
(86) 慶大戦 選手コメント②/東京六大学秋季リーグ戦

(この取材は10月17日~19日、電話にて行われました)
浅利太門投手(商3=興国)
――2回戦で3回2安打無失点と好投しました。
「失点せずに無失点でいけたのでそこは良かったと思います。8回表に2本ヒットを打たれましたが、自分の中でいいボールが行っている感覚があったので、そこまで焦りなどはありませんでした」
――登板後のデータなどはどのタイミングで確認されるのでしょうか。
「種類によります。例えばどのカードも1回戦が終わった際にオンラインでバッテリーミーティングを行うのですが、捕手やその日登板した投手が打者ごとに直球で押せるかどうかなど、感覚的な部分も含めてデータや情報を共有しています。自分は小島(大河捕手・政経2=東海大相模)がしっかりしているので任せています(笑)」
大川慈英投手(国際2=常総学院)
――2登板でした。中1日でしたがご自身の中での感覚はいかがでしたか。
「だんだんと調子が上がっていったのはありました。初日に少し自分の中でいい感覚があって、それを2日目に投げる準備をしながら『どういうのがいいかな』みたいに自分の中で照合させていって、3日目は1日目以上にいい調子で投げられたかなと思います」
――具体的にどの球がさえていたなどは感じましたか。
「さえていたというか、逆にさえていなかったのは1日目にヒットを打たれたボールですね。やっぱり甘く入って、ちゃんと指にかかってない球を投げたらちゃんとヒットにされるという感じだったので、それ以外、ファールだったり空振りを取ったりした球に関しては、全体的にそこまで悪い感覚はなかったです」
――東大戦後の取材では「よりよい投球ができるように」とおっしゃっていました。
「東大戦は正直緊張もあって。初登板だったので、変な新しい感覚で投げていたのですが、だんだん神宮の雰囲気にも慣れて、結構自分のイメージは日を追うごとに明確になっていったので、調子は上がっていった感じです」
宗山塁内野手(商3=広陵)
――相手の外丸東眞投手(慶大)に対してどのようなプランで臨んだのでしょうか。
「うまくボールを動かしてくるので、その動くボールに対してどう対応するかがポイントでした。球種関係なくストライクをどんどん取ってくるので、全体として早打ちを怖がらず打ちにいこうと考えていました。1回戦が終わった後の首脳陣からもそう伝えられていましたが点差もあり、もうひとつつながりませんでした」
――最近の打席ではポイントを近くしようとする意図が見えます。
「まずボールを長く見たい意図があり、その中でいい球をセレクトして絞って打つということを基本の考えとして持っているので、結果的にポイントが近くなっているのだと思います」
――外野手の返球を中継して内野に返す際、時にファールラインに寄りながら戻る動きをされています。
「外野から内野に返す時も、内野から投手に返す時もそうですが、明治は必ず誰か後ろにカバーする選手が居る状況で返球するというのが決まりごととしてあり、そのためです」
小島大河捕手(政経2=東海大相模)
――ご自身のプレーを振り返っていかがですか。
「捕手はやはり勝たせることが仕事だと思うのでそれができなかったことと、点を取られてもできるだけ少ない点数で乗り切るというのはずっと意識していたので、大量得点を与えてしまったのは良くなかったかなと思います。打撃は、打点は挙げられたのですがチームの流れが悪い時に一本出せなかったことが反省点です」
――法大戦への意気込みをお願いします。
「2連勝をして優勝に望みをつなげることしかできないと思うので、初回の入り方を意識し、攻撃でも守備でもしっかり準備してチームが苦しい時に一本出せるように頑張りたいです」
久野悠斗投手(商2=報徳学園)
――2回戦では5回途中に登板し、ピンチを切り抜けました。
「準備はしていたので、気持ちで遅れることはなかったです。バッターの水鳥さん(遥貴内野手・慶大)と対戦することはなかったので、情報が少ない状況ではあったのですが、とにかく思い切って押し込んで、結果的に三振を取れて良かったかなと思います」
――3回戦では自身の大学公式戦初の連投となりました。コンディションや体力を維持するために苦労しましたか。
「球速は出なかったですが、そこはあまり気にしなかったです。5点差で攻撃も残り1回しかなくて、流れを持ってこないといけないと考えたので、なるべく早く終わらせるように、流れを引き寄せるプレーができるように投げました。コンディションというよりも、そういった部分の方が大変だったかなと思います」
岸本一心外野手(文1=横浜)
――2回戦の決勝打となった犠飛の打席を振り返っていただけますか。
「1打席目で先制点のチャンスで回ってきたのですが、自分のスイングができなくて、悔いが残るスイングになってしまって。その打席終わった後に監督に『そのスイングじゃダメだ』と言われて、でもすぐに2打席目で修正できたのが良かったと思います。とにかく先制点が絶対に欲しい場面だったので、独り善がりなバッティングよりも最低限走者を返すことを意識しました」
――蒔田稔投手(商4=九州学院)の気迫のこもった投球は、見ていて熱気が伝わってきました。
「はい。4年生にとっては最後のリーグ戦なので、懸ける思いは強いと思いますし、その気持ちをくんでプレーするのが下級生の役割なので。あの蒔田さんの前で下手な真似はできないなというか、身が引き締まる思いでした」
――法大戦に向けて意気込みをお願いします。
「最終カード、有終の美を飾れるように死ぬ気で勝ちにいきます」
――ありがとうございました。
[硬式野球部担当一同]
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