
(1)春季リーグ戦開幕前インタビュー 中薗遼太郎アナライザー

(この取材は3月15日に行われました)
中薗遼太郎アナライザー(文4=県立船橋)
――今年度のチームの特徴を教えてください。
「4年生を中心に実力や技術において力のある選手、個性がある選手が多くそろっているチームだと思います」
――データから見る明大の強みを教えてください。
「圧倒的に力があるというふうには思っていて、今までの明治と比べてもピッチャーの球の強さや球速だったり、バッターのスイングスピードの強さなど野球の基本的な技術や力がとても高いチームだと思います(スイング軌道など理想の基準に近い選手がより結果を残すのでしょうか)実際に基準としていいと言われている数値や軌道に近い選手の方が優先して結果が出やすかったりというのはあります。あとは自分の感覚とその実際に出た数値が大きく違わない選手は自分の感覚がより優れているので、そういう選手は結果が出やすいです」
――冬の期間はどのようなことに取り組まれましたか。
「4年目になるので、選手がそれぞれの強みだったり弱みだったりというのをかなり分かってきたので、そこの強み弱みを生かして、最後の1年間まず4年生に関してはどの部分をどのように生かして戦うのがいいか、どのように弱い部分を補って戦うのがいいかをもう1回整理し直して、この冬どのようなことをするのがいいかというのを、ピッチャー、キャッチャー、野手、外野手それぞれと個人的に会話をしました」
――データ分析をする中で、大変だと感じることを教えてください。
「ただ数値が良ければ抑えられたり、打てたりというわけではないところが難しいと思います。実際にプレーするのは自分ではないので、どれだけ選手が実際にプレーしているときにデータを生かせるか、生かすためにはどういうふうな伝え方をしたらいいかというのは難しいので、それをしっかり考えながらやっています。(やりがいを教えてください)選手がただプレーしているだけでは気付けなかった視点とかを、データとか数字の目線から伝えられて、選手が納得してくれたり、それを基に次はこういうふうにしてみようとなってくれたりとか、それが実際にリーグ戦とか選手の成長につながったときはやりがいを感じます」
――アナライザー視点から見て、昨年度大学日本代表に選出された髙須大雅投手(法4=静岡)と小島大河捕手(政経4=東海大相模)の存在感はいかがですか。
「2人とも経験を積んできているので、その経験からくる落ち着きだったり経験がチームにとって困ったときに頼れるというか、そこの経験がある2人がいてくれることが今の段階である程度計算ができる部分もありますし、実際リーグ戦が始まってからこの2人だったら経験をしっかり積んできているので、困っても冷静でいられるとこがチームにとって強みだと思います」
――髙須投手、小島捕手に期待することを教えてください。
「全部期待しています。(特に期待していることを教えてください)髙須にはエースとして、全チームから勝ちをつけられるようにしてほしくて、小島はどちらかというとバッティングに期待したいです。髙須には全チームから勝ち星を取ってきてもらって小島には試合を決める今まで通りの勝負強さで試合を決めてほしいなと思います」
――ここまでの3年間を振り返っていかがですか。
「ここまでチームにデータというのを受け入れてもらって、今この4年生になれていること自体が入学するときにはあまり想像できなかったことなので、自分たちアナリストをチームに受け入れてくれて、データを試合に少しでも生かそうというふうに思ってくれる人が増えて、特に自分たちの代の選手たちに対する感謝が大きいです」
――今年度の目標を教えてください
「ここまでチームに受け入れてもらったので、チームの一員としてチームの目標であるリーグ優勝や日本一、四冠に身近な立場として支えて、少しでも力になりたいです」
――ありがとうございました。
[伊原遼太朗]
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