
(55)秋季リーグ戦前インタビュー 木本圭一内野手

(この取材は9月6日、電話にて行われました)
木本圭一内野手(政経3=桐蔭学園)
――この春を振り返っていかがでしたか。
「ケガもあって万全な状態ではなかったんですけど、 目標にしていたベストナインを取ることができて個人的には良かったかなと思います。満足はしてないんですけど、良かった方かなとは思います。チームは2位という結果で負けてしまったので、そこは悔しい思いはありました」
――得られたものはございましたか。
「宗山(塁主将・商4=広陵)さんが出られない中で、それでも戦えたというのはやはり宗山さんに頼らずに、これからもやっていけるという自信がつきました。4年生のピッチャーがあまり良くなかったんですけど、その分他がカバーして投げられたことが、万全じゃない中いい形で戦えたと思います」
――髙須大雅投手(法3=静岡)を筆頭に、3年生投手陣が奮闘しました。個人的に注目されている3年生投手はいらっしゃいますか。
「やはり髙須はいいなと思いますね。ただ速いだけじゃなくて、コントロールもしっかりしているので。コントロールが良くて、 ボールも速くなるとバッターもなかなか打ちにくくなると思うので、そこは髙須の良さかなと思っています。でも自分の代のピッチャーは全員(球が)強くて、いい変化球もあるので、みんないいなと思っています」
――個人成績は 3割1分9厘と六大学9位の成績で、春の目標には少し届かずという結果になったと思います。 どう受け止めていますか。
「もっと打てるボールもたくさんあったので、全然満足いかなくて。秋はもう少し打てると思います」
――ケガもありましたが、ご自身なりの調整方法やまとめ方はございますか。
「とにかくバットが振れていないと結果が出ないと思っているので、いろんな重さのバットで素振りをしていますね。スイングして体のキレを出してないと、やはり六大学のピッチャーには対応できないので。そこは意識しています。特にリーグ戦ではキレを出してスイングすることを心がけています。(プライベートな面では)体のケアは週に1回、リーグ戦になったら行って、あとは特に変わったことはしていないですね。(普段と)同じ感じです」
――夏を乗り越えて、この秋は全体的に球速であったり、コントロールであったりが向上する投手が多いと思います。ご自身も含め、秋の打線のポイントは何になると思いますか。
「正直に言って、春よりもいい打線になっていると思うので。宗山さんも調子が良さそうなので。次につなぐことができれば、点も多く取れると思います。そうですね。次のバッターにどんどん回していくことを考えて野球をすれば、いい結果になってくるかなと思っています。(宗山さんの存在の大きさについて)やはり宗山さんのチームだと思うので、居るだけで違うなとは思います」
――宗山主将は円陣であったり、話し合いする時であったり何かいつも口にされていること、気にかけてらっしゃるんだなと感じる部分はありますか。
「やはり話しているのを聞いていても丁寧さは感じますね。あとはチームの勢いだったり、チーム全体でできることを徹底することだったりというのは多く話しているんで、 それをみんなで徹底してまとまることができれば優勝も近くなるかなと思います」
――この夏、社会人や大学生を相手にたくさん試合をされたと思いますが、個人的にどのような点に注目してこられましたか。
「自分では、守備はまずミスをしないことを意識してやったのと、バッティングは 相手が何を投げてくるかというのをしっかりと考えながら、細かいところまで考えながら実践しました」
――堅実な守備をされている印象ですが、自主練などで意識して取り組んでいることはございますか。
「基本的にはシングルの形で捕りに行くのではなくて、脚を、股を割ってその形で捕るというのを意識しているというか、適当にはやれないので。もちろん急がなきゃいけないときはシングルで行くんですけど。しっかり捕って、間に合うタイミングであればしっかりと股を割って丁寧にという感じでやっています。(秋の目標は)エラーはゼロで行きたいなというふうに思います」
――宗山主将とのコンビネーションはいかがですか。
「練習試合でも宗山さんと組んで『どっちきそうだよね』とか、打席に立って宗山さんが相手ピッチャーをどういう風に見えているのかとか。やはりいい情報がもらえるので、それはすごい力になるというか、いい材料になっています。どんな感じの変化が来ているとか、見え方が打席に入る前から分かるだけでイメージを持ちながら入れるので、そこはいいですね」
――ではこの秋のシーズン、チームの中でどういう面で存在感を出していきたいですか。
「多分6番7番あたりを打つと思うので。ランナーがいる状況で回ってくるケースが多くなると思うので、しっかりとたまったランナーを返せるバッティングを心がけて、チームに貢献できるようにやりたいです」
――クリーンアップはもちろんですが、その後を任される6、7番の役割も大きいと思います。
「そうですね。クリーンナップも大事なんですけど、やはりそこのいいバッターがまた塁に出るので、自分と小島(大河捕手・政経3=東海大相模)の2人で(ランナーを)かえす形になると思います。そこはしっかりと役目を果たしたいです」
――現在の通算打撃成績(2022年度入学)では、小島選手と並んで上位4位以内にランクインしています。小島選手の打撃をどうご覧になっていますか。
「やはり(球の)速いピッチャーからも簡単に打ったりするので、センスあるなというふうには感じていますね。 いいバッターだなというふうに見ています。(具体的には)打席で割り切っている感じがあるので。キャッチャーというのもあると思うんですけど、そういう思い切りがいいところを見習いたいというか、自分もそういう風にやっていきたいなと。相手が嫌だと思うので、そういう風にやっていきたいですね」
――北海道でのオールスターゲームはいかがでしたか。
「やはり(今まで)他大の選手とあまり話すことがなかったんですけど、意外と話させてもらって楽しかったなという感じです。(新たに交流できた選手などは)そうですね。早稲田の尾瀬とか。どんな感じで打席に立っているとか、打っているとか聞いたり、松下(法大)はいつも話すんですけど、松下と話したりですかね。(得られたものは)いろんな感覚があるんだなということを感じましたね」
――最後に意気込みをお願いします。
「自分はもう1回、ベストナインをしっかり取って、打率も春よりは残しに行きたいなと思います。チームとしては4年生とも長くやりたいので、優勝して全国大会までしっかりやりたいなというふうに思います」
――ありがとうございました。
[松下日軌]

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