(58)秋季リーグ戦前インタビュー 浅利太門投手

2024.09.18

(この取材は9月6日に行われました)

浅利太門投手(商4=興国)

――昨季はどのようなシーズンでしたか。
 「先発に挑戦したんですけど自分の調子が悪くて、悔しいシーズンになったんですけど、自分としては挑戦したからこそ得られたものもあったのでそういう意味ではいい経験になったと思います」

――昨季出た課題を教えてください。
 「制球力もそうなんですけど、やっぱり先発とリリーフでまた違ったりするので、この秋はリリーフで行こうと思っているので、春とは別々に考えてある程度のイメージはもう捨てて秋はやろうと思っています。(春後の取材では、フォームの課題についても話されていましたが現在の状態はいかがですか)先発をする上でどれだけ力を抜いてキレのあるボールを投げるかっていうのを考えてやっていましたが、そこが自分には合わず春のリーグはいまいちでした。今季はどちらかというと去年の秋のフォームに少し戻しました」

――投球練習をする際に映像などは活用されていますか。
 「前までは自分で動画を見てやったりしていたんですけど、どちらかというとたぶん自分は感覚派だなっていうのを最近感じてて。自分がいいと思った感覚をもう1回再現するだとかそっちの方が自分は合っているので、映像を見てこう修正しようとかはあまりやっていないです。(データもあまり気にされないですか)そうですね。神宮だとリリースがどれだけ前かみたいな数字が出るんですけど、その数字が自分あまり良くなくてそれも意識して取り組んでたんですけど、それよりも自分がしっくりくるというか投げやすい投げ方の方を今は考えるようにしています。(データを気にしない中でも、数値的にご自身の優れていると思う点を教えてください)回転率とかは多いと思いますし、上から投げて回転もきれいな方だと思います。リリースがあまり前ではないのでその分バッターとの距離はあるんですけど、そういうところでカバーできていると思います」

――持ち球であるカットボール、カーブ、チェンジアップの中で自信のある球を教えてください。
 「抑える自信に関してはあまり差はないんですけど、その中でも頼りになっているのはカットボールかなと思います。(真っすぐとカットボールの見分けがつきにくいと聞きましたがご自身では意識していますか)自分では特に意識していないんですけど、堀井監督(慶大)とかがそういうこと言ってくれてるみたいでありがたいです」

――オールスターに出場されましたがいかがでしたか
 「他大の子と交流が増えたのもそうですし、自分日ハム戦で投げさせてもらって、1軍で出てるような選手が途中代打で意図的かたまたまなのか分からないですけど出てきて、スイングの強さとか一軍のレベルを実際に体感できたのはすごい良い経験になったと思います」

――今季がラストシーズンです。ここまでを振り返っていかがですか
 「3年の秋が一番の飛躍というか、注目してもらえるポイントにはなったんですけど、2年生の過ごし方が自分的には一番大学の中でのターニングポイントだと思います。制球難に悩んでたのもあるんですけど、いろいろ壁にぶつかったのが2年生の時で、上級生でもないし入ったばっかりでもないので、モチベーションを保ちづらいというのもあって。でもそんな立場の中で秋ベンチに入れて優勝経験できて。いろいろ失敗とか多かったんですけどその分いい時間を過ごせたと思います。(入学時抱いていた理想の姿にはなれていますか)理想通りいけてるところもあれば、いけていないところもあるって感じです。先発やりたかったって1年生の時は思ってましたし。ただ、先発がすべてじゃないっていうのも思うようになり、後ろの楽しさとかを感じるようになったし、出したい球速も投げれるようになってますし、理想通りのところも理想通りではないところも両方あります」

――昨季終了後、高校時代の監督さんとはお話しされましたか。
 「リーグ戦後のフレッシュの前に東京に来る用事があったついでに会いに来てくれて直接話したんですけど、その監督さんも大学時代の4年の春ほとんどケガで出てなくて、プロになれると思ってなかったみたいで、『なんとかなるんじゃないか』という風に言われました」

――今季の注目ポイントを教えてください。
 「真っすぐ中心の投球になってくると思うし、球速とかも戻ってきてるので、真っすぐですかね。あとはグローブも変えて、ラストシーズンなので紫にしました」

――今季の目標、意気込みをお願いします。
 「まずは失点しないように。自分の投げるイニングはそこまで多くないと思うんですけど、しっかり良いバトンを前がつないでくれると思うので、千葉(汐凱投手・経営4=千葉黎明)と自分が多分後ろなので0でしっかり締めたいです。あとは(ドラフトで)指名をもらえるようにがんばりたいです」

――ありがとうございました。

[佐藤あい]