(92)秋季リーグ戦後インタビュー 木本圭一内野手

2024.11.20

(この取材は11月9日に行われました)

木本圭一内野手(政経3=桐蔭学園)
――今季はストレートに対する向き合い方を変えた部分があったと思います。改めていかがでしたか。
 「リーグ戦の最初の方は真っすぐに対応できず、タイミングが少し遅くなってしまっていたので、それがあまり結果につながりませんでした。 そこはタイミングをもう少し早く取ることを反省点として、次のリーグ戦に生かしたいです。(ピッチャーも威力が上がってきている中で、春との違いを感じましたか)向こうが良くなったというよりも、自分の調子が良くなかったという感じです」

――5カードで4本の本塁打がありました。打点を稼ぐ、ポイントゲッターとしての立ち位置も見られましたが、この記録を振り返っていかがでしょうか。
 「打率も安定せずといった感じで、とにかくチャンスで1本打ちたい気持ちは強かったかなと思います。(打席での心境などは)たまたまホームランになっているだけですが、 いい結果になるように、自分の中で考え込まないようにプラスに考えて打席に立って、ここで打てるようにという気持ちでいました」

――そういった点では、ご自身が目標とされているバッティング像と結果がいい意味で違った部分がありましたがどのように評価されていますか。
 「ホームランを打ちたいというわけではないんですが、もう少し打率を残したかったなと、それが一番です」

――今季は四球が6個、春と比べて3個増えました。 ゾーンの捉え方や姿勢などで意識した部分はございますか。
 「特にありませんでしたが、やはり必死に食らいついてファールを打つというところがフォアボールやデッドボールにつながってるかなと思います」

――打席での調子を知るバロメーターはなんでしょうか。
 「そうですね。やはり後ろ(バックネット)にライナーでファールが飛ぶときは調子がいいというか、惜しいあたりかなとは思います」

――スイング時のバットの角度にこだわりなどはございますか。
 「なるべくボールに回転が掛かるように自分は考えているので、上から切るという感じですね。大げさに言えばそういう感じなんですが、自分の中ではボールにいいスピンが掛かるようにスイングしています」

――3年生のシーズンが終わり、野球への向き合い方や起点になったポイントなどはございましたか。
 「やはりリーグ戦の中で、プロに行きたい気持ちも強くなってきました。やはりいい場面で打っていかないとアピールにもならないと思ったので、そういうところでは絶対に打ちたいなという気持ちになりましたね」

――守備では堅実さもありながら、球際を捕らえる果敢な守備も目立ちました。
 「そうですね。あまり守備は自信がないんですが、今までエラーの記録になったことは一度もないので、そこは少し自信を持ちながら、神宮にも慣れながらいい足の動きができていたかなと思います」

――二塁手として、投手陣を間近で見てきたと思います。成績はもちろんですが、木本選手から見た投手MVPはどなたでしょうか。
 「毛利(海大投手・情コミ3=福岡大大濠)ですかね。他のピッチャーがケガしたり、彼自身もいろいろイレギュラーな状態で投げていたと思うんですが、その立場に応じてしっかりと腕を振っていたと思います。結果としてもいい結果を残していたと思うので、状況の変化にも対応しながら頑張って投げていたと思います」

――4年生が引退し、この先期待したい選手はいらっしゃいますか。
 「難しいな(笑)。 外野手は4年生が多かったので、そこに加わる選手には頑張ってもらえたらと思いますね」

――これからの理想的な選手像についてイメージではなく、たとえば4年生で目標とする選手などはいらっしゃいますか。
 「まあ、宗山さん(塁元主将・商4=広陵)みたいな感じにはなりたいなと思います。姿でも言葉でもチームを引っ張っている部分があったので、そういう選手になれたらいいなと思います。もう内野手の中では一番経験があると思うので、その経験を生かして、打球の方向性や感じたことを周りに発信していけたらいいなと思います。(リーダーシップという面でのご自身の強みは)そうですね。ピッチャーであれば投げ急いでしまったり、周りの選手であっても集中しすぎてしまうことがあると思います。そういうのを一歩引いた状態から自分は見ることができると思うので、簡単に抑えられたり打たれたりしないように、そこは冷静に声かけをしていけるかなと思います」

――ありがとうございました。

[松下日軌]