(1)東京六大学秋季リーグ戦後4年生ラストインタビュー/吉原瑠人主将

2024.11.27

 今年度の明大準硬式野球部は東京六大学春季リーグ戦(春リーグ)で3年ぶりの準優勝。全日本大学選手権(全日本)への出場権が懸かる関東地区全日本予選会を突破し、5年ぶりとなった全国の舞台でベスト8入りを果たした。本記事では、東京六大学秋季リーグ戦(秋リーグ)の早大2回戦をもって引退となった4年生のインタビューをお届けする。

第1回は吉原瑠人主将(法4=仙台育英)のインタビューをお送りします。

(この取材は10月20日、早大2回戦の試合後に行われたものです)

――秋リーグを振り返っていかがですか。
 「下級生も育てながら、いろんなことを経験しながらできれば一番いいかなと思っていたので、4年生もそれを理解してくれた上で練習もしてくれていましたし、試合も下級生がやるというのを応援してくれていたと思うので。その中で勝てるのが一番なんですけど、そういう経験ができたのは良かったかなと思います」

――秋リーグは下級生がメインで試合に出ていた中で、印象に残っている試合はありますか。
 「やはり春のリーグ戦(春リーグ)途中でケガをして悔しい思いをした森(慎之介投手・商3=佼成学園)が本当に成長して、いいピッチングをずっとしてくれていたので、そこで援護点を取ってあげられなかったのは少し申し訳なかったと思います。ただ、いい選手が本当に残っていると思うし(戦力も)そろっているので、もっと練習していかなければいけない部分はあると思うんですけど、今持っているものを伸ばしながら成長してほしいなと思います」

――今年度は全日本への出場も果たしました。この1年間を振り返っていかがですか。
 「自分たちが1年生の時に全日本にいけるという権利はもらえたんですけど、結局コロナでいけなくて。で、2年生、3年生と勝てない時期がずっと続いた中で、今年全国に出られたことがまず良かったなと思います。そこで2試合やった上で、1勝できてベスト8に入って。で、ベスト4になるというあと一歩のところで、やはり全国の難しさであったり、強さというか、もっとレベルアップしていかないといけないなというのを知ることができたので、それを自分たちが知れたのもいい経験になったと思いましたし、下級生が実感してくれたのが、これからの明治準硬に生きていくんじゃないかなと思います」

――新体制から1年間キャプテンを務めていて、つらかった時期などはありましたか。
 「そうですね。自分はそもそも試合にあまり出られないという中で、本当に同期に助けてもらえたなというのが一番あって。準硬式は結構就職活動とも両立しながらやっていくというところの良さもあり、逆に難しさもあったので。そういう中で、練習に来た時にはみんなと楽しく野球をやるというか、みんなと会えることがもう楽しいという同期に恵まれたのが一番うれしかったしですし、同期のおかげでつらいこととかも乗り越えられたかなと思います」

――大学4年間を振り返って何か思い出はありますか。
 「やはり最後全日本に出られたのがうれしかったんですけど、本当に全員と一緒に練習した時間だったり、練習終わった後にお昼ご飯食べに行ったりとか、そういう今振り返るとなんでもなかった日が一番楽しかったなと思います。これからも一生付き合っていく仲間だと思うので、本当に4年間ずっと楽しい日々を過ごすことができたなと思います」

――後輩に期待していることはありますか。
 「苦しい日々が続くと思うんですけど、勝てなくても勝っても、自分たちが本当に目指したい部分だったりとか、本当にやりたいと思うことを貫き通してその上で、後から結果はついてくると思うので。みんな絶対頑張ると思うんですけど、本当に頑張ってほしいなと思います」

――ありがとうございました。

[堀口心遥]

◆吉原 瑠人(よしはら・りゅうと)法4、仙台育英高。ポジションは捕手。170センチ、70キロ