
(37)春季リーグ戦後インタビュー 千葉汐凱投手

(この取材は6月8日に行われました)
千葉汐凱投手(営4=千葉黎明)
――今季はチーム最多の10試合に登板しました。
「優勝できなかったっていうのが一番残るっていうか悔しいところなので、優勝できていないという意味ではリーグ戦に貢献できてなかったなと思います。今季は大変な場面で投げさせていただいたのですが、どんな場面でもやることは変わらないって思っています。イニングの途中から投げても、最初から投げてもやることは変わらないので気持ち的には全然ネガティブな方向に行かずに、いつも通りポジティプな感じで投げられて良かったと思います」
――今季は投球の50%強が直球で、場面によっては意識的に力投するシーンも見受けられました。
「そうですね。リーグ戦前からストレートが結構いい感覚で投げられていて、ストレートの強さはキャッチャーや同じチームの選手にも聞いて、強さはあると言ってもらえていたので、そこは自信持って投げられていたかなと思います。オープン戦では151キロが出ました。(今季は右足が上がる時間が長い、二段モーションのようなフォームでした)去年は二段モーションで投げていた中でそこを一回変えて、ワインドアップみたいな感じにしたのですが、体が固まってしまうという悪い癖が出ました。固まってしまうと体が内に入ってインステップになってしまうので、壁になる右肩をリラックスして使ったところインステップも修正出来たのでそこは意識していました。ただまだまだ精度が足りないと思っています。早稲田戦はチェンジアップを投げていませんでしたが、最初からチェンジアップの精度上げて混ぜていたら早稲田戦も違っていたと思います」
――今季73人と対戦し四死球は5個、その内走者がいる場面での四球は1つだけと安定した投球内容でした。
「ピンチと思わないことですかね。ランナーが出たら攻撃側が優勢という感じになると思うのですが、自分の中ではランナー出てもピンチじゃないよと言い聞かせながら投げるようにしています。ピンチと思うとネガティブな方向に行っちゃって縮こまってしまうので、そうならずに気持ちの部分でブラスの気持ちで入ればプラスの結果になるんじゃないかって思っています。プラス思考です」
――2年次からリリーフを務めた千葉投手ですが、先発への意欲はございますか。
「やりたいですね。後ろのイメージがあると思うのですが、とりあえずピッチングコーチと話して意思を伝えたいと思っています。先発でもリリーフでもやることは変わらないと思うのですが、先発になればもちろん違う感覚で投げないといけないと思うのでその経験をオープン戦で積まないといけません。まだまだ練習が足りないと感じます。進路としてはプロを意識していて、プロの方の評価などを考えると先発が必要かなと思っています。スカウトの方と話す機会があったのですが、将来を考えると先発の方が良いのではないかと言っていただきました。この秋で勝負したいと思っています。監督と話しながらなのですが、プロになるために来たと思っているので、社会人に進んでもそこから行きたいと考えています」
――今季は主にスライダー、カーブ、チェンジアップを投じましたが、先発を想定した場合球種の割合についてどのように考えられていますか。
「チェンジアップはあまり打たれていないので、もっとチェンジアップを有効的に使っていきたいと考えています。もちろん自分の考えだけではなく、キャッチャーと話をしながら変えていくのですが、ストレートが2巡目には捕まってしまう可能性もあるのでそこでチェンジアップを使えたらと考えています。ツーシームも持っているのでゴロを打たせながら、要所で三振を取れるようにというのが理想です。コントロールに関してはそこまで不安要素はないのですが、投げ切るべき場面で投げ切れる精度を上げないといけません。リリーフの時は少ない球数で何日も連続でブルペンに入る調整をしていましたが、先発なら投げる体力も必要になると思っています」
――前半戦終了時点の取材で、ストライクを投げるラインが見やすいという理由でプレートの三塁側を踏んでいるというお話がありました。
「見え方の部分に関しては、線がつながってる感じがするんです。特に左バッターの外角の真っすぐは投げやすい感じがするので三塁側を踏んでいます。ただバッターが嫌だと思うのは一塁側とも言われているので、秋で戻しても良いと考えています。自分はスライダーが武器で本当は一塁側を踏んだ方が良いので、夏にもう一度試してみたいと考えています」
――ラストシーズンになる秋をどのように戦いますか。
「チームとしては後半上がっていったと思うのですが、最初からあの状態に持っていかないといけないと思っています。秋の前のオープン戦の戦い方やコンディションの持って行き方も変えていかないといけません。秋の初戦を完璧な状態で迎えられるように練習していかないといけないですし、勝たなくちゃいけないので。個人のこともそうですが、とにかく優勝したいです。2位じゃ全然つまらないですし優勝しないと面白くないので、優勝するためにどう貢献できるか、チームの勝利に貢献できるかというところを考えてやっていけたらと思います」
――ありがとうございました。
[上瀬拓海]
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