
(77)浅利太門投手 指名後記者会見/プロ野球ドラフト会議

浅利太門投手(商4=興国)が北海道日本ハムファイターズから3位指名を受けた。3年時の春にリーグ戦デビューを果たし、チームの窮地を何度も救ってきた最速154キロの本格派右腕だ。186センチの長身から投げ下ろす直球が一番の武器。その威力は凄まじくストレートがくると分かっていても打てない、回転数の多い球が打者を苦しめる。新たなステージへ踏み出す浅利の指名後インタビューをお届けする。
「まずは指名をいただけたことをうれしく思います。これからのドラフトの指名は分からないですが、1位、2位が高校生のピッチャーで、ここからの競争も激しくなると思うので、自分の良さをプロ野球の舞台で出せるように一から挑戦したいと思います」
――どんな気持ちで待っていたか、そして指名された瞬間の気持ちを教えてください。
「自分のドラフトをしているような感覚ではなくて、緊張もありましたけど、後ろにいる同級生の部員と同じような気持ちで一視聴者の気分で見ていました」
――自分が指名されたその瞬間の心境はいかがでしたか。
「指名していただいた瞬間はやはり安心とうれしい気持ちが一番でした」
――これから、どのような目標を掲げて取り組んでいきたいですか。
「もちろん一軍ですぐに活躍するという目標はありますが、課題や足りていない部分がまだまだあると思うので、その部分を見直しながら、もう一回、土台をしっかりつくっていきたいです」
――北海道日本ハムファイターズ・新庄剛志監督とポジションは違いますが、広い意味で野球選手として何か話をしてみたいこと、教わりたいことはありますか。
「メンタルが強いというイメージがあるので、自分はメンタル弱い節があると思うのでメンタルの持ち方や考え方を伺いたいなと思います」
――宗山塁主将(商4=広陵)が東北楽天ゴールデンイーグルスに指名されたということで、同じパ・リーグで対決の可能性もありますがどのような思いがありますか。
「やはりプロ野球の世界で敵として対戦できる機会があれば自分もうれしく思いますし、宗山も全力で対戦してくれると思うので楽しみです」
――対戦することになった時には、どういったピッチングをして宗山選手を抑えたいかを具体的に教えてください。
「真っすぐで押して、バット1本でも折ってやろうと思います」
――指名を受けた今、大学4年間を振り返ってどんな思いかというところと、大学生活で一番自分が進化した部分を教えてください。
「まず進化した部分で言うと、自分は入学した当初は141キロがマックスでしたが、前回の早大戦の登板で152キロを計測できましたし、フィジカル面とストレートというのは成長したかなと思います。4年間を振り返って理想とする大学生活ではなかったですし、思い通りにいかなかったことが多かったのですが、今隣にいる田中監督が辛抱して自分を使ってくださったおかげでこのような指名があったと思うので、プロ野球の世界に入って少しずつ田中監督に恩返しができるようにしたいなと思います」
――4年間を振り返ってみて、野球面以外での人間力という意味でどこが一番成長したと実感されますか。
「自分は初めての寮生活でしたが、4年間の寮生活を通して社会人として当たり前のレベルが高くなって、野球よりもそこが成長したと自分は感じています。そこはチームメイトのみんなもそうですし、指導者の方々も含めて感謝しています」
――明大野球部で学べて良かった、ここをもっと活かしていきたいというところはありますか。
「明治大学に限ったことではないですが、自分はやはり4年間うまいくいかないことが多かったのですが、やはりプロ野球選手になりたいという気持ちで明治大学に入って、諦めずにやってきて、今入団する権利をいただいたということは、自分にとって一番の成果でしたし、一番の学びだったと思います」
――ありがとうございました。
[硬式野球部担当一同]
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