(40)春季リーグ戦後インタビュー 直井宏路外野手

2024.06.17

(この取材は6月6日に行われました)

直井宏路外野手(商4=桐光学園)
――今シーズンを振り返って、チームとしてはどのようなシーズンでしたか。
 「やっぱ4冠を目指してやっていたので。早稲田に優勝を取られて悔しい気持ちです」

――新チームになってから新たに始めたことはございますか。
 「新チームになって、幹部では幹部中心に言いたいことはしっかり言って、やっていこうという話はして、去年はやっぱり慶應さんに打ち負けたので、ウエートとスイングの量をチーム全体で増やしてずっとやってきました」

――副将に就任しチームをまとめる立場でしたが、意識していたことはございますか。
 「去年よりは自分のことだけではなくて、周りを見る機会が増えました。でもやっぱり自分のことだけやるより、周りを見てやる方が自分もやろうって思えました。その方が自分のプレーに良い影響が出てくれると思ってやっていました」

――個人としてはどのようなシーズンでしたか。
 「バッティングで成長したなって自分でも思うんですけど、やっぱりベストナインを目標にずっとやっていたので、それを取れなかったのがすごい悔しかったです自分はずっとスイング力を高める練習をずっとしてきて、前半はすごいそれが成果として出て、でも後半でこけて、自分の中で整理できなかったので、成長したところとダメだった時にどう対応するのかというのは足りなかったと思います(冬の振り込みが成果として表われてきたと感じたタイミングはありましたか)アナライザーがバッティングの数値を計ってくれる機械があるんですけど、それが冬通して全般的に上がったのもありますし、オープン戦でも鋭い打球が出てるなという感じだったので、そういうところで感じていました。(打撃でアドバイスをもらう人はいますか)3年の吉田(匠吾選手・文3=浦和学院)とずっと練習しているので、毎日もっとこうした方がいいとかいいところとかはお互い言い合っています。(吉田が)本塁打打った前日も一緒に練習していて、自分の分も全部吸い取られたなと思いました(笑)」

――今季は全試合1番での出場でした。1番の役割として心がけていたことはございますか。
 「チームで一番最初に打席に立つので、チームを勢いづけられるように1打席目というのはすごい自分の中で重要視しているのでそれを意識して、あとは後ろに返してくれるバッターがいっぱいいるので、とにかく塁に出るということを意識していました。(以前一番数字の中で意識しているとおっしゃっていた出塁率は今季.435と好成績でした)自分はすごいフォアボールが大事だと思っているので、フォアボールを10個取れたのが出塁率が良かったことにつながったかなと思います」

――春前に目標に挙げていた盗塁6個を達成しました。
 「前半は結構自分が思っていた通りに足も動いてたんですけど、後半はコンディションのもあって、少し失速してしまったので、もう少しできたかなと思っています。(盗塁以外にも積極的な走塁が目立ちました)そうですね。自分の武器は守備と足なので、他の人よりはそこに意識高くやらなければと思ってやっています」

――飯森(太慈・政経4=佼成学園)選手が以前『外野の守備で直井選手よりうまい人はいない』とおっしゃっていました。守備で意識していることを教えてください。
 「何度か言っている守備の一歩目は意識していて。あと、まず投手の特徴とバッターの特徴考えて、ここら辺にボールが来るだろうというのを予測するのと、その日の風とか太陽によって変えたり、球際取るために最後に手をちょっと上げるのを意識してやっています。そのままだと落ちちゃうので、そこで少し上げるというのを意識しています。(守備で参考にしたり、アドバイスをもらっている人はいらっしゃいますか)高校の時に、高校の先輩で慶應の渡部遼人(現オリックス)さんから教わったのと、あとは自分が1年のときの4年の丸山(和郁選手・現ヤクルト)に教わって、今でもラインとかで聞きますね」

――今季の収穫、課題を教えてください。
 「自分でも正直特に前半はこんなに打てると思っていなかったので、やってきたことがある程度出たっていうのは自信になりましたし、今後につながるかなと思いました。課題はリーグ戦後半になるにつれて、今思えば少し練習量が落ちてしまったと思うので、練習の強度を落とさずに、技術練習と、あとウエートをやっていくことが必要だったなと思いました。(後半は日程的にもハードでしたが、身体面での疲れも影響していましたか)そうですね。体が万全じゃない状態でも試合はあるので、自分で自分の体をコントロールできるかが課題だと思います」

――秋に向けて強化していきたいことはございますか。
 「もう少しトレーニングで、瞬発系のトレーニングを増やして動きにキレを出したいなと思います。夏は冬よりは実戦とかが多いとは思いますが、トレーニングもやらないと落ちてしまうので、そこもしっかり維持していきたいです」

――ありがとうございました。

[佐藤あい]