
(56)秋季リーグ戦前インタビュー 直井宏路外野手

(この取材は9月6日に行われました)
直井宏路外野手(商4=桐光学園)
――昨季はどのようなシーズンでしたか。
「春は個人的にはキャリアハイの成績を収められたんですけど、早稲田に勝ち切れなかったのは悔しかったです。前半はチームがまだできてない状態で試合に臨んでしまったんですけど、後半は自分たちの勝ちパターンが見えてきたなという感じです」
――この夏はチームとしてどのようなことを強化しましたか。
「まず自分たちは守りから完璧に流れを持ってくるチームなので、まず守備の強化としてキャンプで特守を取ることを毎日やって、あとはバッティングも振る量というのを落とさないということを徹底しました」
――個人としては何を強化しましたか。
「個人としては、春バッティングがキャリアハイの成績を出したので、それを継続してやろうっていうのと、あと持ち味はやっぱり守備なので、そこを変わらず強化しました。(昨季打撃が好調だった要因として挙げていた振り込みは継続されていますか)継続してます。チームでもっと、去年まではやってなかった素振りをチーム全員でするのを徹底し、それにプラスで自主練で素振りをやっていました。去年の秋にスイングが落ちて負けたという反省が出たので、スイングを強くするというのは徹底してやっています。(マシンは使いますか)3年まではマシンとかずっと使ってたんですけど、どうしても自分の場合、当てにいっちゃう癖があったので、それをやめてスイングだけをやるように変えました」
――昨季は三振が2つでした。全シーズン通してみても三振数が少ない印象ですが意識されていますか。
「そうですね。やっぱり足が速い方なので、追い込まれたりしたらなんでもいいから事を起こそうというのは毎回思っています。追い込まれたら三振をするようなボールがあるピッチャーの場合は、その球を待って、他の球はファールで粘って粘ってというのは意識しています」
――1番打者になり盗塁数も増えましたが、盗塁で意識していることはありますか。
「盗塁は自分もめちゃくちゃ下手で教えてほしいんですけどね、誰かに(笑)。でもやっぱり一番はもう勇気を持つことじゃないかなと。勇気持ってスタート切れば大体決まるので。基本は全部行こうとして全部スタート切ろうとして、無理だったら戻ってという感じで、基本毎回行く前提でずっと待ってるって感じです。(盗塁しづらい投手はいますか)伊藤樹(早大)。あの人はすごい牽制がめちゃくちゃ速くて、さらにキャッチャーも印出(太一・早大)なのでなかなか走れないです。春も多分刺されて、自分も太慈(飯森・政経4=佼成学園)も刺されてます」
――今季がラストシーズンです。実感はございますか。
「4年間早いなとも感じますけど、ちゃんと4年間経過したなっていう感じもします。甲子園出てる人だったり、自分よりも全然技術の高い人がゴロゴロいる大学なんで、そういう中でできたのはすごい良い環境に身を置けたなっていうのもありますし、入部した1年生の時よりはとても成長できたかなって感じています。正直、ちょっと出れるかなくらいに思ってたんで、こんなずっと出れるなんて想像してなかったです。お母さんとも話してたんですよ。『ちょっと出れたらいいね。』って。だから出させてもらって本当に感謝ですね」
――ここまでの4年間で自分が変わったと思うことは何ですか。
「一番は自信を持てるようになったことだと思います。メンタルがもうめちゃくちゃ弱かったんですけど、それが少し自分に自信を持ってプレーできるようになったかなと思います。昔から自分で自分を追い込んじゃう癖があって、『なんで自分出てるんだろう』とか『もっといい選手いるのに』って思ってたんですけど、どうやったら結果出せるかなって考えた時に、そういうマインドだとなかなか結果が出づらいなと思ったのでもう試合になったら自信だけを持つようにしようと思っています」
――開幕まで残り2週間ほどですが、現在のチームの状態はいかがですか。
「オープン戦始めた頃よりはもう全然雰囲気も良くなってますし、徐々にリーグ戦入っていけるなっていう感じはします。ピッチャーはどんどんストライクゾーンで勝負して、バッターは積極的にスイングしていこうっていうのが今課題なんですけどオープン戦のイメージでできればなって。あと粘り強さが明治の一番の力だと思うので、終盤で粘ったりとか、そういうのはもう本当に意識しています」
――今季警戒するチームはありますか。
「やっぱり早稲田は春優勝してますし、オールスターでも仕上がってるなって感じたので、そこを倒さないと優勝できないなって感じです。(対戦したい選手はいますか)やっぱこれは壮汰(安達選手・法大)ですね。壮太とオールスターで1打席対戦して、打てなかったですけど、やっぱりすごい楽しいし真剣勝負してるなって感じでした。最後秋に対戦したいです」
――今季のご自身の注目ポイントを教えてください。
「野球を楽しそうにしているところ、ぜひ見てください。(昨季は、以前と比べて打席での表情が明るい印象がありました)そうなんですよ(笑)。何も意識しないと顔こわばっちゃって。それだとさっき言ったメンタルのことにもつながるしダメだと思って意図的に笑うようにしました。そしたら心も楽になりました。今季も注目してください」
――ラストシーズンに向けた目標、意気込みをお願いします。
「今は優勝したいっていうのが一番ですね、個人の結果よりも。でもベストナインは取りたいです(笑)。けど本当に最後は優勝して笑って終われればいいなって思うので、そのためにあと2週間ぐらいですけど、いい準備をしたいなと思います」
――ありがとうございました。
[佐藤あい]

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