
(84)法大戦事前インタビュー① 今泉颯太主将、吉安遼哉捕手

(この取材は9月6日に行われました)
今泉颯太主将
――昨季を振り返っていかがですか。
「結果的にチームとして2位だったので、まあAクラスには入ったんですけど、やっぱり少し優勝っていうところには届かなかったので、そこは悔しい形になりました。 その部分で課題も見えましたし、収穫もあったので、そこはすごくいいシーズンだったなって感じています。個人としては、なかなか結果が出ず、そこがチームの結果にもつながってきたかなっていう部分ではあるので、もう一度打撃の部分でチームに貢献できるようにしたいなと思って、この秋シーズンに向けてやってきました」
――近年下位が続いていた中での2位という結果についてはいかがですか。
「新チームになってからやってきたことが少しずつ身になって、それが2位という形になったので、そういう部分では、まだまだこれから上がれるんじゃないかなと思っています。まだ発展途上だなっていう感じですね」
――後半にかけてバッティングの調子も上がっていったように見えました。
「やっぱり一試合一試合、一打席一打席で修正をしなくてはならないっていうのは自分の中でも思っていたので、そういうところが実を結んだのかなと思います。秋は、打点っていうところで、今シーズンは春が1打点だったので、そこの部分をもう少し得点圏打率にこだわっていきたいなと思っています」
――夏の間はどのような練習をされていましたか。
「気温も高くて、なかなか厳しい中ではあったんですけど、そういう中でもやる時やる、抜く時は抜くっていうことで、オンとオフをしっかりして。その中で試合とかも多くオープン戦があったので、一試合一試合を勝ちにこだわってやっていこうと思って練習から取り組んできました」
――個人として重点的に取り組んだことはございますか。
「守備の安定性っていうところをもう一度見直したのと、体力向上っていう部分です。ランニングであったりトレーニングを増やして、もう一度夏バテしないように。リーグ戦は4連戦あったりとかそういう部分もあるので、そこの体力の面で、レベルアップを図りました」
――ご自身のアピールポイントを教えてください。
「それは元気の良さです! キャプテンとしてどんな場面でも常に自分が声で引っ張るっていうのは変わりないと思うので、そこは注目してほしいです」
――チームの雰囲気はいかがですか。
「すごくいい感じだと思います。特に上級生が、すごくチームを盛り立ててくれてていて。4年生はラストシーズンになるんですけど、 どういう立場であってもみんな一生懸命やってくれているので、それが下級生にも響いて、いい雰囲気でできているかなと思います」
――主将として意識されてることございますか。
「自分ももうラストシーズンなってもう少しで引退になってしまうので、そういう部分でやっぱり強い法政を取り戻すには、下の学年の子たちにも自分の考えてることだったり思ってることをしっかり伝えることが大切だと思っています。伝えることで来年も伝統であったり、そういう部分がつながるかなと感じているので。そういう部分で下級生にも同じ思いを持ってくれるような子を増やしていけるように取り組んでいます」
――主将として苦労されていることはございますか。
「個人の結果が伴わないときに、なかなか調子が上がってこないときに、チームのことを見れなくなってしまうというのが春でした。そういう部分が一番苦労したので、そこはもうフラットに。あんまり自分の成績とかは関係なしにチームのためにやろうっていうのをもう一度開き直って取り組もうとした結果が、今すごくいい感じできているのかなと思います」
――法大の中でキーマンになりそうな選手や期待している選手はいらっしゃいますか。
「ピッチャーは尾﨑(完太投手)が一番キーマンになると思っていて。エースでもあるし、 ラストシーズンで4年生っていうところで、やっぱり最後の意地を見せてほしいと思います。一番経験もあると思うので、そういう部分で引っ張っていってもらいたいなと思っています。あと吉安(遼哉捕手)はキャッチャーなので。3年生ですけど、周りしっかり見ることもできるので、そういう部分で吉安がチームを引っ張っていってくれれば、すごくいい雰囲気で試合に取り組めると思うので、そういう部分では期待したいです」
――明大の印象はいかがですか。
「すごいまとまりがあって、落ち着きがあるチームです。そういう部分でなかなか付け入るスキを与えてくれないっていうのが、明治さんのやっぱり強いところではあると思います。逆にそこが少しでも落ち着きがなくなったり慌ててしまえば、逆にそこに付け入るスキがあると思うので、そういうのを少しでも増やせたらなと思います」
――明大で警戒している選手はいらっしゃいますか。
「やっぱりピッチャーは村田(賢一投手・商4=春日部共栄)が一番自分たちが打たないといけない相手だと思います。早めに打ち崩して次のピッチャーを出させたり、逆に他のピッチャーを崩して村田が出てきた時に、打てるかどうかがカギになると思います。野手は堀内(祐我内野手・文4=愛工大名電)ですね。堀内は1番バッターだと思うので、堀内をいかに塁に出さないかっていうのが点をやらないポイントになると思います。なので、なるべく1番を出さないようにしていきたいです」
――オールスターは振り返っていかがですか。
「チームキャプテンもやらせていただいて、なかなか一緒にやることもないのでそういう部分ですごく楽しかったですし、逆にライバルになると思うと何か寂しい気持ちもあって複雑な感じでした」
――オールスターで明大の選手と何か交流はございましたか。
「基本的に全員とお話をさせていただいて。上田(希由翔主将・国際4=愛産大三河)とか堀内は元々仲が良かったので、あと3年生とか小島(大河捕手・政経2=東海大相模)とも話せたかなと思います」
――ラストシーズンついてはいかがですか。
「優勝を知っている世代が自分たちでラストになってしまうので、しっかり自分たちが優勝することで来年の後輩たちにもいい形でつなげると思います。逆にラストシーズンっていうのを意識しすぎると気負ってしまったり力が入ってしまうので、楽しむことだけ意識してやっていきたいと思います」
――個人の目標とチームの目標を教えてください。
「秋はやっぱりタイトルを取りたいので、首位打者とベストナインを狙いたいと思います。チームとしてはやっぱりリーグ優勝、日本一を掲げてるので。今、早稲田さんと並んで46回の優勝なので、そこを単独にできるよう頑張りたいと思います」
吉安遼哉捕手
――昨季を振り返っていかがですか。
「今までは4位、5位が続いていた中で、2位にはなれたんですけど、余計1位になれなかったっていう思いがあって悔しい思いが大きかったです」
――個人としてはスタメンマスクを任されるようになりました。
「全部出させてもらったんですけど、オープン戦でも結構出させてもらって守備はそれなりには良かったと思うんですけど、バッティングの方は少し物足りないなと感じています」
――高校時代からバッティングは持ち味だと思いますが、大学に入り苦労した点はございますか。
「やっぱり球のキレですね。大学のリーグ戦になってキレのいい変化球が増えて、そこに苦労しました。変化球が甘い球を見切れなくて、難しい球を振ってしまうっていうのがあったので、それを捉え切る練習をしてきました」
――正捕手として苦労された点はございますか。
「やっぱりピッチャーとバッター間にいるわけなので、バッターの気持ち、うまく打てない気持ちも分かりますし、ピッチャーのうまく投げられない、抑えられない気持ちも分かります。その中で自分がうまく間に入って合わせないといけないので、そこですかね」
――夏の間はどのような練習をされていましたか。
「守備は今まで通り確認作業というか ピッチャーとの確認作業をしっかりして、バッティングでは甘い球を見逃さない、捉え切れる練習をしました」
――手応えをつかんだ部分はございますか。
「バッティングはダメな部分もあるんですけど、捉えたいところでしっかり捉えられている部分が増えてきて。守備は、ピッチャーの調子もあるんですけど、ピッチャーをしっかり理解してうまく引き出せているところもあると思います」
――ご自身のアピールポイントを教えてください。
「アピールポイントは肩、スローイングですかね」
――捕手としてのやりがいを教えてください。
「ピッチャーとバッターの攻める方と守る方の間にいるわけなんで、ピッチャーが打たれたら自分のせいですし抑えたらピッチャーのおかげですし、あまり評価されないポジションだとは思います。優勝しないと評価されないと思っているので。ただ勝ったときのうれしさがやっぱり一番価値があるのかなと、守ってる時間も長いですし。そこがやりがいかなと思います」
――チームの雰囲気はいかがですか。
「すごいもう練習から元気で、4年生がやっぱり最後なので、メンバーに入れていない4年生も手伝ってくれたりしてますし、やっぱりその優勝することが恩返しだと思うので、下級生は特にですね」
――チーム内でのキャラクターを教えてください。
「結構いじられたりすると思います(笑)。いろいろな人と話しているので、みんな仲いいかなと思いますね」
――今泉主将はどのような主将ですか。
「本当に真面目で、結構自由奔放な選手が多い中で、うまく引っ張ってくれて道しるべになってくれていると思っています」
――法大の中で期待している選手はいらっしゃいますか。
「姫木(陸斗外野手)ですね。ケガも結構多くて春は東大戦の最後の試合で出て、いきなりホームラン打ったんですけど。もうバッティングは見れば分かる通りすごいので、流れを変える一打を期待しています」
――明大の印象はいかがですか。
「やっぱりそうですね。ピッチャーの村田さん、蒔田さん(稔投手・商4=九州学院)、石原さん(勇輝投手・商4=広陵)中心にしっかり守って、3番、4番がしっかりして、そこでしっかり返すっていう勝ちパターンがしっかりしてるようなチームだと思います」
――明大には大阪桐蔭高でバッテリーを組んでいた藤江星河投手(政経3=大阪桐蔭)がいらっしゃいますが、印象はいかがですか。
「そうですね、まあ陰キャとかではないですけど(笑)、人見知り。大阪桐蔭っぽくないというか少し静かな感じですね」
――藤江投手は「吉安にはよく打たれていた」という話をされていました。
「そうですね(笑)。もうずっと受けてきたんで、軌道とかも全部分かってるので(笑)。でも大学に行って向こうも成長してますし、すごい対戦が楽しみです」
――オールスターで明大の選手と交流はございましたか。
「基本全員喋りましたね、明治は。直井(宏路外野手・商3=桐光学園)や飯森(太慈外野手・政経3=佼成学園)は元から仲良いので、よく喋ったりしてました。あと希由翔さんも仲良くさせてもらいました」
――明大で警戒している選手はいらっしゃいますか。
「やっぱり上田さんと宗山(塁内野手・商3=広陵)の2人なんですけど、ここはやっぱりどう警戒してもある程度打つと思うので。やっぱり1、2番の堀内さんと飯森をいかに抑えるかランナーを出さないかがカギになると思います。なので2人を一番警戒しています。ピッチャーは村田さんと蒔田さんがやっぱりいいので、1点を争う接戦になると思います。なのでそこで勝ち切れるようにしたいなと思います」
――個人の目標とチームの目標を教えてください。
「チームは優勝で、自分はベストナインを取りたいと思っています。 打率は3割5分でホームラン2本が目標です」
――ありがとうございました。
[伊藤香奈]
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