(3)春季リーグ戦開幕前インタビュー 松本直投手

2025.04.11

(この取材は3月15日に行われました)

松本直投手(情コミ3=鎌倉学園)

――学年が変わり、心境の変化はいかがですか。

 「ただ一個(学年が)上がるだけではなくて、大学でいう下級生から上級生になるので、去年は先輩たちに引っ張ってもらっていたように、後輩が伸び伸びできる環境に自分がしなければいけないと思うし、背中で引っ張っていけるような自覚を持ったプレーをしていきたいなと思います」

――具体的にどういうプレーでしょうか。

 「誰かがつくったピンチを落ち着いて抑える、偉ぶるわけではないですけど、いい意味の自覚ある先輩らしいプレーです」

――自分の課題だと感じているところはございますか。

 「春と同じこと言うと思うのですが、変化球はやはり練習しています。この冬は変化球の投げ方から見直しました。昨年度は小手先でうまくやろうとしていたのですが、基礎をやり直して、それが結果的にいい変化球につながってくるのを感じました。色々挑戦してダメだったことが多かったので、(変化球を)曲げようとかではなくて、投げるということの基礎を見直しながらやっています」

――基礎というところで一番大切だと考えている体の部位はどこですか。

 「やはり体幹ですね。再現性が大事だと思うので、試合で1球だけいい球を投げられても毎球それをやらなければ意味がないので、それには体幹が関係するなと思っています。(具体的には)腹筋です。呼吸を意識しながら腹筋をしています」

――レベルの高い先輩から刺激は受けていますか。

 「もう刺激はもうビンビンキャッチしていて、ピッチングにしても私生活にしても、栄養の取り方とかそういうところは刺激を受けまくっています。でも、マウンドとった時の落ち着きとか度胸とかは自分の武器だと思っているので、気持ちの部分では負けていないと思っています。そういうとこを前面に出してやっていきたいです」

――今年度の理想の形はありますか。

 「今年度は与えられた場面でしっかり抑えることで正直精一杯なのですが、自分が見据えているのは最高学年になった時です。そこで先発したい気持ちはあるので、ある程度長いイニングを投げられるように目指しています。昨年度は半分くらい勢いだったので、短いイニングであれば勢い任せではなくて、ちゃんと根拠のある抑え方をする練習をして、それを自分でも体現したいなと思います」

――自分の強みは変わらず真っすぐでしょうか。

 「真っすぐですね。スピードは結構自分の中でも人よりは秀でている部分かなと思うので、速いピッチャーとか出てきたら結構意識します」

――他の投手に負けないように取り組みたいことはありますか。

 「嫌なことをやっていかないといけないなと思っています。それは自主性に任せられると思うので、やろうと思えば好きなことばかりできるのですが、それでは結果につながらないので、いろんな情報をキャッチしながら自分が気持ちいい練習ではなくて、苦しいなと思うことをして苦手なところを改善しながら、あと2年間しっかり鍛えたいなと思います」

――今年度の目標をお願いします。

 「一つ上の先輩とは3年目の仲で仲良くもしてもらっているので、みんなで優勝したいという気持ちです。そこに少しでも貢献できれば最高だと思います」

ーーありがとうございました。

[小松錦葵]