(34)春季リーグ戦後インタビュー 光弘帆高内野手

2024.06.13

(この取材は6月6日、電話にて行われました)

光弘帆高内野手(商2=履正社)

――今季のリーグ戦で、初のスタメン出場を果たしました。
 「サードは今まであまりやっていなかったポジションだったので、逆にそれほど固くはなりませんでした。ショートで出場した立教の1回戦はもうガチガチで(笑)。ショートは自分が守っていたところで、内野ではキャッチャーの次に大事かなというのもあって。いろいろな声掛けもしないといけないですし。だけど今までずっとショートを守ってきたので、やはりショートが一番守りやすいなというのは感じていました」

――立大2回戦に放った左翼線二塁打についてはいかがですか。
 「あれは正直に言って、バットを出してしまったなという当たりでした。全然振ろうと思って振ったわけではなくて、いいところに飛んだという感じはあります。左ピッチャーをあまり苦にしていなかったので、左が来て嫌というのはありませんでしたが、ただ完璧に捉えたという当たりではなかったですね」

――リーグ戦を通して無失策でした。 
 「ショートの守備では、特に立教1回戦が終わったくらいから、のびのびやることができました。やはり1回戦は多少硬さがありましたが、2回戦からはもうのびのびプレーできて、いい感じだったかなと思います。(球際の強さも光りました)やはりムネさん(宗山塁主将・商4=広陵)とか他の人に比べて、自分の動きはそれほど良くないので。自分の持ち味というのは肩もそうですが、粘り強さというか。粘ることが得意というか、ボールを取れればアウトにできるという考えを持っているので、やはり心がけたこととしては『どんな打球が来ても粘る』。もちろん粘るのもそうですが、あとは守備位置などデータを見ながら変えていた部分もあります。絶対に捕るという気持ちを、プレーの前面に出すというのはできていたかなと思います」

――立大戦以降、無安打の日がありませんでした
 「伊藤樹(投手・早大)から打っていなくて。そのときはかなり張って打っていたので。それをやめたことかなと思います。「来たボールを打つ」じゃないですけど、やはり8番打者としてどうしても1番に回したいという気持ちがありました。やはり(早大戦)負けて、チームで徹底することがあって。それを言われてからは、(バットも)短く、泥臭くというのは心に決めて、(体に)当たっても(つなぐ)という意識でした。それがうまくいって、ヒットを打つ感覚が持てるようになったかなと思っています」

――存在感を発揮できたシーズンだったと思います。
 「やはり守備ができたことが、監督に使っていただけた一番の理由だと自分は思っています。ショートはボールも飛んできますし、動きも一番多くて。監督も守備の不安がある中で使っていただけたのは、やはりオープン戦を含めてエラーも全然していなかったことが、今になってつながってきているなと感じました。やはりそこでリーグ戦に使ってもらえるかというのがほぼ決まったと思うので、そこが一番大きかったと感じています」

[松下日軌]