(12)春季リーグ戦開幕前インタビュー 直井宏路外野手

2024.04.17

(この取材は3月2日に行われました)

直井宏路外野手(商4=桐光学園)

――冬の期間では何を強化してきましたか。
 「まずバッティングで、チームで振り込む数を増やしました。去年慶応に打ち負けたので、そこを改善するためにバッティングを強化してきました。あとは走り込みと、ウエートをチームでやって筋力的にも上がったので、そこは成果が出ています」

――バッティングでは具体的にどのようなことを強化しましたか。
 「まずは自分のスイングスピードを上げました。試合でどうしても合わせてしまうバッティングが多いので、スイングスピードを上げるっていうことを意識してやってます。あとはアナライザーの機械で測る器具があったので、それでバッティングの軌道とか角度とか、そういうのを気にしてやってだいぶ数値も良くなってきました」

――守備ではどのような練習をされましたか。
 「捕殺が少ないというのがチームの課題としてあったのでキャッチボールとかでも工夫して、距離とかも考えながら練習をしました。(守備で一番意識していることは)まず取ったものは必ずアウトにしてあげるっていうのと、守備が持ち味なのでピッチャーを助ける守備をできるように意識しています」

――今年度がラストイヤーですが、ここまでの3年間を振り返っていかがですか。
 「本当に仲間にすごい人たちがいて、日本一も経験しましたし、優勝をあと一歩で逃したり、自分のふがいないさで負けたり、そういう経験をして悔しい思いもしたし、すごい経験値は人よりは多いかなって思います。(ずっと試合に出続けられてきた要因はご自身では何だと思いますか)まず足と守備はとても自信があるので、そこはスランプがないしそれが一番かなと。あとはやることをしっかりやることですかね。性格的にもやり切らないと気持ち悪いっていう性格なので。継続する力は人よりあるかもしれないです。そういう取り組み方とか意識とかは高校の監督から教わりました」

――明大はレベルの高い環境で競争も激しいですが、その中でのつらさは感じていましたか。
 「自分は高校からそうですけど、自分のレベルよりもっと上の環境に身を置いて成長してこれたので、自分的にはこの環境がすごい心地いいですね。うまい人を見てこうしようって思えるので。自分がっていうよりは、周りが向上心を持たせてくれる感じでこの環境がすごい好きです」

――明大に入った経緯は何ですか。
 「監督に練習を見に来てもらって、それで決まったんですけど、2個上に山田(陸人・令5法卒=現ENEOS)さんがいたのと自分が中学の頃このサブグラウンドで練習することがあって身近な大学ではあったんで、ここだなって思ってました。自分が中学のとき髙山(俊・平28文卒=現オイシックス新潟アルビレックスBC)さんとか柳(裕也・平29政経卒=現中日ドラゴンズ)さんとかに野球を教えてもらう機会とかもあったので大学はなんかここだなみたいなのは結構ありました」

――明大に来て衝撃受けたことはございますか。
 「太慈(飯森外野手・政経4=佼成学園)に足で負けたこと。自分は足で同級生に負けるってことがなかったんで。太慈は最初試合に出てなかったんですけど、1年の冬くらいにダッシュ対決みたいのをしたんですよ。そのときに負けて。『え。どういうこと』って(笑)。それが一番衝撃でした」

――最上級生になられましたが、心境に変化はございますか。
 「副将という立場になってやはり意識的には変わりましたね。自分がやることやらないと示しがつかない、言うこと言えないんで、野球だけじゃなくて、寮生活も私生活のことも意識してますね。(副将になった経緯は)宗山(塁主将・商4=広陵)からやるぞって言われて。3年の秋のリーグ戦の途中に言われました。(幹部の話し合いでは)先輩に聞いた話とか、今までの幹部とかがやっていた取り組みとかを踏まえて話し合いとか、こういうチームを作っていこうとか、リーグ戦で相手ももう決まっているんで、こういう勝ち方で、こういう勝負の仕方だったら勝てるなとかを話し合ったりします」

――チームにおける自分の役割は何だと考えていますか。

 「やっぱりリーグ戦は厳しい戦いになるので、まずは副将として勝てるチームにしたいなっていうのはありますね。きつい時とかに盛り立てられるように支えられたらなって思っています。去年まではもう自分のことをやるって感じでしたけど、今年はやっぱり違う立場なので、今まで上の人たちがやってきてくれたことを自分がして、やりやすい環境をつくりたいです」

――今季の目標を教えてください。
 「タイトルとりたいです。大学で1回タイトル取ってみたいです。ベストナイン取りたいです。チームの目標は、負けは悔しいって去年思ったので最後まで勝ちたいです。目標は日本一です」

――今年1年を通した意気込みをお願いします。
 「今までの3年間、やるべきことはやってきたつもりなのでそれを継続して、4年間終わった後にやり残したことはないって思えるような1年を送りたいです」

――ありがとうございました。

[佐藤あい]