
(15)東京六大学秋季リーグ戦後4年生ラストインタビュー/松浦寿和投手
今年度の明大準硬式野球部は東京六大学春季リーグ戦(春リーグ)で3年ぶりの準優勝。全日本大学選手権(全日本)への出場権が懸かる関東地区全日本予選会(予選会)を突破し、5年ぶりとなった全国の舞台でベスト8入りを果たした。本記事では、東京六大学秋季リーグ戦(秋リーグ)の早大2回戦をもって引退となった4年生のインタビューをお届けする。
第15回は松浦寿和投手(法4=明大八王子)のインタビューをお送りします。
(この取材は10月20日、早大2回戦の試合後に行われたものです)
――秋リーグをまず振り返っていただいていかがでしたか。
「正直なところ、全日本(大学選手権)で燃え尽きた感はありました。それでも最初の方に言っていた『後輩にバトンをつなぐ』ことはできました。また、法大戦で最後に追い付いたりと4年生の意地みたいなところは見せられたかなとは思います」
――1年間を振り返っていかがですか。
「やはり全日本に出られたことがかなり大きかったです。後輩にとってもすごくいい経験をさせてあげられたと思います」
――大学4年間を振り返っていただいていかがですか。
「新型コロナウイルスの影響で甲子園が中止となり、不完全燃焼に終わったことから、この準硬式野球部に入部しました。そこまで強くはない明八(明大八王子)から、4年間こんなに投げられるとは思っていませんでした」
――4年間での思い出はいかがですか。
「やはり全日本に出られたことです。出場が決まった試合もそうですが、初めて緊張しないで投げられた試合が全日本でした。本当に楽しくて、そういう経験を野球をしていく中でできたというのはうれしかったし、いい思い出になりました」
――楽しかったことやつらかったこととかはありましたか。
「勝ちたくても勝てなかったっていうのがつらかったです。特に挟まれる世代になる2、3年生の時が一番つらかったです。下級生で投げさせてもらったのに(チームを)勝たせてあげられなかったとか、自分のせいで負けてしまったこともあったりと責任を感じてしまうこともありました。楽しかったことは、全日本の舞台で活躍できたことですね」
――今後、野球は続けますか。
「本気でやる野球は一区切りになると思います。あとは高校の同級生や大学の同級生のみんなと楽しむ程度ですかね。ただ完全に終わることはないとは思います」
――後輩に向けて来年以降、どのようなことを期待しますか。
「4年生ももちろん頑張りましたが、やはり1〜3年生の力は本当に大きかったです。それこそ伊藤(彩斗投手・営1=土浦日大)であったり、淺田(真樹投手・法1=宇部鴻城)は頼もしかったです。他にもいい選手がそろっていますし、(投手で)抜けるのは3人だけなので、投手陣は自信満々にやってほしいです。3年生は最後の年ですし、1年生、2年生も本当に野球を楽しんで頑張ってほしいと思っています」
――ありがとうございました。
[阿部倖明]
◆松浦 寿和(まつうら・としかず)法4、明大八王子高。ポジションは投手。177センチ、67キロ
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