに対してどう思っていますか。
 「どの打順でもスタメンだったらプレッシャーはあると思うのですが、その中でも4番はチーム内での期待値がかなり上がると思うので。でもそこであまり気負いすぎずに、気楽というわけでもないですが、4番目ぐらいの気持ちで楽にやっていけたらなと思います」

――好きな打順はありますか。
 「4番はかっこいいなと思っていました。あとは高校からずっと3番を打っていたので、3番はいいなと思っています」

――ご自身の武器と課題点を教えてください。
 「自分は勝負強さというのがあるので、そこで結果を今まで残すことができたときは残すことができていたのですが、やはりその中でもここで1打ほしいというときになかなか1本が出ないときもあったので、そこはもっと磨きをかけていけたらなと思います」

――現在の調子はいかがですか。
 「悪くはないです。めちゃめちゃいいかと言われたら良くないですけど。悪くはないです」

――今春の目標を教えてください。
 「個人としてはタイトル。首位打者やベストナインは目指しつつも、チャンスで1本を出せるバッターにこの春はなりたいなと思います」

――ありがとうございました。

[野原千聖]