
(97)大学野球引退インタビュー 山田翔太投手

(この取材は11月9日に行われました)
山田翔太投手(国際4=札幌一)
――防御率0という好成績を収めた今季を振り返っていかがでしたか。
「中継ぎで1年間ずっと投げ続けられたのが良かったかなと思います。防御率に関しては、最初は特に意識はしなかったんですけど、最後になって0で終わりたいなという気持ちにはなりましたね」
――一番思い出に残る試合はございますか。
「早稲田2回戦で、延長戦の11回のところで抑えたのが一番印象的でしたね」
――2アウト満塁フルカウントの場面、吉納(早大)から三振を奪いました。
「やっぱり吉納にはインコースのスライダーを攻めようと思っていたので、そこをしっかり投げ切れれば打たれないという自信はありました。(最後のボールは)キャッチャーのコジ(小島大河捕手・政経3=東海大相模)もあそこに構えてくれたので、ある程度彼を信じながら投げました」
――4年間を振り返っていかがでしたか。
「自分は4年生になってからリーグ戦で投げられるようになりました。ここまでの3年間は、試合に出られないときも、明治に来たからには絶対に神宮で投げたいという気持ちを持って練習してきました。親や高校のいろんな人から『頑張ってね』とか言われたので、応援してくれている人たちのためにも頑張らなきゃ、というのはすごく思っていました」
――2年の冬にサイドスロー転向を決断しました。
「やっぱり明治の右ピッチャーは上投げの球速いピッチャーが多かったので、ちょっとでもみんなとは違う投げ方で、それで試合に出られるんだったらという気持ちを持ってサイドに変えました」
――参考にされているサイドスローのピッチャーはございますか。
「巨人の大勢投手を参考にさせてもらっています。大学野球ではあまりサイドスローのピッチャーはいなかったんですけど、今ではYouTubeとかネットでは練習方法とかいろいろあるので、それを見ながら練習しています」
――春の東大1回戦でリーグ戦デビューを果たしました。当時の心境はいかがでしたか。
「やっぱり気持ちよかったですね、いろんな人が見ていて。オープン戦より全然観客が多いなと思ったので(笑)すごくうれしかったです」
――春にはワンポイントを任されましたが、秋になると1イニングや回またぎなど、より負担がかかる役割を任されました。
「自分はあまり疲れが溜まるようなタイプではないので、いけって言われたらどの場面でも投げられます。ピンチでの登板が多かったので、投げミスだけは絶対にしないように、コントロールには気をつけて投げました」
――次のステージではどのようなピッチャーになりたいですか。
「今と同じように、どんな場面でもバッターと真っ向勝負して、絶対に点を取られないというピッチャーになりたいと思います。(先発や中継ぎに対するこだわりは)それも今みたいにリリーフとか抑え、後ろのショートイニングをしっかり抑えるような感じでやりたいと思います」
――チームの中で刺激を受けた先輩や同期、期待している後輩はいらっしゃいますか。
「それは投手陣全員ですね。人それぞれいろんな特徴があるので、同期は全員が勉強になります。上の方だと村田さん(賢一投手・令6商卒)ともう1個上の髙山さん(陽成投手・令5文卒)ですね。その2人とは一緒に練習とかもやっていたので、すごく刺激を受けています。後輩はやっぱり久野(悠斗投手・商3=報徳学園)、あとは郷原(怜大投手・文3=東京都市大付)にも期待しています」
――卒業を迎える心境や同期へのメッセージはございますか。
「今までの野球人生の中で一番、すごい選手たちに囲まれて野球ができたというのはあるので、そこがいい経験になったかなと思います。プロに行った2人とは2年後にはプロで対戦したいという気持ちはありますし、他の人たちも、野球続ける人はまた社会人の舞台で、都市対抗で対戦できればいいなと思っています」
――ありがとうございました。
[李翔恩]

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