伊藤彩斗 甲子園から新たなステージへ

2024.10.03

 明大準硬式野球部の新エースとして名乗りを上げたのは伊藤彩斗(営1=土浦日大)。高校3年時の夏には全国高等学校野球選手権(甲子園)に出場し準決勝進出を果たした。大学では準硬式野球部の中心選手として、チームを優勝に導いてみせる。

試合のカギを握る投手へ

 小学1年時、先輩に誘われたのがきっかけで始めた野球。当初は軟式野球をプレーしていたが、中学2年時に硬式野球のクラブチームへ入団した。また、プロ野球を見て「ピッチャーの方が試合を支配するものだと思っていて、かっこいいなと思った」と3年時から投手にあこがれを抱き、本格的に目指すことになる。

この先後悔のないように

 野球と勉強の両立に重きを置き、土浦日大高に進学。強豪校であり、実力のある選手たちが席巻していた。そのため、高校2年時までベンチ入りすることさえできず、苦悩の日々が続く。しかし「負けず嫌いの性格が成長につながったと思う」と、どんな逆境に立たされても伊藤は向上心を失わなかった。     

 努力が実を結び、3年時には念願の甲子園出場を果たす。甲子園に出ることは小さい頃からの夢であり、さらに最後の夏であったため懸ける思いも人一倍であった。迎えた慶應義塾高との準決勝。先発を任されるも勢いに乗る相手に対して思い通りに投球ができず。その結果、チームはベスト4で敗退となった。「自分の野球人生の中で一番悔しい試合だった」。それでも「あの試合を糧に頑張っていこうと思った」と、その時感じた悔しさは彼の後の野球人生に大きな影響を与えている。

そして、さらなる高みへ

 大学でも文武両道を目指し、硬式野球部ではなく、準硬式野球部への入部を決意。準硬式野球のレベルの高さを知り、練習を重ねて準硬式のボールにも対応していく。そして、東京六大学春季リーグ戦では初先発で7回10奪三振無失点と好投を見せた。大学4年間での夢は、チームの〝絶対的なエース〟になり、準硬式野球の東京六大学リーグ戦でベスト9に選出されること。さらにその先も見据えている。大学卒業後には社会人野球に進み、最終的にはプロ野球で活躍する選手になるのが目標だ。舞台が変わっても、さらに上を目指し続ける。

[菊池紗更]

◆伊藤 彩斗(いとう あやと)営1、土浦日大高。得意な球種はスライダー。172センチ、66キロ