(46)秋季リーグ戦前インタビュー 杉崎成内野手

2024.09.12

(この取材は9月6日に行われました)

杉崎成内野手(総合4=東海大菅生)

――今春、学年も一つ上がって大学野球最後の年になりました。どのような心境で春のリーグ戦に臨みましたか

 「最後の学年ということで、今まで思うような結果が出なかった悔しさをバネに、活躍して終わりたいなと思いました」

――その決意のもと挑んだリーグ戦、振り返っていかがですか。

 「オープン戦の最初の方はコーチ陣に期待していただいて、4番などを任されて、キャンプまでは(調子が)良かったのですが、それ以降思うような結果が出なくて、結局リーグ戦も序盤は全然試合に出られないような状況でした。そして、途中から加藤(巧也内野手・商4=大阪桐蔭)が不調になって、代わりに一塁手で出場するようになりました。最高の結果や成績を残したわけではないですが、これまでの3年間のリーグ戦よりも自分はいい働きができたのではないかと思います」

――春のリーグ戦で、個人的に良かった点や反省点を教えてください。

 「良かった点としては、左腕投手から結構打てたことですかね。元々左腕投手に苦手意識はないですが、長所を生かすことができてさらに自信につながりました。反省点は、リーグ戦当日に、今日打てないなと思ったら実際全く打てないことがありました。調子の波が気持ちに影響されていたことが気になりました」

――この夏、どのようなところを特に鍛えていましたか。

 「調子の波をつくらないことを特に意識していました。バッティングの技術面を常に考えていると、体のコンディションがずれた時にどこを治せばいいか分からなくなります。そこで常に身体をいい状態に保って、筋肉や柔軟性、胃腸の調子など、身体の内部からしっかり整えようと思い鍛えていました。バランスよく、というのを意識していました」

――健康面で意識して鍛えることが多かったのですか。

 「そうですね。どうしたら動きやすい身体になるのかを考えながら練習に取り組んで、それを試合で実践してみたりして、どれが構えやすい、振りやすいかを考えていました」

――打撃の面で意識していることを教えてください。

 「バットを握る時に、自然と握ると左手が指に全負担がいく形で握ってしまうのですが、それを左手だけ手全体で吸い込むように握ることを意識すると、打撃の調子が上がりました」

――夏のキャンプはいかがでしたか。

 「冬のキャンプには毎年参加していましたが、夏のキャンプに参加するのは今回が初めてでした。部員から聞く話によると、宿がどんどんいい方向に変わっていったみたいで、特に負担なく過ごせました。自分は体力もある方なので、きついと感じることはあまりなかったですし、どうやって打撃の調子を上げていくか、また技術面を良くすることに集中できたかなと思います」

――チームの今の雰囲気を教えてください

 「主将の宗山(塁内野手・商4=広陵)が野球のことも詳しいですし、経験をすごく積んでいるので、宗山中心に声出しなど、試合をいい方向へ持っていくような雰囲気をつくっていこうとしています」

――この秋、自分のどこに注目してほしいですか。

 「やっぱりホームランです。自分のホームランは注目してほしいです」

――オープン戦で本塁打を記録しましたが打撃は好調ですか。

 「普通にホームランを打てたという感じです。あまり良すぎると、商売のような感じで下がってしまうと思うので。調子を上げようという意識はあまりせずに、常に結果を出すという意識はしています。身体の状態は常に良く保っています」

――4年生は最後のシーズンです。これまでの4年間の大学野球生活を振り返っていかがですか。

 「いろんな面で成長できたなと思います。今まで試合に出られないということがなくて、常に試合に出ることができていたので、試合の中で調子の良し悪しを投手の球を見ながら整えていけばいいという考え方でした。でも明大で野球していて、チャンスが少ない中で、その少ないチャンスで絶対に結果を残さなければいけないという考え方が身につきました。身体の状態を常に良くするというのもそうですけど、バッティングの技術以外にも目を向けられるいいきっかけになりました」

――4年間で精神的に成長した部分はありますか。

 「人それぞれの多様な考え方を肯定的に受け入れることができるようになったのが精神面で成長した部分だと思います」

――最後に、秋季リーグ戦での個人目標を教えてください。

 「三冠王を取ることです」

――ありがとうございました。

[平良有梨奈]