(71)立大戦事前インタビュー① 田中祥都主将、小林隼翔内野手

2024.10.09

(この取材は9月6日、zoomにて行われました)

田中祥都主将

――昨季で自身のキャプテンシーを発揮できたなという部分はありますか。

 「練習でやってきた盗塁や、チームの強みである守備の面で引っ張ることができたと思います」

――昨季で見つかった課題はありますか。

 「自分の打率も含めてチーム打率が低いというところが反省点だと思います。そこにプラスで、チャンスで一本打つ力や1点を取り切る力がなかったと感じているので、秋に向けてそこの力を上げるために練習に取り組んできました」

――この夏チームとして鍛えてきたところを教えてください。

 「取れるところでしっかり点を取り切る力という部分と、あとは本当に攻撃の部分です。打つことに取り組んできたのはもちろんですが、打てない時にどういう風に点を取っていくかという作戦の部分でもしっかり取り組めてきたので、春同様簡単に終わらないチームにはなったのではないかなと思います」

――立大のなかで注目してほしい選手を教えてください。

 「3年の鈴木唯斗選手です。春は少しケガもあって出場機会が少なかったですが、秋に向けて1番努力していますし、立教の弱さである攻撃面において1番頼りになる存在だと思うので、注目してほしいなと思います」

――明大で特に警戒している選手はいますか。

 「宗山(塁主将・商4=広陵)選手です。トッププレイヤーだと思いますし、代の中では実力もあって本当にいい選手だと思うので、どれだけ力を発揮させないかが大事になってくると思います。配球の部分など、勢いに乗らせないためにもしっかりデータに着目していきたいなと考えています」

――この秋自分のどこに注目してほしいですか。

 「守備の面でももちろん注目してほしいですが、やはり1番バットを振ってきたという自覚はあるので、打撃の部分を見てほしいなと思います」

――ラストシーズンとなりますが、これまでの大学野球人生を振り返っていかがですか。

 「本当に野球は青春そのものだったので、最後になるっていうのは寂しくなりますが、最後だからこそ全力でできることをやっていきたいなと思います」

――今季に対する意気込みをお願いします。

 「リーグ優勝という目標をずっと掲げてやってきたので、春の悔しさを晴らすためにも秋全力で取り組んで、勝ち点5でしっかり優勝したいです」

――ありがとうございました。

小林隼翔内野手

――昨季を振り返っていかがですか。

 「春のリーグ戦は、1年生から出していただいて、最初は途中出場からという形で、途中まではそんな感じでしたが、途中からはスタメンの方でも使っていただいて。すごくいい経験になったなと思いました。リーグ戦初めてっていうところもあって、雰囲気や体力のコントロールの仕方なども経験できたので、すごくいい経験になったなと思いました」

――昨季をプレーして、高校野球との違いは感じられましたか。

 「ピッチャーのレベルが高いなと思いました。ストレートの強さ、変化球のキレもそうですし、コントロールも高校野球とはちょっとレベルが違うなと実感したのが1番大きかったです。あとは土じゃなくて人工芝っていうのもあって、打球が高校の時よりも速いっていうか、追いつけそうなところが追いつけなかったとかも、少し違うと思いましたが、イレギュラーっていうのはあんまりないので、守備の方は高校の時よりも楽にできるなと感じました」

――明大と対戦してみて凄いと思った選手はいますか。

 「誰が凄いというよりはみんなすごいなって感じです。明治大学としてすごく強いチームの印象です。選手層が厚いっていうのもありますし、打線であってもピッチャーであっても、誰が出てきてもすごくいいピッチャーばかりで、打線であっても切れ目がない打線っていう感じで、本当にチームとして怖いなというイメージです」

――昨季は打率.250でしたが振り返っていかがですか。

 「2割5分っていう数字だけ見たら、やっぱり3割には乗せたかったなっていうところはあります。途中から1番としての出場だったので、四死球など先頭で結構出塁できたのが多かったっていうところは、チームに貢献できたってところです。打撃の数字だけじゃなくて、自分が塁に出ることでチームに得点が与えられるような試合はできたかなっていう風に思うので、数字だけ見たらちょっと低いですけど、振り返るとチームには貢献できたというか、自分の仕事はできたかなと思いました」

――この夏で重点的に鍛えたところはありますか。

 「自分が武器にしているのはバッティングだと思っているので、バッティングをこの二ヶ月間で一気に変えました。違うことに取り組んで、バッティング自体を変えて、またその前のバッティングと今までやったバッティングを組み合わせてっていう感じでやっているので、そこを1番取り組んだかなと思います。バッティングの変化というよりは、自分を変えようという思いで取り組みました」

――チーム内でプレー面で尊敬している選手はいますか。

 「4年生の先輩で同じポジションの柴田恭佑さんの守備がすごく上手で、柔らかい守備をされるので、守備の面では柴田さんをみて勉強させてもらっています」

――今季の個人としての目標を教えてください。

 「途中出場や代打で出場するっていう感じだと思うので、最初は代打で1本出せるように頑張りたいです。1打席しかないので、そこの1打席でもチームに貢献できる一打を出せるかというところが重要です。守備でも守備機会があると思うので、そこに投手をどう助けていくかっていうのが自分の目標です。また、途中からバッティングの調子も今上がってきているので。途中からまたスターティングメンバーで出させてもらえるっていうところも今考えているので、そうなると、春の2割5分よりも数字を上げたいなっていうのと、春と違って多分1番じゃなくて6番、7番で出るようになるので、先頭で出るというよりは、ランナーが溜まっているところで1本出すっていうところ。チャンスの1本っていうところをこだわってこの秋は戦いたいなと思います」

――最後に意気込みをお願いします。

 「4年生最後の秋ということもあって、試合に出させてもらえることもありますが、ベンチに入れない4年生や3年生、2年生への責任感というか、代わりに自分がグラウンドに立たせてもらっているという責任感をしっかり持って、自信を持って1年生らしくフレッシュにプレーできたらなと思います。また、1年生の存在は結構上級生の方にも大きな存在だと思うので、力を与えられるようなプレーを出来たらと思います」

――ありがとうございました。

[平良有梨奈]