
(99)秋季リーグ戦後インタビュー 榊原七斗外野手

(この取材は10月28日に行われました)
榊原七斗外野手(情コミ1=報徳学園)
――今季のご自身のプレーに点数をつけるとしたら何点になりますか。
「50点くらいです。大事な局面で打てたところもある一方、勝ちにできなかった試合が多く、もっと慶応戦で打てていたら良かったという反省があるからです。いいところも悪いところもあったので50点くらいかなと思います」
――ご自身の状態について振り返っていただけますか。
「ポイントをつかんだのは法政戦です。自分の中でいろいろな引き出しを持っておこうとは思っているのですが、頭の中に知識がある状態で打席に入ったらいろいろつながったというか、いい状態になりました。知識というのは自分の意識のことで、身体を開かないとか、前に出ないとか、あとはいいポイントで打つとか、シンプルですが、ヒットを打てるきっかけにもなるかなと思いました」
――初球打ちがリーグ戦を通して非常に多かったですが、意識してそのようなスイングをされていたのですか。
「はい。打席の中でも向こうに先手を取られたくなかったので、ずっと自分のペースで持っていきたくて、初球から絶対振ろうと思っていました。ですがその結果打ち損じてすぐに凡退してしまうという打席が多かったので、後半戦になってからは打ちにいくけどファールになってもいいし空振りしてもいいかな、という感じで打っていました」
――たしかに、リーグ戦中盤以降はファールで何球も粘る打席が多かったです。
「いいファールと悪いファールどちらも出ていたのですが、ファールを打てることによって球をよく見ることができ、次の球に向けて修正できたので、振りながら自分の中で修正していたのが、球数が多くなった原因かなと思います」
――45打席に立って、三振は2つのみ。この数字はどうご覧になっていますか。
「三振しない打者が投手にとって一番嫌な打者なのではないかというのは自分では思っているので、実際0にしたかったというのはあります。加えて、積極的なバッティングをしているのも三振につながらない要因かなと。ただ、三振したくはないけど、その気持ちが打ち損じに変わっていたのでそこは来年直したいところでもあります」
――今季はランナーがいる場面での一打が多くありましたが、チャンスで打てた理由はございますか。
「夏のキャンプで振り込んだので、自信もあって。夏いっぱい振って、自分は打てるぞという気持ちが大きくなりました。(精神的に強くなったということでしょうか)はい。ここで打ったら、ヒーローにもなれるし、その打席は自分が主役という気持ちで入れます」
――チャンスで打席が回って来ると、ワクワクするという感じでしょうか。
「それもあるかもしれません。緊張はしているけど、している中で『ここで打ったらすごいぞ』という気持ちで。このリーグは昨季に比べて楽しかったです」
――今季はセンターでの出場も多くありました。今の時点で、守備に対する自信のほどはいかがですか。
「実戦での経験が増えて、自分の中で余裕が出てきたのも守備につながっているかなと感じます。一歩目が動きやすくなりましたし、一歩目が良くなったから追いつける打球や、送球につながるプレーも良くなったかなと思います。自分の経験もですし、他の大学の選手を見たり、明大の先輩の姿を見たりして、学んだこともたくさんあります」
――ありがとうございました。
[橘里多]
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