(11)春季リーグ戦開幕前インタビュー 藤江星河投手

2024.04.16

(この取材は3月2日に行われました)

藤江星河投手(政経4=大阪桐蔭)

――リーグ戦を控え現在の心境はいかがですか。
 「自分は1年生の春に先発で一度投げさせていただいて、もうそこからあっという間に最上級生になったなと思います。肘のケガもあったので、あまり2年生の時は試合に出る機会がなかったんですけど、やはりもう本当にあっという間の4年間という感じです」

――キャンプではどのようなことに取り組みましたか。
 「寮でウエートを中心にやっていて、それをキャンプでもやろうということでウエートトレーニングは継続的にやっていたかなと思います。チーム全体としての課題でパワーをつけたいという風に、トレーナーの方ともそういう話になったので、そこを踏まえてトレーニングを頑張ったかなと思っています。バッターでいえば飛距離とか、ピッチャーでいえば一球に対する出力を上げていくという目的でやりました」

――球速に関してはどのように考えていますか。
 「やはり球速が速い方がいいと思うので150キロを出したいなっていう風に思っていますけど、スピードばかりにとらわれていたら、自分の持ち味のピッチングっていうのは出せないと思っていて、自分のピッチングをしつつ球速も出たらなっていう風に思っています」

――これまでの3年間は振り返っていかがですか。
 「1年生の時は多く先発登板させていただいて、本当にすごくいい経験させてもらったなと思っています。2年生は自分のケガのせいで試合に全く出られずケガに苦しんだ年で、 3年生の時は試合には登板させていただいたんですけど、思うような結果が出ずっていう感じで、まだ自分の中でこの3年間では納得いくようなピッチングができてないかなと思っています。(その分ラストシーズンへの思いは強いか) すごくありますね。やはりこの同級生、この4年生のみんなで日本一を取りたいっていう気持ちは本当に強いです」

――今季はどんな投球を見せたいですか。
 「自分はそんなにスピードボールを投げるピッチャーじゃないんですけど、1年生で先発させてもらってる分、試合の作り方というか、テンポとリズムは誰にも負けてないという自信はあると思うので、試合を作れる能力っていうのをこの4年生で存分に発揮できたらなと思います。

――具体的に練習で取り組んだことはございますか。
 「クイックがあまり得意な方ではないのでランナーを想定してピッチングをするということです。本当に野球ってランナーがいる状態で投げる方が多いと思うので、自分が苦手なところを徹底的に追求してやってこれたかなと思います」

――投球で自信を持っている部分はございますか。
 「最近ストレートの質が良くなったと思っていて、キャッチャーからも『ストレートが良くなっている』って言われましたし、ピッチングコーチから『真っ直ぐいい感じ』って言われていて、今まで以上に真っ直ぐのスピードは上がってますし、質っていうところに関してはすごく磨きがかかってるのかなと思います。(投球のデータは気にされますか)そうですね。データ班がいらっしゃるのでアナライザーのおかげで回転数だったり、そういうのをすごく参考にしてピッチングに取り組んでいます。(重要視している項目は)一番見ているのは回転数ですね。いいピッチャーだと2500回転とか、2400回転いくので。自分はマックスで2400とか平均で2300ぐらいですね」

――進路についてはどう考えていますか。
 「自分はもう幼い頃からプロ野球選手になりたいっていう気持ちがあるので。それはまだ自分の中でぶれていないですし、プロにいくためにも春にしっかりとした結果を出さなきゃいけないと思うのでプロを目指して頑張っています」

――監督から言われていることはございますか。
 「監督に常日頃言われいるのは、自分が1年生の時に6回7回ぐらいでバテて代えられるケースが多かったので、ランニングしている時に『本当に9回投げられるのか』みたいな、そういう冗談混じりで言われますけど、やはり9イニング投げてやっとチームの勝ちが見えてくると思うので、先発で投げる以上は9回はしっかり1人で試合を任せられるようなピッチャーになりたいなっていうのは思っています」

――オフの日にはどのような息抜きをされていますか。
 「うまい飯を食うとか寝るとかそれくらいじゃないですか(笑)。(仲がいい選手は)飯森(太慈外野手・政経4=佼成学園)、宗山(塁主将・商4=広陵)と3人でサッカーのゲームをしていますね。(一番強い選手は) 自分って言いたいところですけど、飯森には勝てないです。宗山には勝ったり負けたり。多分それを宗山に聞いたら絶対俺が一番強いって言うと思います(笑)」

――最上級生としてどんな投球をしたいですか。
 「自分が任された試合はチームの勝利に貢献するだけだと思って、最上級生として自覚と責任もありますし、チームの大黒柱になれるようなピッチャーになれればなと思います。(エースナンバーへのこだわりは) つけてみたいですね。すごく特別な背番号だと思いますし、素晴らしい先輩ばかりがつけていると思うので、そこに続きたいと思いながら練習しています」

――ありがとうございました。

[久和野寛人]