(7)春季リーグ戦開幕前インタビュー 久野悠斗投手

2024.04.14

(この取材は3月9日に行われました)

久野悠斗投手(商3=報徳学園)

――昨年度を振り返っていかがでしょうか。
 「去年はそこまで投げていなかったので、不完全燃焼の部分はありました。それでも優勝した時は多少絡めましたし、いろいろな経験ができていい年だったと思います。しかしリリーフだけだったので、3年生4年生になって先発でやっていこうという気持ちになった年だったので、いいステップアップになったかなと思います」

――印象に残っている試合はございますか。
 「全日本の白鴎大戦の先発は印象に残っています。あの試合は調子が悪くて、だめな部分も多かったです。それでも無失点でなんとか凌ぎ切ったというところは、本当に良かったなと思う同時に、まだまだ足らないという勉強にもなりました。これから生かせることがいっぱいだなと痛感する試合だなと思います」

――ピンチを背負う場面での好投が目立ちます。
 「自分自身はメンタルが強い人間じゃないなとずっと思っていて、昔は用心棒で人見知りでした。そういうのもあったので、メンタルが強いわけじゃないですけど、やはり1年生の時から投げさせてもらってる部分もあったので。少し子供っぽいですけど楽しく投げられるというか、自分の力を発揮すればやっていけるという自信も多少はあったので、結果的に無失点につながっているのかなと思います」

――昨年度で感じられた課題はございますか。
 「課題をあげると止まらないくらい、去年は多かったなというのが自分の感想で、制球もそうですし、直球の質もそうですし、変化球とかも自分のレベルではまだまだだなと思うことが多かったです。野球選手として完成されている形というのはもちろんないですけど、やはり成長するためにまだまだというところが多かったので、この冬もほぼ全てが課題だなと思います」

――先発、中継ぎとフル回転されました。調整が難しいという部分はあったのでしょうか。
 「中継ぎは短いイニングなので、疲れにくい印象を持たれがちなんですけど、中継ぎは中継ぎのしんどさがあるので、小刻みに動きを調整しないといけないというところが難しかったかなと思っています。その辺は1年2年やってきて、いまだに難しいところがあります。調整に関しては、秋はリリーフに絞っていてそんなに毎回変わることはなかったので、それが安定した結果につながったかなとは思います」

――先発願望の意気込みを教えてください。
 「経験は一応させてもらったのでやはりやりたいという気持ちは強くて、投げた分だけ強くなっています。相手のレベルもそうですけど、やはり明治大学投手陣は本当にレベルが高いなというのは、この冬でもそう感じました。難しいと思ってるんですけど、この競争でまず勝たないといけないなと感じました。もちろん先発をやりたいですけど、与えられたポジションを全うしたいと同時に思っているので、先発だから、中継ぎだからというよりも、自分のできることを最大限にというのを意識してやっていきたいなと思います」

――オフシーズンはどういったところを意識しながら練習に取り組まれましたか。
 「制球にしても球速にしてもスタミナにしても、どれを取るにしても、やはりフォームが土台だなと思ったので、いろいろな方と話したりいつも触れない考え方に触れたり、フォームを変えてやっているんですけど、まだ全くうまくいってない状態なので、なんとかリーグ戦に間に合わせるようにしたいです。」

――第1先発の座、エース争いに対する意気込みはございますか。
 「明治大学に来た以上、11番を着て投げたい気持ちはありますけど、そんなにこだわりはないというか、自分は47番でもいいなと思ってしまうタイプなので(笑)。第1先発第2先発、そこら辺の順番というのは、明治大学のピッチャーをやっている以上はやはり意識しないとというのは思っています」

――この春の最大の目標を教えていただいてもよろしいでしょうか。
 「やはりチームの日本一なので、その日本一になるために、自分に何できるかというのを常に意識しています」

――ありがとうございました。

[李翔恩]