
(98)大学野球引退インタビュー 中山琉唯捕手

(この取材は11月9日に行われました)
中山琉唯捕手(文4=常総学院)
――ラストシーズンを振り返っていかがですか。
「(第4節の)早稲田戦まではやはりみんなで団結して、厳しい試合でも取り切れたと思うのですが、早稲田に春も負けて、夏も粘り負けしたなと思います」
――副将として活躍された1年間を振り返っていかがですか。
「ほとんど試合には出られなかったのですが、4年になってこうやって副キャプテンをやらせてもらって、今までの3年間とはまた違う立場で野球部での存在になれたので、そこはこれからの野球人生、生かせる立場だったのかなと思います」
――副将になった経緯を教えてください。
「監督から何名かリストアップしてもらって、その中から宗山(塁主将・商4=広陵)が選んでくれました。(副将に選出された理由はご自身ではどのようにお考えですか)3年の秋は試合には出られなかったのですがずっとベンチに入っていて、キャッチャーはみんなとは違う目線でチームを見ることができるので、そういったところが宗山に(選ばれた理由として)あったのではないかなとは思います。(どんな気持ちで引き受けましたか)試合に出ていなかったのでびっくりしましたけど、やるしかないなと思いました」
――副将として意識して取り組まれたことはございますか。
「宗山とか他の副キャプテンが試合で活躍している分、自分はベンチだったり、ピッチャー陣との連携だったり、そういうサポート面は気を使ってプレーしていました」
――昨年度までリーグ戦未出場と、苦しい時期が多かったのではないでしょうか。
「1年の頃は練習にすらAチームに行けなかったので、その時はもうほぼ毎日辞めたいと思っていました。(それでも4年間続けられたのはどの部分にありますか)両親が常に応援してくれていましたし、自分も野球自体は好きだったので、いつか出られるように頑張ろうという気持ちでやっていました。結果的にチームにも恵まれて最後副キャプテンをできたので、結果はあまり出なかったのですが、4年間は充実していたなと思います。明治を選んだのは間違ってなかったと思います」
――リーグ戦初出場となった昨春には誕生日に代打本塁打を放ちました。その瞬間を振り返っていかがですか。
「まぐれだと思うのですが(試合に)出られていなかったので、出た時は人一倍結果を出したいという気持ちがありました。それがいい結果につながって良かったなと思います」
――ブルペン捕手としても活躍されました。
「やはりベンチとの連携も大事なので、ピッチャーを受けながら、鼓舞しながら、状態を指導者に的確に伝えることは意識していました」
――宗山主将はどんな存在でしたか。
「普段はいじられキャラで、みんなからいじられてばかりなのですが、試合や練習になったらキリッとしているので、そこのギャップはかわいいです。意外とプレーで引っ張るタイプかなと思っていたのですが、ふたを開けてみたら発言とかもしっかりしていたので、そこは自分が思っていたキャプテン像とは違っていてかっこよかったです」
――今季限りで田中武宏監督が退任されますが、どのような印象をお持ちですか。
「監督にはずっとかわいがってもらいました。オープン戦とかリーグ戦で使ってもらって、あまり結果は出なかったのですが、それでも副将に選んでくれて感謝しています」
――個性豊かなメンバーでしたが、どんなチームでしたか。
「もう言葉通り個性豊かで面白い人ばかりなのですが、試合になるとみんな同じ方向を向いて勝ちに徹底してプレーしていたので、本当にいいチームだと思います」
――感謝を伝えたい選手はいらっしゃいますか。
「幹部ですかね。自分はあまり前に出てやるタイプではないのですが、その中でも3人はチームをずっと前で引っ張ってくれていて、そこは頼ってばかりだったのでとても感謝しています」
――期待している後輩はいらっしゃいますか。
「木本(圭一内野手・政経3=桐蔭学園)と三輪(拓未内野手・文3=常総学院)です。木本はもう結果も出ていますけど、立場が変わるので、最高学年になってさらに引っ張っていってほしいです。三輪は同じ高校の後輩で、打席には立ちましたけどまだヒットは出てないので何とか頑張ってほしいです」
――明大での4年間をこの先の野球人生でどのように生かしたいですか。
「これだけレベルの高い中で(野球を)やって、副キャプテンもやっていたので、それは自信を持って社会人野球に行っても生かしたいですし、リーダーシップというのは社会人になっても積極的に取っていこうと思います。大学ではなかなか試合に出られなかったので、社会人野球では1年目からレギュラーを取って、試合に出る姿を両親に見せたいと思います」
――ファンのみなさんへメッセージをお願いします。
「毎試合温かい声援が自分たちに届いていました。また来年以降の後輩の応援よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[塩谷里菜]

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