
(12)東京六大学秋季リーグ戦後4年生ラストインタビュー/田村陽大投手・外野手
今年度の明大準硬式野球部は東京六大学春季リーグ戦で3年ぶりの準優勝。全日本大学選手権(全日本)への出場権が懸かる関東地区全日本予選会を突破し、5年ぶりとなった全国の舞台でベスト8入りを果たした。本記事では、東京六大学秋季リーグ戦の早大2回戦をもって引退となった4年生のインタビューをお届けする。
第12回は田村陽大投手・外野手(農4=花巻東)のインタビューをお送りします。
(この取材は10月20日、早大2回戦の試合後に行われたものです)
――4年間を振り返っていかがでしたか。
「1年生から(試合に)出させてもらって、1年生の時に全日本が決まったんですけど、コロナで無くなって。今回の全日本でベスト8という形で終わることができたんですけど、全国の壁は高いなと改めて感じさせられた大学生活だったなと思います」
――スポーツ推薦で入学し、チームからの期待は大きかったかと思いますが、プレッシャーはありましたか。
「いや、特にないですね。その時できるプレーが自分の最大限だと思うので、そういうのは特に気にしないで、普通にいつも通りのプレーをしようと思ってやっていたので、特に重圧とかはなかったです」
――二刀流でプレーされていましたが、投手と打者のどちらの方が好きですか。
「やっぱりホームラン打ちたいですよね。野球といえばホームランというとこあるので。どっちかと言ったらバッターの方が好きかな」
――3年時は打者、4年時は投手をメインにプレーされていましたが、両方やることに難しさはありましたか。
「練習でも、限られた時間の中でバッティング練習とピッチングを分けてやらなければいけないので、ちょっと難しさは感じていました。高校の時からそういうのはやっていましたが、練習時間が長かったので、どっちにも時間をかけられるというか。大学はそこが短いので、難しかったなって感じています」
――チームとしては全日本にも出場できました。
「楽しかったですね。1年生の時に出られなくて、最後の年で出て1回勝って。シードだったのでベスト8までいけたのは良かったかなという、最高の思い出にはできたと思います」
――思い出深い試合はありますか。
「やっぱり全日本の九産大に負けた試合ですね。あそこで相川(幸太郎内野手・政経4=昭和)が長打で塁に出て、僕が三振して。そこでつなげられなかったのが、1年生の時から出ていたのに、その経験を今までいっぱいもらってきたのに、そこで打てなかったのは情けないな」
――最終戦での最後の打席と投球をそれぞれ振り返っていかがでしたか。
「もうちょっといいピッチングできたかな(1回1失点)。最後もバットに当てさせないぐらいの投球をしたかったんですけど、まだまだ力不足だなと感じました。バッティングは、初球からガンガン振りに行けなかったことが三振につながってしまったのかなと思います」
――後輩たちに向けては、何か期待することはありますか。
「全国も経験できたことだと思うので。自分らの代が駄目だったところをうまく改善して、良かったところは引き継いで、次は全国ベスト8以上を狙ってリーグ戦も優勝してほしいです」
――今後野球を続けられる予定はありますか。
「まだそこは深く考えてないですね。まだ決められていないです。正直やり残したなってことはあるので。もう少し上のレベルでやりたい気持ちはあるんですけど、まだ(決まっていない)」
――最後4年間を締めくくる一言をお願いいたします。
「いろいろありましたが、楽しかったというのが一番かな。楽しかったなというのが一番にくるかもしれないです」
――ありがとうございました。
[北原慶也]
◆田村 陽大(たむら・はると)農4、花巻東高。ポジションは投手、外野手。177センチ、78キロ
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