輪(65)慶大戦事前インタビュー② 本間颯太朗主将、清原正吾内野手

2024.09.27

(この取材は9月6日、zoomにて行われました)

 本間颯太朗主将
――秋季リーグ戦に向けてはどのような心境ですか。
 「個人的な感情としてはもうやるしかないなということが大きくて、チームとしては春、早稲田が僕たちの目の前で優勝を決めて早慶戦で悔しい思いをしたので、その悔しい気持ちをバネにやってきた成果を出すことにフォーカスしています」

――ラストシーズンということで心境に変化はありますか。
 「もう学生最後なので今まで僕の野球人生に携わってきてくださった方々に結果で恩返しするところを意識してやっていきたいなっていう風に思っています」

――個人的には春季リーグ戦を振り返っていかがでしたか。
 「なかなか思うように結果が出なかった中で、僕が打てば勝てた試合っていうのも何試合かあったと思うのでチームに貢献できなかったっていうところが一番自分としても悔しいなっていうような気持ちが多いです」

――打撃の調子が上がらなかった要因はありますか。
 「昨秋の明治神宮大会が終わった直後に肩の手術をしたのが一番大きいのかなと思っていて、リーグ戦開幕2週間前ぐらいからやっとバットが振れる状態になってっていうところで、自分の調子を上げ切ることができず、リーグ戦に入ってしまったことが一番要因として大きいかなと思います」

――現在の体のコンディションはいかがですか。
 「春の悔しい気持ちを胸に、この夏はしっかりバットを振り込んでノックもたくさん受けてやってきたので、春のリーグ戦に入る状態とは自分自身の感覚ですけど、格段によくなってきていると思います」

――夏のキャンプではチームとしてどのような練習を行いましたか。
 「チームとしては攻撃の前にまず守備っていうところをテーマとしてやってきて、負けないチームになるために失点の数っていうのを減らしていかないという中で、守備で言えば打ち取った打球を完全にアウトにするっていうことであったり、ピッチャーで言えばフォアボール、デッドボールをなるべく減らして打球を打たすというところ、ディフェンスの面を特に強化して意識してきました」

――春季リーグ戦を経て今季はチームとしてどのような戦いをしていきたいですか。
 「やはりスキのないチームになるっていうところをテーマとして取り組んできたので、行動や立ち振る舞い、野球のプレー面以外においてもスキを見せないで、逆を返せば相手のスキをついて1点をもぎ取っていくっていうような野球をチーム全員でつくり上げてきたので、スキのないチームっていうところを全面的に出していければいいかなと思います」

――北海道ベースボールウィーク2024に参加されていかがでしたか。
 「普段敵同士の六大学の選手と同じチームメートとして戦うっていうのがすごく新鮮な感覚があって、技術面であったりのメンタル面、考え方も含めていろいろなことを吸収できたので、すごくよかったかなっていう風に思っています」

――今季期待している選手はいらっしゃいますか。
 「3年の坪田(太郎外野手)と2年の𠮷田(雄亮外野手)の左バッター2人なんですけど、すごくいいバッターだなと思っていて、夏のオープン戦でも結果を出している2人ですし、その2人が打線の中心として神宮でも打ってくれれば打線が爆発するんじゃないかなと思ってます」

――最後に今季への意気込みをお願いします。
 「春は3位という悔しい結果に終わってしまったので、絶対にリーグ戦を優勝して明治神宮大会2連覇っていうところを目標にチーム一丸となって頑張っていきたいなっていう風に思います」

清原正吾内野手
――昨季を振り返ってチームとして、個人としてそれぞれいかがでしたか。
 「チームとしては3位に終わってしまって非常に悔しい結果だったんで、秋シーズンで優勝できるように。個人としてはチームが勝てなかった以上、物足りなさを感じています。でも、結果的にはベストナインというタイトルを取れた事は素直にうれしいです。この秋は自分が任された役割を果たしていきたいなと思っています」

――六大学オールスター対日本ハム戦では4番起用、3打席目に本塁打とバッティングの調子はいかがですか。
 「本当に順調に上がってきているなと思います。春、インコースに苦しめられたので、この夏はインコースを打てるようにしてきました。エスコンでのホームランを代表に、インコースが苦じゃなくなってきたという部分では春からの成長かなと思います」

――清原選手が野球をする上でモットーとしていることは何ですか。
 「毎日妥協せずに練習して1日を終えるというところです。その日に出た課題を妥協せずにいかに克服するかというところに重きを置いて練習しています」

――チームスローガン「日本一の挑戦者」になるためにこの夏、チームとして取り組んできた新たな挑戦はございますか。
 「春、負けてチームとして徹底力というところをテーマとして挙げていたので、秋はチームの徹底力で勝ちたいなと思っています」

――清原選手から積極的にチームに意識させている事、声をかけていることはございますか。
 「僕たちが試合に出られているのは僕たちだけじゃなくて裏方のアナリストだったり、トレーナーだったり、他にもBチームの選手だったりがいるからなので、メンバー外の人とのコミュニケーションは本当に大切にしています」

――意識している大学、対戦したい選手はいらっしゃりますか。
 「意識している大学は無いですね。一つ一つ本当に大事な試合なんでどのチームに重きを置いているっていうのは本当に全く無くて、目の前の試合に全力を注ぐという感じです。対戦したい選手は特にオールスターで仲良くなった明治の選手で、ムネ(宗山塁主将・商4=広陵)と、きもっちゃん(木本圭一内野手・政経3=桐蔭学園)。あとテイモン(浅利太門投手・商4=興國)、ヨコ(横山陽樹外野手・情コミ4=作新学院)、コージナオイ(直井宏路外野手・商4=桐光学園)ですね。明治は本当にいい相手だと思っているんで、オールスターで仲良くなった組と楽しみながら真剣に勝負したいなと思っています」

――この秋、自分のどこに注目してほしいですか。
 「フルスイングと元気、明るさ、笑顔です!」

――最後に秋季リーグ戦への意気込みをお願いします。
 「最後のシーズンなのでリーグ戦優勝、日本一を達成できるように、後悔なく終われるようにあと少し過ごしていきたいです。出る選手全員に注目してほしいですね。一人一人の覚悟、気合を見てもらえたらなと思います」

――ありがとうございました。

[久和野寛人、小松錦葵]