(82)法大戦事前インタビュー③ 中津大和内野手、吉鶴翔瑛投手

2024.11.01

(この取材は9月3日に行われました)

中津大和内野手
――昨季は上位打線を任されていましたが、意識したことはございますか。
 「打順関係なく、ランナーがいないときは出塁すること、チャンスではランナーを返すこと、つなぐことを意識して打席に入りました。甘い球を打つことを意識して、気持ちを落ち着かせて、自分のスイングをすることを意識しました」

――6月に行われた大学代表選考合宿に参加されましたが、レベルの高い環境で得られたものはございますか。
 「結果は落選してしまったので、自分の力のなさを実感しましたし、その経験を生かしていこうと思いました。(他の大学の選手からどのようなことを吸収しましたか)タイミングの取り方や、打席で考えていること、意識していることを聞きました」

――オールスターに参加した感想を教えてください。
 「エスコンフィールドというとても綺麗な球場で野球ができることに感謝して(プレーしました)。六大学の選手たちを見ることができたので、そこがリーグ戦にも生きてくると思いますし、出られてよかったなと思います」

――夏はどのようなことに取り組まれましたか。
 「まずは打率を上げることと勝負強さ、そして守備と総合的に鍛えてきたので、そこがいかにリーグ戦で通用するか楽しみです。(昨季は)打点が少なかったので秋は必ず打点を稼ぎたいです」

――明大のチームとしての印象はいかがですか。
 「ミスをしないというか、スキのないチームだと思います。流れに乗せてしまうとそのまま負けてしまうと思うので、自分たちも粘って攻める姿勢でやっていきたいと思っています」

――チーム内でのご自身の立ち位置はどのようにお考えですか。
 「4年生なので、プレーでチームを引っ張っていきたいです。いっぱいホームラン打って、いっぱい走って、いっぱい守って、チームが勢いづくプレーをしたいです」

――最後に意気込みをお願いします。
 「明治に勝てるように頑張ります」

吉鶴翔瑛投手
――昨季の振り返りをお願いします。
 「前半戦は自分の中でも結果を出そうと思って投げてしまったので、少し心残りがあるというか、悔いもありますが、後半になるにつれて自分の悔いが残らないように投げようと心がけていたので、後半になるにつれて良くなっていったかなと思います。(前半の悔いはどのような部分にありますか)慶大戦と東大戦で多く失点してしまったので、そこは反省すべきところかなと思います」

――フォームを修正されましたが、実際に投げてみていかがでしたか。
 「感覚は良かったです。フォームを修正したことによってボールの回転数も少し上がりましたし、バッターからの見え方というのも少し変わったのかなと思います」

――昨季のチーム防御率は1点台でしたが、その要因はどのような部分にあるとお考えですか。
 「先発はずっと篠木(健太郎投手)と自分が投げていて、後ろには安達(壮汰投手)、山城(航太郎投手)と4年生、他にも2、3年生といいピッチャーが控えていました。そこにつなぐ気持ちで、自分と篠木は思い切って投げられますし、そこの気持ちの面が防御率1点台という部分につながったのかなと思いました」

――オールスターでは明大の選手との交流はございましたか。
 「全員と話したのですが、宗山(塁主将・商4=広陵)と横山(陽樹外野手・情コミ4=作新学院)はご飯を食べるところが近くの席だったので結構話しました。(どのような話をされたのですか)野球の話はあまりしてないです。普通のたわいない話をしていました」

――オープン戦では他の大学や社会人など様々なチームと対戦されていますが、勉強になったことはございますか。
 「大学は、普段やることがない中京大学や近畿大学と試合をしました。特に中京大学は全国大会にも出ているレベルの高さを感じましたね。自分が知っている選手がいるようなプロとも試合をして、勉強になったというか、チームの中で真似しないといけないところもあったなと思います。(真似したい部分はどのようなところですか)やはり向こう(社会人やプロ野球選手)は大学生とは違って仕事としてやっているので、一球一球をどれだけ大切にしているのかに違いを感じました」

――昨季の改善点として挙げられたストレートはいかがですか。
 「1段階真っすぐの質を高めるというか、もう1個ボールを前で放すということを考えて練習しました。真っすぐが軸になってくるので、真っすぐの質を高めることと、変化球をもう少しバッターの手前で曲げるとか、そういう細かいところをやっていました。(投げてみて実際の感触はいかがですか)感覚は8月後半ぐらいから結構自分の中でも良くなってきているので、いい感じですね」

――対戦したい明大の選手はいらっしゃいますか。
 「中山(琉唯捕手・文4=常総学院)です。(昨春は)中山にタイムリーとホームランを打たれているので、3度目の正直というか、秋出てきたら抑えたいなと思います」

――木更津総合高校時代から一緒にやってきた篠木投手ともついにラストシーズンを迎えますが、吉鶴投手にとって篠木投手はどのような存在ですか。
 「高校では2人とも1年生からベンチ入りして、それからずっと一緒にいたので、もう一緒にいて当たり前のような存在になっていますね。篠木がいたから自分も成長できた部分もありますし、いい友達であり、仲間でもあり、ライバルだと思います。(成長できたのは具体的にどの部分ですか)元々球速では篠木が150キロくらい投げていて、自分はそこまで出ていなかったのですが、負けられないという気持ちから球速も上がりました。逆に、タイプが違うので自分は別の部分で特徴を出していこうという気持ちにもなれましたね」

――今季のチーム、そして個人の目標を教えてください。
 「全大学から勝ち点を取ることを目標にしているので、チームとしては全部取って優勝したいです。個人としてやはりタイトルは取りたいですが、勝てる投手、チームの優勝に貢献できるようなピッチャーになりたいので、一球一球全力で投げ込みたいと思います。防御率は0点台で行きたいなと思っていますし、三振も多く取りたいですね」

――ありがとうございました。

[塩谷里菜]